再会は突然に
「へー。なるほどぉ!!って、ヤバイやつじゃん!!やっぱり階段の踊り場で君の後ろを追いかけていたやつ……っあ」
話を聞いて、かなりヤバイ感じだったので、勢い余って階段の所で見た、追いかけていく影のことを話してしまった。
すぐに気がついて口を両手で塞ぐが後の祭り。
水澄が「お前は迂闊なやつだ」って目で見てくるし、奏さんには「あーぁ、言っちゃったねぇ」見たいな感じでニコニコしている。
彰彦くんは、みるみる顔色が悪くなっていく。
「ごごご、ごめん!!嘘っ……ではないけど、大丈夫だから。たぶん。えーいや、きっと?違う違う、絶対!俺は役にたたないけど!な、真宙くん」
よくわからないフォローを口走り、最終的には真宙くんに同意を求めてしまった。
「おぇぇ?そそそ、そう!何とかしてくれるから。このお兄さんたちが!!」
バァンと効果音でもつくのでは?と思うくらいの勢いで真宙くんが俺と水澄を紹介する。
「ん?」
なぜ、俺も?
普通そこは、水澄を、じゃないのか?
「え?」
真宙くんと顔を見合わせて首をかしげる。
「俺も入っちゃうの?」
「え、入らないんですか?」
「うん。入れちゃだめだよ。俺はなにもできないよ?」
俺たちがこそこそと話をしている横で水澄と奏さんも話し始める。
「そうなの?」
「あれは、ヘタレでビビりで視えるってだけだからな。あと何に役にたつかと言えば、囮か餌だな」
「酷いいいようだな!!」
聞こえてきた悪口に言い返した時だった。
バァン!! と大きな音と共に扉が閉まった。
「え?なに?」
「ふぁっ!!」
「ひぇっ!!」
俺と真宙くんと彰彦くんは、音にビビって三人で抱き合うようにして一ヶ所に固まる。
水澄が扉をじーっと見つめている。
奏さん、なんでそんなに楽しそうなんですか?
「相変わらず、君といると退屈しないねぇ」
「楽しそうだな……さて、おい!ちびたち」
「は、はい!」
「終わらせ方は?知ってんだろ?」
「えっと……確か、塩水をぶっかけるか首を切り落とすか、です!」
彰彦くんが言い終わると同時にカラカラカラ、と軽い音と共に扉が開いた。
そこには、血の着いたカッターをもった熊のぬいぐるみがたっていた。
「ミィツケタっ」
ぬいぐるみがちょっと舌足らずな可愛い声で宣言をしたのだった。
おまけ
伊織「塩水ってさ、どれくらいの濃度でもいいのかな?薄くてもオッケーでるのかな?」
奏「確かに。卓上塩一瓶をプールに投げ入れただけだったら、塩水って認定してくれないかもね」
伊織「あとさ、ぶっかけるって体のどれくらいにかかったら、ぶっかけられた認定なんだろうか?」
真宙「確かに!そんなに量なくても頭からかかったらオッケーとか大量にかかったけど、下半身だからだめとかいわれたら、心折れそう」
水澄「お前らなぁ。フィクション、ファンタジーにリアルを持ち込むんじゃねぇよ」




