↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

30/35

27話 果たして結果は…?


エスカディオ家の客室のとある二部屋は、それぞれリシュアとアシュリーの私物だらけになっていた。

リシュアの部屋には魔道具の設計図や理論書、必要な材料やらが書かれた紙が散乱している

一方アシュリーの部屋は一見すると綺麗ではあるものの、机の上には常にお菓子が常備されている。


この部屋の間の壁は案外薄く、少し声を張れば普通に会話ができる。


リシュアは自分の部屋で魔道具の設計図を広げていたが、隣の部屋にいるであろうアシュリーに声をかけた


「お兄ちゃん」


「なんだよ」


アシュリーはベッドでごろんと転がり中だった。

リシュアが何について話そうとしているのかは流石に分かるが、とりあえず短く返事をした。


「パパ、ママと仲直りできたかな。もう出て行ってから三時間以上は経ったけど……」


「……ま、なんだかんだで仲直りパターンか、もしくは一週間無視パターンか…だな。母さん相当怒ってたぞ、あれ」


「そうだよねぇ……」


二人は同時に母の怒り様と、父の落ち込み様を思い出した。


両親の喧嘩中は恐ろしく気まずい。片方ずつならば絡むことはできるが、両方同時にいる時に仲介できるほどの勇気はこの双子にはないし、この件に関してはあの二人が解決すべき問題だ。首は突っ込まないし突っ込む気もない。


「…これで未来変わったりしなきゃいいな」


「ね〜」


その言葉を最後に、少しの沈黙が流れた…が


二人はそれぞれの部屋で同時に立ち上がり

そして部屋の扉の前で向かい合った


「「……まずくない?」」


今更すきる危機感が双子を襲い、嫌な光景が浮かんできた——



ふんぞり返って仁王立ちするアルターナと、地に伏しながら必死に縋るネオリムの姿


『ネオリム、あんたとは婚約破棄するわ!!』


『そんな…待ってくれ!!アルターナぁぁぁ!!』


そして二人は破局。

父と母は結婚しないためリシュアとアシュリーは生まれない。存在は消滅。全てが無かったことになる——




「おおおお兄ちゃん、今からでも仲介しに行かない??」


「いやいやいや、まだ消えたりしてないし、きっと仲直りしてるだろ」


「ででででも、今まさに婚約を取り消す作業とかしてたらもう手遅れだよっ!?」


「いやいやいや、父さんのことだから“父上にも相談してくる”〜っとか言って時間稼ぎくらいはしてるって」


「いやいやいや」


「いやいやいや」




「お取り込み中失礼致します。ネオリム坊ちゃまはたった今、ご帰還なされましたよ」



通りすがりの執事、ロガートの一言に


双子は数秒固まった。そして、弾けるように走り出した


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。