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波打つ  作者: 北川
4/10

4.恋人

僕は女の子に話す事なんて出来ない少年だった。

5年生になると学年のマドンナ的存在の女の子から告白された。とてつもなく綺麗なお金持ちの女の子から。

同じクラスで話しかけられても、緊張して頭がまわらなかった。

そんな高嶺の花がプレゼントを僕の家に届けようとしてくれたが拒んだ。

僕の家を僕の家族を見て欲しくなかったから

いつも恥ずかしかった。

高校2年まで付き合ったけど、

1度も家族の話をした事もないし、家にも呼ばなかった。生活レベルが違いすぎて。

ある時、彼女が僕の家に来ようとしてくれた。

その頃の僕はそれが本当に嫌で怒った。

それが原因で別れた。


19歳の頃、付き合って2年経つ2歳歳上の彼女と楽しく毎日を過ごしていた。

僕が彼女を大好きになり、お付き合いをしてもらった。

僕の家庭のコンプレックスも受け止めてくれた優しい人。

その頃の

バイト先に僕より1つ年下の地方出身の子が2人入ってきた。

ある日のバイト終わりに街を案内して欲しいとお願いされて、

街に行くならこの道で行った方が良いとか

病院はここにあるとか2人を案内した。

案内のお礼にご飯をご馳走してくれると言ってくれたが彼女に会いに行くから今日は無理だよと伝えた。

後日のバイト終わりに1人の子が

この前のお礼をしたいから何時が空いてるか聞かれたので、彼女に相談すると今日は会えないからご馳走になればと言ってくれた。

僕から何か食べたい物はある?と聞くと

あまりお金が無いから何か自分で作ってお礼したい

田舎の郷土料理でと言われスーパーに買い物に行った。

女の子の部屋に着き

田舎の話しやスポーツの話しなどをして、

お腹も満たされたので帰るねありがとうと

立ち上がって玄関の扉を開ける時

『淋しくて仕方がない』と抱きしめられた。




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