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ARCADIA ARCHIVE  作者: 大根おろしの繊維
剥がれ落ちた理想、或いは目の前の血溜まり

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1-4 塵の記憶(ダスト・トゥ・ダスト) その1

仕事が休みだったので投稿です。

「まだ目的地には遠いから、この先の野原で休憩にしよう」

「え?でも、まだ歩いて10分ぐらいですけど…」

「イいから、こノ先で休憩しヨウ」

「は、はい……」


さっきから彗さんの様子が少しおかしい。体調でも悪いのか…?


「さア、着(ツ)イたよ」


野原に到着すると、そこには帽子を被った男性がいた。どうやら先客らしい。彗さんは、まるで魂が吸い取られたかのように男に近づく。


「到着シましタ」

「ありがとう。も(・)う(・)い(・)い(・)よ(・)」

「………」

「ど、どうしたんですか?さっきからずっと、様子おかしいですよ!?」


虚ろな目で、彼(・)の方に振り向く。何とかして、どうにかして、伝えなければ…




「ごメんね、結人(ト)くン」


その瞬間、私の身体は炎に包まれ…………


爆発した。


✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕


「………え?」


……目の前で起きた事に理解が追いつかない。余りの眩さに目がチカチカする。今、何が起きた?彗さんは何処だ?


「あぁ、やはり爆発という物は良い!素晴らしい!苦痛に歪むあの顔が堪らないッ!」


帽子の男が、顔を快楽に歪ませて叫ぶ。こいつは何を言っているんだ?


「あぁ、自己紹介が遅れてしまいましたね?私の名前は戦車(ルーク)。君が、柊結人クンですね?彼女を通じて、見させて頂きましたよ?いやあ、滑稽でした!彼女はもう既に私の塵の記憶(ダスト・トゥ・ダスト)によって殺(・)さ(・)れ(・)て(・)い(・)た(・)のに、ホイホイついてくるんですから!」


その瞬間、俺は完全に理解した。こいつは、生かしてはいけない。こんなクズ、この世界に必要ない。もうこれ以上、奴の毒牙にかかってしまう人を出してはいけない。


「貴方も、彼女と同じように殺してあげましょう!!」

「………殺す」


一気に距離を詰め、【巨縮変寸(ガリバー)】で手を巨大化して襲いかかる。


「遅いですね!『殺す』というが足りません!攻撃とは、こうするのですよ!【塵の記憶(ダスト・トゥ・ダスト)】ォ!」


その瞬間俺と奴の間にドラム缶が現れ、爆ぜる。


「ぐっ……」

「まだ行きますよォ!」


車が何台も現れ、同時に俺に向かって走ってくる。


「ッ…【巨縮変寸(ガリバー)ッ!!」


車を縮める事で、何とか爆発の威力を抑える。だが、このままではジリ貧。逆転するには……!


「ほう、突進して来ますか?ですが、私自身も爆弾。死にますよ……?」

「ハッ、真正面から突進するつもりなんか元からねえよ!」


その瞬間、【巨縮変寸(ガリバー)】で身体を縮め、走り抜ける。へっ、唖然としてやがる。直接殴り合ったら負けることぐらい、分かってんだよ!


「ッ………何処に行ったッ!」


そうすると、お前は俺を探す為に攻撃が大雑把になるはず。そこを突き、一気に巨大化して攻める!


「死ねええぇっ!」


TO BE CONTINUED

塵の記憶 (ダスト・トゥ・ダスト) 今まで燃やしたものをストックとして貯め、好きなときに炎の塊として任意で顕現させる能力。顕現させられるのは一度だけ。本物と見分けがつかないようにする事もでき、自由なタイミングで爆発させる事もできる。奥義として、「■■■■・■■■■」を残■てい■。今■■燃■し■■■も■を■■■と■■顕■■■■。

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