属性調査
陽菜の部屋のドアをノックする。
陽菜が来て一週間。
彼女も名字はそのままだが、レインの養子になった。
あと、部屋は私の隣。
「何~?」
ドアを開けてひょこっと顔を出してくる。
起きたばかりなのか寝癖も凄く、目も眠そうだ。
「レインが今日は属性を調べるって」
レインからの伝言を伝えると、慌てて部屋に戻って着替え始めてる。
私も手伝うか。
現在、午前十時。
この世界の暦も時間も私の世界と一瞬で、助かった一つだ。
陽菜を起こしたのは八時、準備には一時間かかった。
理由は陽菜の髪。
かなり長く、寝癖は無い時もあるが絡まりやすくてそれを解すのに時間がかかる。
今度、切りに行くことになってる……綺麗なのに。
「来たか」
朝食も食べ終わり、歯磨きやらなんやらした後に地下に行けば鈴蒼が本を読んでいた。
読んでいたが、私達に気づいたのか声をかけてきた。
「おはようございます」
「何を読んでたの?」
「ん」
鈴蒼が見せた本。
タイトルは「氷魔法による惨殺死体事件」。
それ、昨日販売されたミステリー小説か。
陽菜がドン引きしてるぞ。
その小説、かなりグロくなかったか?
密かに突っ込みを入れていると、水晶を持ったレインが来た。
「おはよう、陽菜」
「おはよう、レインさん」
私と同じく、陽菜もレインは名前呼びである。
ちなみに陽菜が姉、誕生日が私より一ヶ月早いから。
彼女は不思議そうにレインが持つ水晶を見る。
てか、懐かしいなそれ。
「これは属性水晶と呼ばれるものだ」
そして始まる説明。
簡単に言えば、属性を判明するために使う水晶。
ついでに魔力量も計る優れもの。
やり方は簡単、触るだけ。
そのおかげで私の魔力量がハンパじゃなく、しかも全属性だと判明した。
陽菜が水晶に触れると。
「自然属性と派生属性、闇を除く特殊属性の全部か」
「陽菜、一緒に修行しよう。魔力量が一緒だから」
「うん」
同じくチートでした。
修行メニュー、後でレインと一緒に考えてもらおう。




