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漫画研究部ですが、設定会議だけで文化祭を迎えそうです!?  作者: Atelier Lotus


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第30話 天界

 放課後。


 悠斗はプロローグの続きを書き始めた。


「主人公の前世が天使なら、天界も作らなあかんな」


 花音は嬉しそうに頷く。


「お願い!」


 悠斗はノートへ書き込む。


「まず、天使は神の使いや」


「神の代わりに人間を導く存在」


 花音は感心したように声を上げる。


「おぉ!」


 悠斗は続ける。


「ただし、神は人間界へ直接介入できへん」


「せやから天使を遣わしてる」


「なるほど!」


 花音は身を乗り出した。


「じゃあ神様が暴れ天使を倒せばいいのに!」


 悠斗は首を横に振る。


「それやったら主人公いらんやろ」


「あ」


 花音は納得したように頷く。


 悠斗はさらに書き足す。


「あと、天使同士の戦いは禁止」


「神の使い同士が争うことは御法度や」


 花音は首をかしげる。


「戦ったら?」


「堕天」


 一言だった。


 花音は目を丸くする。


「おぉ……」


 悠斗は説明を続ける。


「天使は人間を導く存在や」


「その天使が私情で争い始めたら、本末転倒やろ」


「だから厳しく禁じられとる」


 花音は満足そうに何度も頷いた。


「ちゃんと理由ある!」


 悠斗は思わずツッコむ。


「最初から理由付きで考えてくれ!」


 花音はにこっと笑う。


「それは悠斗くんの担当!」


 悠斗は静かにペンを置いた。


「……もう否定する気力もないわ」


 こうして天界のルールもまた、悠斗によって少しずつ形になっていくのだった。

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