表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移は意味不明 ~レベル社会で生活できるようにかんばります~  作者: els


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/294

色んな意味で農業改革

 俺は集落ごと連れて来たニカドさん達がどうなっているのか俺達は様子を見に行く事にしたのでミエスさんにニカドさんたちが何処に行ったのか聞いてみると、オーガ国側のゲートの方に土地を確保してあるのでそちらのほうに住んでいると教えて貰う。


「リック!ニカドさん達元気かな?」

暇だったエリアが同行中で本人はピクニック気分でランチバスケット片手に俺と一緒に散歩中だ。


 オーガ国側ゲートは亜人種の出入りが多いこの街にとって、亜人用ゲートとも呼ばれている。地上の人間族から見ると亜人たちは奴隷対象に近いので色々差別が多い為、正門側で何度か喧嘩もあった位である。

「なんでニカドさんたちオーガ国側ゲートの方に行っているのかな?」

「ミエスさんの事だから上手にやってくれていると思うけどな、詳しくは解らないな」

真新しい集合住宅街を通り過ぎ、外壁ゲートを抜ける。まぁこの辺は顔パスになっている。


ゲートを抜けると以前は森だった場所も、オーガ国側へ石道整備もかなり進んでいて、石道から離れた所が開墾され畑として活用されているようだ。


ニカドさん達が居ると説明された畑の方に進んで行くと異変を発見する


「なんだ?!魔物か?」

「リック、ゴブリンがいるね」

魔物が出れば即警報なりが鳴るので敵では無いと思うのだけど、一応注意して進んで行く。


「ボス!ご無沙汰しております!」


畑作業をしているデカイゴブリンが挨拶をしてきた。流暢な言葉を話すゴブリンだ。

「リック、ボスだってよ。何かしたの?」

続いて身長130センチくらいの筋肉質のゴブリンが走ってこっちにやって来た。

「リックさん、ギアですよ。地下街で買い取り屋をやっていた」

そう言えば素材買取のカウンターでゴブリンが働いていた事を思い出す。


と言う事は、こっちのデカイゴブリンは俺が無理やり従わせたゴブリンキングなのか?

「その節はお世話になりました。お前らボスが来たぞ!挨拶に来い!」

ノーマルゴブリン達はガリガリの容姿から太マッチョから細マッチョまで顔も肉が付いて怖い顔では無くなっている。

「ボス、オツカレサマデス」

ノーマルゴブリン達も少し喋れるようになっていた。


ギアさんの説明によると、服従させた群れの中にキングとマジシャンが居た事で、更生教育が進み、あの地よりも奥に住んでいるゴブリン達を見つけては更生中。最初に更生させる為のパターンが出来上がればゴブリン達を無力化させる事が可能になる。

「リックさんのおかげで無駄な殺戮をしなくて済むようになりそうですよ」


「よし!お前ら作業にもどれ!」

ギアさんがゴブリン達に命令を出すとゴブリン達は作業に戻っていく。


「あれ?ニカドさんだよ!」

「ニカドさーん」

ニカドさんが手を振って答えてくれる。

俺とエリアは挨拶をしに作業中のニカドさんのそばまで行く。

「ニカドさん、ここでの暮らしはどうですか?」

「最初はゴブリンと仕事する事になって驚いたけどナ、あいつ等良い奴ダ」

重作業はミリアの偽装アンデット達がやっているので、ニカドさんたちの作業は比較的楽な物が割り当てられていると説明され、ゴブリンと初めての共同作業をした人間族になるかもしれない。

「仕事もあるし、立派な家も用意してくれた。しばらくの間の飯も供給してくれるってヨ、飯の心配をしなくて済むのは助かるダ」

「ところで今は何を作っているのですか?」


「ミエスさんがライス畑って言っていたな」


あっ米を作ってくれるんだ、日本人の俺個人的に考えるとうれしい穀物だ。

ニカドさんは時々ナマったり流暢に喋ったりする不思議な人だが街の人やゴブリン達と上手くやってくれているようだ。


 ゴブリン族と人間族の共同作業がこんな所でスタートしている。農業改革とでも言うのだろうか。遺跡街の人達も今まで敵対していた種族との交流を積極的に始めようとしている。その第一歩がゴブリン族だ。上手く行く事を願いたい。


「ところでリック!お弁当作って来たよ。どこかで食べようよ!」

ランチバスケットをくるくる回しながら笑顔のエリア。


中身がどうなっているか心配な位クルクル回しているが、あえて何も言わない。


「そうだな街壁に上ってみないか?。有事でもないから普通に登れると思うぞ」

「うん!行ってみよ!」

 20メートル程の高さのある街の防御用外周壁。遺跡街自体が山の山頂のような場所にあるため、非常に眺めがよく周囲を良く見渡せる場所だ。

 さらに上に監視塔があるが、そちらに登る事は出来ない。


 一応警備で使っているからね。


「リック、凄く綺麗だね!」

「数千年以上手つかずの自然が広がっているからな、でもオーガ国との道があんな所まで出来上がっているな。」

「うん、私はあんまり遠くは見えないけどね!でも凄くキモチいいよ!風の流れが最高!」

エリアの髪の毛が風になびきとても美しく輝いている。


そう言えば、この世界に来てかなり経つよな・・?時間の経過についてはあまり考えた事がなかったけど、エリア自身も凄く成長している。レベルとかの話ではなくて。


「リック、そろそろお弁当食べようよ」


 エリアは防御壁に設置されているベンチに座りランチボックスを開けると、パンに野菜や肉を挟んだハンバーガーみたいないな物を取り出す。


「エリアが作ってくれたのか?」


「うーん。アリ姉と私で作ったよ、手軽に食べられる物ってアリ姉が教えてくれたの」

エリアからハンバーガーのような物を受け取るとエリアの同意を得て食べ始める

「味付けもしっかりしていておいしいよ。また作ってくれるかい?」

「うん!大丈夫だよ。任せて!」


エリアは嬉しそうに笑う。

エリアと二人で楽しくランチタイムを過ごす、久しぶりにこんな時間の使い方をした。今まで忙しかったしな・・・


 たまにはこんな時間も必要だと思う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ