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第三十七話

夏コミのイベントも進み、中盤。次の企画は、会場にいる人たちの質問に答える質問系のコーナーへと移り変わっていた。


「それじゃあ、次の質問を選んでいきます。」


MCをしているのは二期生のトーラ=アテム。二期のイメージが時間を表したもので、それの現在をイメージしたモデルとなっている。見た目としては、現代の若者をイメージすればいい感じである。


「えっと、最近した失敗について教えてくれませんか?・・・これは完全に狙い撃ちしていますね。」


「それ以外にないでしょうね。この中で、最近の失敗と言ったらって人がいるんですから。」


MCに反応したのは三期生の朧真夜夜をイメージしたモデルのためか。黒を基調とした衣装にクールな印象を与える顔立ちである。


「そこの所、実際どう思っているの?茜。」


「やっぱり私になりますよね。」


「そりゃそうでしょ。だっていまだにその時の切り抜きとか見かけるんだよ。」


「まあ、そうですね。その時は、何でここに弟がいるんだって最初に思いましたね。」


「そうだよな、もし自分の家族がそこにいたとしたら、それ以外に考えることできないよな。」


茜の言葉に返したのは、四期生のゴールド=アウルム。メダルの金をイメージしたため衣装や髪色は金色。チャラいような印象を与える顔立ちである。しかし、話すとポンコツ感を感じることが出来、そこが人気の原因と言えるだろう。


「それはそれですごいと私は思うけどね。私はそんな場面になったら何にも考えられないし。」


そう返してきたのは一期生の竹取輝夜。かぐや姫をイメージするようなきれい顔立ちで。その髪色は黒色ではあるが艶やかで見惚れるほどきれいなものであった。


「次に思ったことは、UTAの正体が弟だったのってことですかね。」


「やっぱりそこだよな~。なんせ自分の推しが身内だったなんて言うまさかの事が起きてるもんな~。」


「私も、そんなことがあったらいいなとは、妄想はしますけど、実際なってみるとどんな感じですか?」


「実際ですか?・・・最初に思ったのは弟がUTA?そういえば声は似ている感じだな。って感じでしたね。それから、頭の中で声を思い出しながら比べて。同じだって気づいたって感じですかね。」


「そんな感じなんですね。ありがとうございます。」


そんな感じで、似たような内容の質問が何度も続いて行き、時間は過ぎていった。






時間も過ぎ、イベントの最終時間。残っていることは、G・L・Vの新情報解禁というコーナーだけである。


「それでは、次で最後のコーナーになります。次のコーナーは新情報の解禁の方に移らさせていただきます。」


恐らくこの会場にいる人たち全員が待っていたであろう新情報の解禁。各々が、新しいグッツの情報かなとか、イベントの情報かなとかと考えていた。しかし、そこで出てきた情報は予想していなかったもであった。


「では、こちらの動画の方をご覧ください。」


そう、アテムが言うと会場は暗くなり正面にある大きなモニターに映像が映し出された。


映し出された映像には、先日の茜の配信での映像が映し出されていた。


「情報解禁なのになぜか、私の楽曲配信の映像が使われているのはなぜ。」


「wwwなぜなのか分からないけど笑えるwww」


そうして、映像はUTAが弟だったという所で止まり。画面が暗転した。


しばらくすると、新情報の文字が出てきて。その文字が遠くへ行くと、新メンバー加入の文字が、1文字づつ強調するように出てきた。


その情報に会場は大いに盛り上がりを見せた。どんな人が入ってくるのかと考えていたが、一部の人は、その前に出ていた先ほどの映像からもしかしてと考えた。そうして、その文字がまたどこかへと行くと。音楽が鳴り始めた。その曲は、カラーイッシュの代表曲である「君はどんな色?」であった。その映像が流れている間、メンバーの紹介映像のようになっていた。そうして、最後の方に行くとちょうど今日から1か月後に初配信と文字が出てきて、そうして映像は終了した。そうして、会場は大いに盛り上がった。


「では、改めて説明させていただきますが、新メンバーの加入情報の解禁です。今回加入するのは、先日唐暮茜の配信でも話題になったカラーイッシュの皆さんが加入する運びになりました。では、今回の情報で一番驚いているであろう茜さんに話を聞きます。」


そうして話を振られたが、あまりの事にそのことに気づいておらず、口が開いたままであった。


「茜さん。茜さん。大丈夫ですか。」


「・・・・・・はっ、えっ、ホントですかこれ!」


「一応、そうなるかもしれないと本人から聞いていましたが、そこまで驚かれましたか。」


「そりゃそうですよ!入るとしても結構先か、バンドとして入ると思っていたんですから!」


そんな感じで、驚くことしかできない状態である。


「では、茜さんも驚いているようですが、時間も来ていますのでここまで。皆さん、気をつけてお帰りください。さようなら~。」


そうして、今回の夏コミのイベントは終了したのである。


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