第九話:俺たちはまだ謎に振り回される
すいません。設定を思い込みで勘違いしてしまいました。
夜に宿に帰ってきたわけですので、さらに遅い時間の他の家への訪問は失礼ですよね。
そこを修正しました。
「まとめようか。黒装束の者たちが五人いた ということだったな」
「うん、殺気……というか、近づいた人達を問答無用でって感じだった。昨日や今朝のトラ
ブルなんてかわいいもんだよ」
「そんなやつを今まで感じたことは?」
「あそこが初めて。濁龍を眠らせた後はあそこまで足を踏み入れたことないもんね」
「氷漬けの術を継続する作戦があったって言ってたよな?ということは作戦担当者がいるはず
。そいつらはわからなかったのかな?」
「ミスラスのところに行ったらそれも聞こう。ほかにないか?」
「何者なのか、どんなチームなのか、所在地はどこか、目的は何か、全員で何人か がまず必
要な情報だな」
「でもその辺りの山道には、見える範囲なら割とたくさんの足跡があったよ。大小さまざまだ
ったから、やつらのものじゃないよね」
「ということは?」
「山道を進んでも、行動に出ないこともあるということだよね」
「下手に動いて目撃者を増やしたくないってことだろ。どこに人の目があるかわからねぇから
な」
「気配を感じる能力はさっちんほどではないということか。さっちんがいなかったら存在もわ
からなかったからな」
「黒装束が行動を起こしても目撃されないとは言い切れないほど隠密能力は高くない と」
「でも考えてみると、今までにあんな殺気を感じたことはなかったから……。理由はわかん
ないけど、濁龍を守ることを目的にしてるような気がする」
「情報をまとめようと思ったが、大した情報量でもないし体験したままだけだが仕方がない。
雪綿の毛も一バレンもないがこれだけでも言い訳にはなるか」
「だがもうこんな時間だ。俺は食欲は減退した。今日は休むことを提案する」
「ランスほどじゃないけど、あんな緊張感であんまり食えないわ。ミスラスには朝食時間終了
後にいきましょ?」
「んじゃ俺はもう寝るわ。こんなのどかな町にあんなヤバいヤツらがいるなんてなぁ。体調整
えやすいところから治すわ。お休み……」
「まずいよな」
「何がだ?スタン」
「危機を引き起こしたヤツのそばに、そんな連中がいることを知ってるのが俺らだけ という
ことがだ」
「あ……」
「みんな、俺らのこと気に入ってる、気に食わねぇ なんてレベルの話をしてる間に、奴らと
んでもないことを人知れず企んでるかと思うとな……」
「ファイクル単独で調査するしかないってことか。助っ人もまずこないだろう」
「まずはゆっくり休んでからにしよ?ね?」
ミリアに促され、今日は解散 という流れ。
一刻も早くミスラスに報告相談したいところだ。
大変失礼いたしました。




