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漫画研究部ですが、設定会議だけで文化祭を迎えそうです!?  作者: Atelier Lotus


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第34話 失われた魔法

 放課後。


 悠斗はノートを開いた。


「主人公が図書館で何を見つけるかやな」


 花音は目を輝かせる。


「お願い!」


 悠斗は静かに書き始めた。


「王城魔法図書館」


「世界中の魔法書が保管されとる場所や」


 ルシウスは、一冊の古びた魔導書を手に取る。


 そこには失われた魔法体系が記されていた。


 絶級魔法。


 超絶魔法。


 超級魔法。


 そして――


「神級魔法」


 その文字だけが、まるで誰かに消されたように掠れて読めない。


 花音は思わず声を上げる。


「おぉ!」


 悠斗は続きを書く。


 さらにページをめくる。


 すると、かろうじて読める一文があった。


『千年に一度、天使――』


 そこから先は滲み、判読できない。


 花音は身を乗り出した。


「続き気になる!」


 悠斗は頷く。


「ルシウスも同じや」


「でも、なぜかこの文字だけ頭から離れへん」


「初めて見るはずの言葉やのに」


「どこか懐かしい気がする」


 花音は目を丸くした。


「前世の記憶!」


 悠斗は小さく笑う。


「まだ思い出しはせぇへん」


「でも無意識では覚えとる」


「それくらいが伏線としてちょうどええ」


 花音は満足そうに頷く。


「伏線っぽい!」


 悠斗はノートを閉じた。


「これで読者も主人公も、『天使』って言葉が引っ掛かる」


「後で全部繋がるようにしとくんや」


 花音は嬉しそうに笑った。


「悠斗くん、そういうの上手!」


 悠斗は苦笑する。


「回収する前提で伏線を置くのが、プロット担当の仕事やからな」

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