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13匹目:生徒




「……………というわけで今日からうちのクラスに入ることになった、黒田薙砂だ。仲良くしてやってくれな」


校舎の四階、高3E組

そこがナギサのクラスになった。


「んじゃあ席は…………あそこだな」


担任が窓際一番後ろの席を指す。


(窓際………まずまずの席だな)


ナギサを見て、席の周りの女子たちがヒソヒソと何かをしゃべっていた。


女子生徒A

「ねぇねぇ、あの子結構イケメンじゃない?」


「頭も良さそうだし、背も高いし……」


「あたし、アタックしちゃおっかな〜」


突然入ってきた転校生。

整った顔立ちに、長身…

女子高生達は、あまり恋愛対象にならない周りの連中に飽き飽きしていたところだった。


周りの男子生徒たちが、女子の注目を浴びまくるナギサを不機嫌そうに睨む。

ナギサはそれを気にしなかった。


(どうせ何日もいないんだし、下手に慣れ親しむ必要もないか……。それよりもあいつら…………大丈夫かな……?)






そんなナギサのいる四階の一つ下、三階は高2のクラスがあるフロアになっている。

AからFまであるクラスの中で、B組が次男リョウのクラスだった。


担任の軽い紹介も終わり、指定された席に座るリョウ。

転校生は窓際が基本らしい。


ここでは、ナギサのクラスとは違った反応が周りで起こった。


男子生徒A

「あいつ……いい肩をしてるな」


「いや、あの手だ。あれは野球のために生まれた手だよ」


「いーや、あの足は長距離こそふさわしい!」


「あいつは我がバスケ部がいただいたぞ!」


部活にいそしむ高校二年生からの熱烈な勧誘の恐ろしさ、しつこさを

今のリョウはまだ知らない……。


(昴のやつ………大丈夫かな。アイツ人見知り激しいからなぁ………ソウマさん以外には基本懐かないし………)




その昴はというと――――――



「黒田昴です。よろしくお願いします」


リョウのいる階のもいっこ下、二階の高1Dにいた。

例によって、席はもちろん窓際一番後ろだ。


ここでの生徒の反応はというと


女子生徒A

「ちょっと、あの子かわいくない?!」


「小さーい!髪きれーい!女の子みたい!!」


「なんかお人形さんみたいでかわいい!」


「あたしファンになっちゃいそう!」



男子生徒A

「か…………かわいい……」


「あ……あれは………男なのか?」


「男にしておくのが勿体なすぎる……」

「俺ホモじゃないけど、あれはいけるぞ…」


「神様って残酷だな……」



ナギサとリョウのを合わせたような状態だった。

昴ももうすぐ気づくのだ。

生徒の凄まじさを。




そして三人は知る。


鬼より厄介なのは、ここの生徒たちだと……………。

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