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ぶちギレましょう

月華のキャラが崩壊してる部分あります。

気づいてから数時間後。

やって来た、あのエセ旅人はフィアンマータ王国の宰相らしい。

何してんだ、あんた。

私が作った偽隷縛の腕輪を見て、宰相……カール・ベーデカーは言う。



「就寝中、勝手につけたのは申し訳ありません。ですが、そちらの腕輪はフリッツ王子からの贈り物です」


「……そうですか」



こいつ、凍らせていいか?

私が隷縛の腕輪を知らないって思ってるな……。


旅をしてる間、レインと一緒に様々な場所を行ったことがある。

中には奴隷がいる場所もあった。

その時に腕輪と、その腕輪にかけられてる魔法を覚えた。

まぁ、奴隷はほとんどの国で禁止されてるから、通報したけど。

あれは大変だったな。

鈴蒼なんてめんどくさいことは嫌だとばかりに私の中にいたし。


現実逃避はここまでにしよう。



「ありがとうございますと、フリッツ王子に伝えくれませんか?あの、ベーデカー様…」


「カールと、お呼びください」



うわぁああああ!?

ベーデカーに様ってつけただけなのに、ぞわぁってした!

鳥肌と吐き気が……!

そして名前は演技以外では呼びたくない!!



「では、カール様。何で私はここに…?」



吐き気を堪えながら言う。

私、さっき気づいたけど忘却の魔法をかけられた痕跡があったんだよね。

でも弱いのか見事に記憶あるけど。



「実は…」



聞いた話に呆れたくなった。

こいつは私を馬鹿にしすぎてる。


ベーデカー曰く。

三年前、私はもう一人の少女……つまり、陽菜とともにこの世界に召喚された。

しかし陽菜は私を巫女の紛い物とし、自分が本物の巫女として振る舞った。

私達のどちらが巫女か慎重に調べてる時、私が悪魔にサラわれてしまう。

その時に巫女が私だと分かり、身分詐称の罪で陽菜を処刑した。

そして三年間、私を探して見つけたが私は死にかけていた、と。



「覚えていないみたいなので、ストレスなどで記憶を失ったのでしょう」



ホントに記憶が無かったら、貴様も警戒されるのにな。

服がそのままなのは、私が前に私以外が脱がせないようにしたからだろうな。

いつ、フィアンマータの者が来るか分からなかったから。

こう見ると正解かもな。

こいつらの用意したものなんて着たくない。

気分が悪いと言って出ていってもらう。



「………………この城、壊すか」



あー、でもまだ早いか。

嘘とはいえ陽菜を殺したと私に向かって言ったし、情報収集して状況を把握してからだ。

そこからこの城を……王国を壊す。

国民には悪いことをする自覚はあるが、この怒りは治まらない。


私の影が揺らめき、あり得ないものを映していたことを私は知らない。

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