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10匹目:猫の目

短いです。

ひとまず、大きなテーブルにソウマたち四人と大原つぐみが座った。


ソウマ

「つぐみさん、最近何か他に不思議なこととかありませんでしたか?何か、いつもと違うような…」


つぐみ

「いつもと違ったことですか………………」


何かあったか?と記憶を探るつぐみ。

そしてふと、思い出した。


つぐみ

「そういえば……………全然関係ないことかもしれないんですけど……。私、猫を飼っているんです。白い猫なんですけど。その子がときどき、誰もいない場所に向かって威嚇してるんです。空間に威嚇しているというか………。最近はよく私に威嚇してくるようになっちゃって………。反抗期でしょうかね?」


赤面しながらカフェオレをくるくるかき回す。


リョウをのぞく三人は何かを考えてるらしく、押し黙っている。

リョウはと言うと


リョウ

「へー!つぐみさん、猫いるんだ!」


つぐみ

「はい。今年で三歳になります。あなたも猫好きですか?」


リョウ

「俺も猫大好きなんですよー!というより肉球フェチなんですけどね。よく野良猫の肉球をさわり比べたりしてます」


つぐみ

「あぁ、分かります。なんだかプニプニしてて心が和らぎますよね!」


リョウ

「あれ、外にいる猫と家の中にいる猫とで硬さが変わってくるらしいですよ」


つぐみ

「そうなんですか!?へぇ、知らなかったです!私も今度さわり比べてみようかな」


リョウ

「ハマりますよ〜」


気づくと猫談義になっていた。


リョウ

「つぐみさんちの猫は何て………痛!!」


リョウは突然そう叫ぶと足下を見た。

昴の足が、リョウの足を踏んでいた。

だが、昴の顔はニコニコと笑みをこぼしている。


今の昴の心の声は

「関係ない話はあとにして、ちょっと黙っててくれませんか?殺しますよ?」

である。


それに気づいたリョウは昴から目をそらすように目の前のカップを見た。


リョウ

「あっ俺おかわり入れてきまーす!」


五人のカップを銀のトレーに下げて、カウンターの奥へすたこらさっさと消えていった。







その後も、しばらく事情聴取は続いた。

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