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入店2回目 5 ~ヘルプさんと猫と手品と兎さん~

「あ、写真撮っていいですか?」


 せっかく作ってくださったので記念に残しておきたいと思って、いそいそとバッグからスマホを取り出しました。


テーブルの上の兎さんにスマホを向けたのですが・・・店内が薄暗いのとミラーボールの照明がチカチカしてしまって、どうしてもボヤけてしまって上手く撮れません。


「貸して。撮ってあげる」


 見かねたらしい純さんがそうおっしゃるので素直にスマホをお渡しすると、一発できれいに撮ってくださいます。


「ありがとうございます」


 にっこり笑ってお礼を言うと、純さんも微笑まれました。


「ただのおしぼりが兎さんになるなんて、まるで手品みたいですね」


「あ、本当の手品もできるよ。見せてあげようか」


 私が何気なく言った一言に、 純さんは事も無げにそうおっしゃいます。


そして、ズボンのポケットから五百円玉を取り出しました。


「よく見ててね」


 そう言われたので、私は純さんが指先で持っている五百円玉をガン見。


すると、純さんは指先で五百円玉をくるりくるりと二度ほど回しました。


次の瞬間、五百円玉がパッと消えてしまいます。


「えっ!?」


 何が起きたのか分からず、思わず純さんを見つめると純さんはちょっといたずらっぽい笑顔になってました。


「もう一回、もう一回見せてください」


「いいよ。ちゃんと見ててね」


 そう言った時には、五百円玉はまたいつの間にか純さんの手の中に戻ってます。


私は一瞬も目をそらすまいと、その五百円玉から目を離さずジーッと見つめていました。


そして、また同じことが起こります。


純さんが五百円玉をクルクル回すと、瞬間的にどこかへ消えてしまうんです。


「すごーい! すごいですっ!」


 目の前で見ているのに全くタネが分からなくて、私は思わず拍手をしていました。


エンターテイナーとしての純さんの本領発揮というところでしょうか。


「失礼しまーす」


 そこへ、ヘルプのホストさんがやってきました。


先日もお会いした旭貴さんです。


「なーんか盛り上がってましたねぇ。二人の世界作っちゃって。俺はお邪魔かな?」


「そんなことないですよー」


「そんなことないですっ」


 私と純さんがハモってしまったので、旭貴さんは爆笑。


「二人ともめっちゃ息合ってますね」


 はううぅ・・・そんな風に言われると何だか恥ずかしいです。


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