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第21話 完成……?
放課後。
悠斗はノートを閉じた。
「よし!」
「世界観完成や!」
魔法体系。
世界地図。
国家。
種族。
魔導士団。
主人公。
敵。
今までバラバラだった設定が、一つの物語として繋がった。
花音は拍手する。
「すごーい!」
「めっちゃファンタジーになった!」
悠斗は満足そうに頷く。
「これでようやく描き始められるな」
その時だった。
「あ」
花音が何かを思い出したように声を上げる。
「忘れてた!」
悠斗は嫌な予感しかしなかった。
「……何?」
花音は笑顔で言う。
「そういえば精霊族も追加しよう!」
悠斗は固まる。
「また増えた!」
「設定を増やして満足するな!」
花音は照れ笑いを浮かべる。
「えへへ」
「笑って誤魔化すな!」
悠斗は天井を見上げ、大きくため息をついた。
「……文化祭までに完成するんかな、この漫画」
終わりの見えない設定会議は、今日も続くのだった。




