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第三十六話

この後の、話から書き溜めをするため、しばらく更新が止まります。再開は6月以降になりますので、お楽しみでお待ちください。

いくらかの時が過ぎ、夏コミ当日。企業ブースのステージではG・L・Vのライブイベントの準備が進められていた。その中の一人として、唐暮茜こと黒江朝日はリハをしていた。


「えっと、このタイミングでここにきて、ここでポーズをとるでいいんだよね。」


今していることは、舞台の立の位置などの最終調整と言ったところである。


「ふう~、まあこれでいい感じかな。お疲れ様でした!」


そういって、朝日は自分のリハを終わらせて控室へと戻っていったんのだった。




朝日が戻った控室には本日同じように出演する先輩たちが休憩をしていた。一応、朝日のリハが最後だったのでここにいるのは間違いではない。今この部屋にいるのは、一期生竹取輝夜。二期生トーラ=アテム。三期生朧真夜。四期生ゴールド=アウルム。の朝日を入れた五人である。


「お疲れ様で~す!」


「お疲れ様。茜。」


最初に反応してくれたのは、竹取輝夜さん。そのアバターは黒上ロングで見惚れるほどの美貌である。その中の人も同じようにクールな印象を持つことが出来る女性であった。


「ありがとうございます。輝夜さん。」


今更ながら、G・L・Vの一つのルールを説明する。所属するものは、本名を出来るだけ教えないというものである。もしもの時に、それが出ないようにというためである。まあ、これは仲が良かったり、同期には話したりすることがあるので、あまり守られている印象はないが。しかし、先輩などには使われることが多い事である。


「それんしても、先日は大変だったね。」


「先日ですか?」


「そうだよ、楽曲の発表日にあんな事故が起きたんだから心配になるじゃないか。」


「あっ、そうでしたね。あれ事故になるんですよね。」


どうやら、朝日自身はあのことはそこまでの事故と思ってはいなかったようである。


「でも、自分の推しが弟だった、そんな事起きるんだね。」


「いまだに、その辺はまだ驚きの中にいますね。でも、弟が推しだって知ってから一度カラオケに行ったんですけど、ライブの感じそのままだったですよね。それで、まあやっとしっかりと認識したって所ですね。」


「そうなんだね。」


「なあ、もしかして、カラーイッシュの話をしている感じか?」


話に入って来たのは四期生のゴールド=アウルム。どうやら私の弟の話をしていたことでカラーイッシュの話をしていると思ったようだ。


「まあ、一応そういう事になるかな。」


「それなら、もしかしたらでいいんだけど、・・・サインとかお願いできないかな!」


「・・・サイン?もしかしてだけど、先輩もファンですか?」


「そうなんだよ!この間の配信で茜の弟がカラーイッシュのメンバーの一人って知ってもしかしたら、サインもらうことが出来るんじゃないかと考えたんだ。だから聞いてみるだけ聞いてもらえないかな。」


どうやら、先輩もカラーイッシュのファンだったようで、サインがもらえないかを聞いて来たみたいだ。


「そうですか。分かりました。一度聞いてみますね。」


「そうか、ありがとう!」


そうして、先輩は自分が座っていた椅子の方に戻り、先ほどと同じようにスマホを触って時間をつぶそうとした。しかし、その顔はサインの事を考えてにやけが隠せていない状態である。そんなこんな、控室で時間をつぶしていき遂に本番の時間が来たのである。







遂にライブ本番の時間。各々が邪魔にならないように広めの個室へと入り、ヘッドセットやキャプチャーを取り付け大きく深呼吸をした。目つきは真剣な眼差しになり、声の調子を合わせる。そうしていると時間が来て、会場が映し出されている画面には私以外にも今日の担当であるメンバーが映し出されていた。


その中の一人で、一番の先輩である輝夜さんから会場のお客さんに話しかけたのである。


「会場にいるみんな~、楽しみにしていたかな~!」


会場は大いに盛り上がっているようである。こちらの問いかけに思い思いに反応しているようだった。


「じゃあ、最初の企画は歌ってみた!各々が色々な歌を歌っていくからみんな楽しみにしていてよ!最初は、五期生の唐暮茜からスタートだ!」


そうして、夏コミのイベントがスタートするのであった。


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