1-3 チュートリアル
3日目です
「君、リオンからちゃんと説明受けた?」
「い、いえ、特に説明とかはされてないてます」
何も聞かされていない事を伝えると、彗さんは呆れ返った。
「はあ……ちゃんと説明聞いとかないとだめ。この世界はそんなんで生き残れるほど易しくない」
「すみません……」
「なんで貴方が謝るの?悪いのは全部あのクソAIのせい」
そう言うと、彗さんは少しイラッとした様子で、愚痴を言い始めた。
「私だって、こんな世界って知っていたら来なかった。多分今も、詐欺紛いの事をして無理矢理この世界に人を連れ込んでる」
「ま、まあまあ……この世界に来るのを決意したのは、俺なので…」
「……そう。そう言えば、今向かってる場所の説明、して無かったね」
そう言うと、彗さんは俺にこの世界の常識的な情報を教えてくれた。
この世界には、12個の街があり、それぞれ【ヤヌアリア】、【フェブリア】、【マルシア】、【アペルタ】、【マイアール】、【ユノーヴァ】、【ユリアス】、【アウグストゥス】、【セプテマ】、【オクタヴィア】、【ノヴェムリア】、【デセムブルグ】と言うらしい。
更に、どうやらこの世界では、プレイヤーを殺すことを目的として活動している所謂PKクランである【断罪執行】と言う組織と、世界の均衡を守るために活動している組織【防衛戦線】、ただラスボスを倒して元の世界に戻る事だけを目標に掲げている組織【解脱機関】が、三竦みの状態になっているらしい。ちなみに、彗さんは【防衛戦線】に属しているらしい。
「最後に、一番大事なことについて教える」
「大事なこと、ですか?」
「そう。それは、【異能】について」
その話は、リオンにも聞いたことがある。この【楽園】に入った人間には、【異能】と言う特別な力を手に入れるらしい。彗さんの場合は、【超光速】と言う、とてつもない速度で動けるようになる【異能】らしい。
「この世界で生き残るには、力が必要。そう言えば、貴方の【異能】は何?」
「……ちょっと分かんないですね…」
「そう。どうせなら、今、調べて見ようか?」
「え、調べる方法あるんですか?」
「うん。これを使う」
「どれですか……?」
「てってれ〜〜。【異能】検査キット〜。はい、腕を出して」
「なんでドラえ○んなんですか……」
閑話休題。
「……検査結果が出た。貴方の【異能】は……【巨縮変寸】?」
「どういう能力ですか、それ……」
「いや、こっちが知りたいんだけど……試しに使って見てくれない?」
「は、はあ……」
取り敢えず、能力を考えて………
[【巨縮変寸】ッ!……って、うおっ!」
目を開けたら、彗さんが小さくなって…いや、俺が大きくなったのか…?
「これは…巨大化の能力みたいだね」
TO BE CONTINUED




