9
『鳥居』が、古朝鮮の呪術にルーツを持つ説を紹介した。
その意味するところは、『神域』は現実と背中合わせの『異世界』であり、鳥居は『境界線』を示すシンボルなのだということを説明したつもりである。
また一方ではそのシンボルは日本の現日常へ非常に溶け込んでいる例であり、同じようにそのような例がないかを探っている。
自身は難波の地に居がある。この「難波」という土地は言うまでもなく『浪』にちなんだ地名がある。
浪速、浪華も「なにわ」というが「魚庭」も、そうである。
つまり浪にちなんだ名であるが、それは古大阪が南から北へ突き出た尖塔型台地であり、非常に速い波に囲まれた土地であるという由来が、こうして地名に残っている。
古朝鮮から旅する舟人にすれば、彼の地は遠き故郷であったかもしれない。
然しその一方、帰れざるるまほろば人は、大倭を『異世界』と見ただろうし、また逆も然りだろう。
互いに異なる文化文明がぶつかり、混じりあう、そして『鳥居』はそ互いの異世界の『境界線』としてあったと思うことは、想像に難くないし、うえでは故に鳥居は現代に潜在的な『太古』を呪術的な作用として、記憶に懐古させるのかもしれない。
そして、そうした似たよう事例を探しているわけだが、現代に生きる人間として『鳥居』のように古朝鮮ーー、つまり太古を潜在的にも具体的にも表すものはないだろうか。
そう思うと、不思議とあるシンボルが浮かび上がって来た。それは先程述べたフリーメイソンのピラミッド型シンボルである。
ーー何故だろう?
ここでまたフリーメイソンのピラミッド型シンボルが浮かんで来きたのを感じ得たことに、少し身を寄せ、筆を進めてみたい。




