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第2話 文化祭
放課後。
漫画研究部の部室では、いつものように部員たちが漫画を読んだり、イラストを描いたりしていた。
そんな中、部長の桐島大地がパンパンと手を叩く。
「はい、注目」
部室の視線が一斉に桐島へ集まった。
「文化祭まで、あと一か月」
「今年もオリジナル漫画を展示する」
部員たちは小さく頷く。
漫画研究部にとって文化祭は、一年で一番大きなイベントだった。
桐島は部員たちを見渡し、にやりと笑う。
「今年は一年生コンビで一本描いてもらう」
そう言って指差した先には、悠斗と花音がいた。
「え、俺たちですか?」
「そういうこと」
花音は勢いよく立ち上がる。
「やります!」
迷いのない返事に、桐島は満足そうに頷いた。
「期待しとるぞ」
悠斗も苦笑しながら頷く。
「一本くらいなら何とかなるやろ」
絵を描くのは好きだ。
時間はかかるだろうが、作画ならどうにかなる。
――そう思っていた。
この時の悠斗は、まだ知らない。
自分がペンを握るより先に、世界設定と何度も格闘することになるとは。




