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『異世界』は『驚き』により発見される、ーー謂わば『新しい知』であり、またそれは『美』を構築するものであると言うのは、エッセイをここ迄自分と追って来ていただいた方には理解していただけると思う。
もし、理解できなくても、それは決してあなたの側に問題があるのではなく、こちら側に問題があるので、決して卑下していただかないでもらいたい。
それを踏まえ、サピエンス科学で導く『答』にたどり着きたい。
ーーそれは、誰に微笑むのか?
それはとりも直さず、サピエンスであり、そして『異世界』は、自ら『転び(環境を変え)』、未知なる仕組みに脳をバグらせ、それを自らの生き方や社会に『実装』しようともがくサピエンス(人類)にのみ微笑むと言える。
少し批判的かも知れないが、トラックに跳ねられて異世界へ行くようなフィクションの主役たちを羨む必要はない。
なぜなら、人間の脳科学・認知科学の観点から見れば、『現実世界』こそが最大の「未知(異世界)」に満ちた場所だからだ。
技術の消費者は「見る阿呆」で終わるどれだけ周囲に魔法のような最新テクノロジー(AI、スマホ、VR)が溢れていても、それを「単に便利な道具」として消費しているだけの人は、脳の予測パターンの内側(=日常の退屈な世界)から一歩も出られないだろう。
故に知覚をアップデートする者が「アーティスト」になる、かつて織田信長が鉄砲の向こう側に「大航海時代という異世界」を見たように、あるいは旅人が見知らぬ土地の風景に脳の予測を破壊されるように、現実の些細な「驚き」や「環境の変化」を、世界のOSを書き換えるためのエネルギー(Art)へと昇華できる人にこそ、本当の意味での「新世界(微笑み)」が開かれると言える。
そしてサピエンスはまた一方で『エロース』により『美』を希求するものである。
故にサピエンスは『異世界』を求めるのであり、それはとりも直さず、新しい『サピエンスの時代』に参加すると言う『美』の希求以外にないであろう。
故に異世界はサピエンスに微笑むと言えるーーこれについて、『あなた』は如何思うだろうか?




