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入店2回目 1 ~ヘルプさんと猫と手品と兎さん~

 ホストクラブの初回から帰宅した翌朝、ベッドの中で目を覚ましてすかさずスマホを見ると、純さんからのお返事が届いていました。


『昨日はお店に来てくれてありがとう! 無事に帰れたみたいでよかった。これからも通ってくれるの? 俺出来るだけ上を目指したいから、愛香ちゃんが通ってくれるならすごく嬉しいよ』


 もー、朝から顔がにやけてしまいます。


『おはようございます。純さんを応援するにはやっぱり一度お店に行っただけじゃダメですもんね。できれば今後二週間に一度くらいの頻度でお店に通いたいと思います』


 昨日あれこれ考えて、自分の懐とも相談して出した結論です。


薄給の私には、二週間に一度二、三万の出費をするのは正直痛いのですが、そこは実家住まいなのでどうにでもなると思いました。


私には特に趣味らしい趣味もありませんし。


貯金も少しはあります。


・・・なんてことを幸子さんに報告しようものなら、また


「いいように騙されてるじゃない! そうやって有り金全部巻き上げられて終わりだよ!? あんなやつらからしたら女=金なんだから」


 などと言われてしまいそうです。


確かに、純さんたちの世界では、指名数が全て、売り上げが全て、お金が全てという価値観に陥りがちだとは思います。


“夜の世界”という特殊な、ある意味で狭い世界にいれば一般的な価値観とは掛け離れてしまうのは無理もないことかもしれません。


ただ、私がホストクラブに通うのは何も純さんのためばかりではありません。


自分のためでもあるんです。


長年コミュ障だった私が初めて自分を変えたいと積極的に思えるようになったのは紛れもなく純さんとの出会いがあったからです。


これが、例えば自己啓発セミナーのようなものに通ったとして、果たしてどこまで自分を変えたいと思えたでしょうか。


「誰かのため」というのは、大きな原動力になりえます。


その「誰かのため」がなければ私はずーっと今までの自分のままでいることに何ら疑問すら抱かなかったでしょう。


私はたまたま純さんに出会えて、そしてたまたま純さんがホストさんだったという、ただそれだけのことです。



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