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漫画研究部ですが、設定会議だけで文化祭を迎えそうです!?  作者: Atelier Lotus


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第23話 主人公だけ

 放課後。


 花音は自信満々にノートを指差した。


「主人公だけ天使の攻撃を受けて、神級魔法を習得!」


 悠斗はペンを止める。


「……なんで主人公だけ?」


「え?」


「いや、そこ一番大事やろ」


「他にも人間おるやん」


「なんで主人公だけ神級魔法を覚えるん?」


 花音は少し考え込む。


「うーん……」


 悠斗は期待して待つ。


 数秒後。


 花音はにっこり笑った。


「そこお願い」


「またか!」


 悠斗は机に突っ伏した。


「主人公補正だけじゃ読者納得せぇへんて」


「ちゃんと理由がいるんや」


 花音は感心したように頷く。


「なるほど!」


「じゃあ理由考えて!」


「だからワイやない!」


 教室にツッコミが響く。


 悠斗は諦めたようにノートを開く。


「……例えば」


「主人公の家系だけ天使と関係があるとか」


「昔、天使に命を救われて加護を受けてたとか」


「あるいは神級魔法を受け入れられる特殊体質とか……」


 花音の目が輝く。


「それ全部採用!」


 悠斗は勢いよく顔を上げた。


「全部入れるな!」


「設定を足して解決するな!」


 今日もまた、花音の一言から、悠斗の設定づくりが始まるのだった。

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