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現在地と王女と経緯

ご都合主義?になってる部分あります。

私達が今、住んでる場所はスクレッツァ王国……闇の王国である。

スクレッツァ王国の特徴は人間よりも人外が多い。

たまに人間と人外の間に生まれるハーフという種族もいる。

建物は和風のものが多く、屋敷などもある。

貴族などは結構デカイ、王族は内裏みたいなもの。

そういう人達は洋服よりも和服を好む。

ただし違う国に視察などする時は洋服らしい。

不思議だ、この世界。


そしてこの国にある民営最大のギルド「黒薔薇ブラックローズ」に所属してる。

初代ギルドマスターが黒薔薇好きで、そのままギルド名にしたんだとか。

今のギルドマスターは黒薔薇よりも黒百合の方が好きらしいが。今度、差し入れとして黒百合でも渡そう。


スクレッツァ王国はキアーロ王国以外には鎖国に近く、堂々と来れるのは移住者か旅人、商人くらいだ。

後は逃亡者。

キアーロ王国は元々、人間の方が多くて和風より洋風の建物も多いという、スクレッツァ王国とは正反対の特徴があるので互いに利益があるのも大きいかも。


さて、私の前にはこのスクレッツァ王国の王女がいる。

これがすごい美少女だ。


ツインテールにされたツヤやかな黒髪は膝まであり、瞳は濃い紫の垂れ目。

肌も綺麗だし唇は何も塗ってないのに紅い。

綺麗の中にも可愛さがある顔立ち。

ユウよりも妖艶な雰囲気。

着ているのは白いシャツに淡い紫色のフレアスカートというもの。

身長は160らしい、かなりのスタイルだ。


そんな彼女と私がいるのは喫茶店。

所謂、王女としてはお忍びである。



「月華、このチョコサンデー美味しいわよ」


「確かに美味しいですね、紫凛シリン様」



紫凛様から差し出されたチョコソースのかかったソフトクリームをスプーンでスクい、口に運ぶ。

甘い味が口内に広がり、頬が緩んだ。



「ですが、このショートケーキも他のお店とまた違って美味しいですよ」



チョコサンデーを返しながら私のショートケーキも差し出す。

ふわふわとしたスポンジに濃厚だがすっきりとした甘さの生クリーム、それをスポンジを三段にした二層の間にはたっぷりの甘酸っぱい苺。

それを一口食べた紫凛様の頬が緩んで、ちらりとこちらを見た護衛の人が微笑ましそうにしていた。



「これも美味しいわね」



ほわほわとした花が飛びそうな雰囲気だ。

嬉しそうで何よりです。


私が何で彼女とここでチョコサンデーやショートケーキを食べてるのかというと、話は一年前に遡る。

旅をやめてこのスクレッツァ王国に定住することにし、家を買ってから、それぞれに分かれて必需品とかの買い物をしてた。

その休憩としてこの喫茶店に入ったのだが、ほとんど満席で…。

仕方なく違う場所に休憩しに行こうとしたら、複数の男に追いかけられてる美少女がいたんだよね…。


はい、この美少女が紫凛様だったんです。


この時は知らなかったんだ…だってスクレッツァ王国には初めて来た上、簡素なワンピース着てたんだよね、紫凛様って。

旅してても王族の顔とか必ず知ってるわけじゃないので。

それで、はい……私、その男達を倒しちゃいました。

この男達は紫凛様の護衛だったらしく、知らなかった私は彼女を守るためにやっちゃったんです。

まぁ、当然捕まって拘束されたんだけどね、後から来た他の護衛みたいな人達に。

そこで初めて知ったんだけどね、紫凛様が王女だって!


そのまま内裏まで連れてかれて、取調室トリシラベシツみたいなとこで宰相様に笑顔で尋問された。

素直に言ったけどね、旅に出てたけどスクレッツァ王国に定住するために初めて来たこと、保護者組と分かれて一人で買い物してたこと、紫凛様を知らなかったから守るために護衛の人達を倒してしまったってことを。

そしたら宰相様、無表情になって出ていった。

拷問か処刑かなと諦めてたら、私を拘束した護衛さんが宰相様に蹴られて入ってきた。

硬直してたら宰相様は綺麗な黒い笑顔で



「彼女は何も知らなかったみたいですし、倒された護衛は王女を私服で追いかけてたらしいじゃないですか。勘違いするのも仕方ないので、とりあえず彼女に跡を残したあなたが謝りなさい」



と。

怖かった、なんかすごい怖かった。

確かに手首には拘束された時に痣がついたけどね。

謝らなくてもいいと思うんだ。

頑張って止めましたよ、土下座されそうになったから。

何で土下座を知ってるんだ、この世界の人達と思ったが。

代わりに「黒薔薇」をレインの分も紹介してくれたけどね、嬉しいです。

ランクは自力でアップしたよ。

ランクについてはまた今度。


まぁ、何故か紫凛様とは友人になったけど。

ちなみに紫凛様の名前って、宰相様が名付け親みたいなんだよね。

五百年くらい前の当時の王子の嫁になった、人間の少女と目以外は瓜二つだからなんだって。

宰相様は当時、まだ子供だったとは本人の言葉。

宰相様の種族は吸血鬼だよ。

当時はお父さんが宰相やってたんだって。


まぁ、このような友人もいます。

お母さんとお父さん、二人に会いたいです。

宰相様は若干黒いです。

また、女の子にはまだ優しい方です。

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