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『異世界』を、もしかしたら背中合わせの現実ならば、災害、紛争等により世界が一変する世界もそうだろう?と思われる方もいるかもしれない。
然し申し訳ないが、そうした『悲劇』を『異世界』とは言わない。
それらの事象は悲しみの中にあり、例え復興というものが、新しい環境を創るとしても、それらは『美』ではない。故にサピエンス科学が導く答とは、違うと理解していただきたい。
サピエンス科学は、サピエンスの幸福を一方では見つめている学問である。例えおちゃらけた学問であるとしても、人の不幸を軽んじる様な、軽々しさはない。
余談ながら『西洋の敗北』の著者エマニュエル・トッド氏の見通す次の世界は、限りなく、新しい世界観を必要にしている。
アメリカ、中国、ヨーロッパ、そして日本という巨大国家群の人口減少が、次の時代の『新しい知』を求めているとやんわりとサピエンスに指摘している。
サピエンスは常に生存をかけて『新しい知』を探してゆかねばならぬ、運命を背負っており、そして『種』として、その生存の襷を次の世代種に渡さなければならない。
然し人口減少はそれに対するアンチテーゼであるのだが、今のサピエンスは、そうであり続けても生きてゆけると言う、ひょっとしたら『幻想』に居るかもしれない。
つまり『現実』から、目を逸らそうとして…
また『愛』という答を『異世界』に閉じ込めようとして。




