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入店2回目 2 ~ヘルプさんと猫と手品と兎さん~

 次にお店に行くまでの二週間ははっきり言って長かったです。


純さんは相変わらずLINEで連絡をくださいましたが、その頻度は明らかに目減りしました。


ホストさんたちは日々新規のお客さまを開拓するのに一生懸命なので、「確実にお店にくると分かっている相手」にはそこまで時間を割けないのは道理でしょう。


純さんを応援すると言った以上、そこは一番に理解しなければならないことだとは思います。


それでも、やっぱり寂しいです。


かといってわがままは言えません。


そう言う時どうするかというと――


実は、最近ではホストさんたちもTwitterやInstagramといったSNSを積極的に活用して情報発信をしているんです。


もちろん私も純さんのTwitterをフォローして日々チェックしています(最早ストーカーレベル?)。


純さんは相変わらず「今日もお茶」と呟いていらっしゃる日が多くて心配になってしまうのですが、たまにお店での様子をアップしたり他のホストさんたちとお食事に行ってらっしゃる姿が写真に写っているのを拝見したりしてほっこりもしてます。


純さんをフォローしていると必然的に他のホストさんたちのツイートも流れてくるのですが、皆さんそれぞれご家族との食事風景だとか、ご家族とのちょっと面白いLINEの内容をアップされていたりもして和みます。


あくまでイメージですが、少し前まではホストになる方というのは例えばヤンキーの方だったり家庭環境があまりよろしくない方だったり、言い方は悪いですが“社会から逸脱した”感じの方が多い印象だった気がします。


でもTwitterなんかを見る限り、今では大卒でホストになる方もいるように、「普通の」家庭環境で育った方たちも多くいらっしゃるようです。



 さて入店二回目・・・の前に、初回でお店に行った後の幸子さんの反応について先にお話しますね。


ホストクラブに行った週明けの月曜日、事務所で私の出社を待ち構えていた幸子さんは、私の姿を目にした途端、猛烈な勢いで飛んできました。


「どうだったの!? ぼられたりしなかった!?」


「・・・しません」


 ブルダはきちんと明朗会計です。


やっぱり、一般的には幸子さんのように思ってらっしゃる方が多いんでしょうか。


「なんか変なことされたりしなかった? 無理矢理お酒飲まされたり、勝手に高いシャンパン注文されたり。愛香、断れなかったりしたんじゃないの?」


「だから、そんなことされませんてば」


「ホストなんてチャラいやつばっかりだったでしょ? 変な風にからまれて、嫌な思いしなかった?」


 幸子さんが私のことをとっても心配してくださっているのはよく分かるんですが、どうも偏見がきつすぎるように思います。


ホストクラブは人外魔境か伏魔殿か何かですか。


ブルダはNo.1の方があまりお酒が飲めないとかで、お酒を強要するような雰囲気もありません。


「ね、これで分かったでしょ? もうあんなとこ行っちゃダメだし、ホストみたいな人種とも関わっちゃダメだからね」


「はぁ・・・」


 二週間に一度お店に行く約束をしたなんて言える雰囲気ではなくなってしまいました。


いくら自分を変えるためとはいえ・・・


「ホストクラブなんかに行って自分を変えられるわけがないでしょっ!」


 と幸子さんに反対されてしまうのは明白です。


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