↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/50

ちゅーしてしまいました

「死ねぇぇぇえええ!!」


「ちょっ、待っ…ぎゃああああ!?」



神狐としての神通力と人間としての魔力を混ぜ、威力最大にした火属性魔法『フレイムボム』を無詠唱でアレクさんに放つ。

アレクさんは慌てていたが、そのまま吹っ飛んでいった。

周りからは「団長ー!?」やら「団長に制裁を…!」やら、「ぶっ殺す!!」という声。

今、ぶっ殺すって言った声が陽菜だったような気がするが、それに意識を向けることが出来ない。



「……キス、された…」



顔が真っ赤になったのが、自分でも分かった。




一週間前に黒鈴様が来て、結局は依頼を受けた。

ギルドに行ったらマスターに伝える前に知られてたのは、驚いた。

どうやらあの人はギルドに指名依頼をしたようだ。


指名依頼について説明する。

指名依頼というのは、依頼人が受ける人を指名することが出来る。

受ける人はたとえその依頼のランクより低いランクだろうと、受けないといけない。


あ、ランクについても忘れてたので、ついでに説明。

ランクというのは、階級のようなものだ。

高いのから順にX、SS、S、A、B、C、Eとなる。

私はある事件のせいでX、レインと鈴蒼はめんどくさいからとSS、リアンは一番低いE。


さて、私はアレクさんと睨みあいの最中だ。

アレクさんは私達に護衛依頼を出すのが嫌らしく、黒鈴様はクラークさんに許可をもらってから私達に依頼した。

だからって、何で年長にして家長のレインじゃなくて私に話しに来る、アレクさん。



「何で依頼を受けた」


「王族の依頼は断れないですし、紫凛様の脱走する癖を知ってますので」



ため息を吐き出しながら言うと、アレクさんの表情が険しくなる。

仕方ないと思うんだが……指名依頼には私の名前もあったし。

再びため息を吐き出しそうになった。



「護衛はほとんど男なんだぞ」


「ほとんどなら女性もいるでしょう」


「襲われるかもしれない」


「神狐として相手を殺ります」


「モンスターだって現れる可能性がある」


「ギルド所属なので今更です」



言われた言葉に事実を返す。

神狐は伴侶以外とは行為をしない。

そうじゃない相手に強引に迫られたり、薬を盛られようと反応すらしない。

それ以前に、相手を殺そうとする。

過激だが、それが神狐だ。


険悪な雰囲気になってるからか人が集まってきた。

「陽菜さん呼べー」って聞こえるが、お前は陽菜と話したことないだろ。

私達家族や護衛として騎士団の人達は、先に集まって準備することになっている。



「本当に分かっているのか?」


「分かっていますよ」



む、となって返すと。



「――――これでもか?」



腕を掴まれてアレクさんの方に引っ張られる。

バランスを崩しかけ、さすがに文句を言おうと顔を上げて。



「何す……ん…」



途中で言葉を遮られた。

口には温かくて柔らかい感触、すぐ目の前にはアレクさんの顔。

しかも目を閉じてる。

悲鳴が聞こえる、主に陽菜の。

しかも「接吻セップンした…」と鈴蒼が呟いてる。

…………接吻、て、キス、だよね…?



「俺の言いたいことが、これで分かったか」



口から柔らかいのが無くなり、顔が離れていくのが分かって………………確信。

すぐに神狐の姿になって。



「死ねぇぇぇえええ!!」


「ちょっ、待っ…ぎゃああああ!?」



冒頭に至るのであった。

……ファーストキスな上に、何故か嫌じゃなかったのは言えない!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。