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神狐と悪魔の怒り
「……ふふふ」
「……あはは」
びくっ、と周りの肩が跳ねる。
ただいま、キアーロ王国の王城にある、広い応接室内。
昨日は解散したが、リアンが資料を持ってきたので集まることになった。
それを何故か先に読むことになったのが私とレインだが…。
「おかしいな、陽菜を拉致したのが奴隷商人だって」
「こいつらは殺しても、絶対に誰も悲しまないな」
「だねぇ。むしろ借金しては踏み倒したり、人の女を寝取っては売ったりね」
「相当、恨みを買ってるな。強欲と色欲……どちらかといえば、強欲か。あいつに連絡するか」
「買い手は色欲か傲慢の御方だね」
ふふふ、あははと笑う私とレイン。
リアンは私が持ってるのと同じ資料を取り出し、キアーロの国王に渡す。
国王はそれを読み、目を見開く。
「あの愚か者が……!」
「……キアーロ王国の何名かの上級貴族が共犯か」
国王から資料を借りた黒鈴様が苦い表情になる。
当然だろう、まさか仲の良い王国の貴族がこんなことをしていたのだから。
「キアーロ国王、その貴族どものことは任せるけど、処理する時には手伝おう」
にやりと笑うレインは、まさに悪魔だった。




