1-4 塵の記憶(ダスト・トゥ・ダスト) その1
仕事が休みだったので投稿です。
「まだ目的地には遠いから、この先の野原で休憩にしよう」
「え?でも、まだ歩いて10分ぐらいですけど…」
「イいから、こノ先で休憩しヨウ」
「は、はい……」
さっきから彗さんの様子が少しおかしい。体調でも悪いのか…?
「さア、着イたよ」
野原に到着すると、そこには帽子を被った男性がいた。どうやら先客らしい。彗さんは、まるで魂が吸い取られたかのように男に近づく。
「到着シましタ」
「ありがとう。もういいよ」
「………」
「ど、どうしたんですか?さっきからずっと、様子おかしいですよ!?」
虚ろな目で、彼の方に振り向く。何とかして、どうにかして、伝えなければ…
「ごメんね、結人くン」
その瞬間、私の身体は炎に包まれ…………
爆発した。
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「………え?」
……目の前で起きた事に理解が追いつかない。余りの眩さに目がチカチカする。今、何が起きた?彗さんは何処だ?
「あぁ、やはり爆発という物は良い!素晴らしい!苦痛に歪むあの顔が堪らないッ!」
帽子の男が、顔を快楽に歪ませて叫ぶ。こいつは何を言っているんだ?
「あぁ、自己紹介が遅れてしまいましたね?私の名前は戦車。君が、柊結人クンですね?彼女を通じて、見させて頂きましたよ?いやあ、滑稽でした!彼女はもう既に私の塵の記憶によって殺されていたのに、ホイホイついてくるんですから!」
その瞬間、俺は完全に理解した。こいつは、生かしてはいけない。こんなクズ、この世界に必要ない。もうこれ以上、奴の毒牙にかかってしまう人を出してはいけない。
「貴方も、彼女と同じように殺してあげましょう!!」
「………殺す」
一気に距離を詰め、【巨縮変寸】で手を巨大化して襲いかかる。
「遅いですね!『殺す』というが足りません!攻撃とは、こうするのですよ!【塵の記憶】ォ!」
その瞬間俺と奴の間にドラム缶が現れ、爆ぜる。
「ぐっ……」
「まだ行きますよォ!」
車が何台も現れ、同時に俺に向かって走ってくる。
「ッ…【巨縮変寸ッ!!」
車を縮める事で、何とか爆発の威力を抑える。だが、このままではジリ貧。逆転するには……!
「ほう、突進して来ますか?ですが、私自身も爆弾。死にますよ……?」
「ハッ、真正面から突進するつもりなんか元からねえよ!」
その瞬間、【巨縮変寸】で身体を縮め、走り抜ける。へっ、唖然としてやがる。直接殴り合ったら負けることぐらい、分かってんだよ!
「ッ………何処に行ったッ!」
そうすると、お前は俺を探す為に攻撃が大雑把になるはず。そこを突き、一気に巨大化して攻める!
「死ねええぇっ!」
TO BE CONTINUED
塵の記憶 (ダスト・トゥ・ダスト) 今まで燃やしたものをストックとして貯め、好きなときに炎の塊として任意で顕現させる能力。顕現させられるのは一度だけ。本物と見分けがつかないようにする事もでき、自由なタイミングで爆発させる事もできる。奥義として、「■■■■・■■■■」を残■てい■。今■■燃■し■■■も■を■■■と■■顕■■■■。




