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ドキドキの初対面(はつたいめん) 2

とりあえず一息ついて、深呼吸をして気持ちを落ち着けようとした矢先――


LINE電話が鳴りました。


「は、はいっ」


純さんからの着信です。


「今どこ?」


「あっ、あの、お店の・・・」


「あー、いたいた」


 不意打ちにあわあわしている私がまともにお返事する前に、純さんは私を見つけられたようです。


顔を上げると、数十メートル先に一人の男性がヒラヒラと手を振りながらこちらへ向かって歩いてくるのが見えました。


電話を切るのも忘れてボーッと見ていると、その男性は私の前まで来て足を止めます。


「純です。愛香ちゃん?」


 そう言いつつにっこり微笑む男性に、私の目は釘付けになってしまいました。


多分、一分間くらい息ができていなかったのではないかと思います。


純さんを拝見した私の心の第一声。


顔ちっさっ。


マッチングアプリの写真で拝見した赤い髪は、もう色落ちして金髪に近くなってます。


意外にもつぶらな瞳に、シュッとした顎の輪郭。


身長は170センチ弱というところでしょうか。


でも細身で均整の取れた体格をなさっているので背が低いとは感じられません(私がチビなのもありますが)。


それに、少し鼻にかかったような甘い声。


「愛香ちゃん?」


 私が動きを止めて硬直してしまっているのを心配なさったのか、純さんはそう言って私の顔を覗き込みます。


そこで我に返った私は、身体中の血液が一気に流れ始めるのを感じました。


あっという間にのぼせたように顔が熱くなって、頭の中がぐわんぐわんします。


「あっ、愛香ですっ。は、初めまひてっ」


 ・・・いきなり噛みました。


深々と頭を下げた私を見て、純さんがクスッと笑ったのが分かります。


「とりあえずお店に入ろうか」


 そう言ってお店のドアを開けてくださった純さんはとてもスマートで、やっぱり女性をエスコートし慣れるなぁと感じます。


飲み物の注文もお会計も私がお財布を出そうともたもたしている間に素早くすませてくださいました。


そして、席についた頃には私の心のバクバクもかなり収まってました。


それなりに純さんを観察するゆとりも生まれます。


純さんが着ていたのはベージュのチェック柄のシャツにダメージジーンズ。


チェックのシャツというとオタクの皆さんが着ていらっしゃるイメージですが(偏見)、純さんが身に付けていらっしゃるととてもスタイリッシュに見えます。


シルバーアクセサリーに釣り針のようなちょっとごっついピアス。


LINEのやりとりをする前だったら、そんな純さんを目にして「チャラい」と思ったかもしれませんが、今はそれがきちんとした意図を持ってトータルコーディネイトされたものに感じられます。


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