ミリアが帰って来る
凄く短い話です
宿屋全焼の後から姿が見えなかったミリアだったが無事に帰ってきたようだ。
「ミリアおかえり!」
ミリアが帰って来た事をエリアが俺に教えてくれた。
「今まで何をやっていたんだ?あんなことがあったから心配していたんだぞ」
ミリアはうつむいている
「リックすまぬ。やってしもうた」
ミリアの話だと、宿を爆破した奴を追いかけて実行犯を捕まえて、そのあとに組織に殴り込み。壊滅状態に追い込んだら、重要人物に自爆されて手がかりが消えたという話だった。
「ミリアで上手く行かなかったのなら、俺がやってもダメだったと思うぞ、気にするな。アリシアさんやエリアが無事なのはお前が防御壁を展開しておいてくれたからなんだからな」
「すまぬな」
「ミリア!大丈夫だよ!気にしないで!」
「お主に言われると調子狂うの」
ミリアが帰って来て一安心していると
「そう言えばリック!昼間私の事をリーザって呼んだよな!」
「リーザさん突然何ですか」
「凄く親近感がわいたぞ」
リーザさんが顔を真っ赤にしてなんかモジモジしている感じに見える。
「昼間ですよね、あの時は緊急事態だったので申し訳ありませんでした」
「むっ?」
「リーザさんは先輩です。そういうのはしっかりしないとならないと思います」
「いや、私は呼び捨てでも構わないぞ」
「リザ姉諦めて、リックはそーゆー所はとても頑固だよ」
何となく肩を落とすリーザさん。
「リーザさん、俺にも色々あるので少し考えさせて下さい」
「リックが言うなら仕方ないな、その時まで待ってるぞ」
リーザさんのそういうきっぱりしている所も好きなんだけど、まだ表には出せないよな。
場所は変わりオルワール邸にて
「オルワール様、ナイトデッドが壊滅しました」
ポーカーフェイスで済まそうと思ったが、この話に関しては驚くしかなかった
「どうやってあいつらが壊滅したのだ!」
「昼間、宿屋の爆発事故から数時間後と聞いております」
「詳しい話は無いのか」
「発生から壊滅までの時間が短すぎて、情報が少なく、裏組織という事もあって目撃証言もほとんど無い状態なので」
「LV41の女戦士というのがやったのか?」
「いいえ、女戦士の所在は確認できておりますので、別の誰かの仕業かと」
「誰がやったのだ、あいつらだってLV30オーバーが居たハズだぞ」
「宿屋近辺の住人の話では黒いスケルトンが発生して、建物を破壊していた等の話もあったようなのですが、事故発生時に衛兵を向かわせなかったのも裏目に出ておりまして」
「ブラックスケルトンがやったのか?」
サイクロプスに続き、本当にブラックスケルトンまで出て来たとなると大事になってしまう
「オルワール様?この件からは手を引いた方が賢明かと。幸い足の付くような情報は一切残しておりませぬ」
「そうだな、お前に任せる」
しかしLV41の女戦士は何処から来たのだ?うまく抱え込めないだろうか?
「いかんいかん・・この件は忘れよう」
しかし今回の件で領都内の戦力不足を実感したな、領内の実力者を集め新たな組織でも作るか、調べさせる必要があるな。
アリシアさんとエリアの奴隷捜索の件も取消され領都内で帰りの旅に必要な物資の買い物中だ。パーマの街よりも南にあるため若干だけど温暖な地域のようだ。食材なんかもなんちゃって南の国みたいなカラフルな食材が多い。
「ねぇリック!、変な色の魚売ってるよ!」
海まで遠いハズだから、淡水魚だよな・・・昔TVで見た南国のカラフルな魚は海の魚だったけど、この辺だと川の魚も変な色しているようだ
バナナっぽい物も売っている。青いというか緑色してるやつだけど、興味深々なエリアが問いかける。
「おっちゃん!その変なの何ていうの?」
「嬢ちゃん!これはバナナだぞ」
やっぱりバナナだったのか
「どうに食べるの?」
「黄色く熟せば甘くて美味いし、緑の状態なら焼いたり蒸したりしてイモみたいに食うんだ。20日ほど食えるからこの辺りだと主力の食材だぜ!」
良く見ると後ろの方にバナナが山積みになっているのが見える。
「おっちゃん!一回りしたらまた来るね!」
「おう!嬢ちゃんならサービスするぜ!」
このメンバーでこの地域なら肉系の保存食は必要無いな、現地調達できる。
帰り道はニカドさん達の集落の人達が合流して大人数での移動になる予定なので、2か月ほどの移動になりそうだ
リック達3人の奴隷騒動はこれで終わります。エピローグ的なお話でした。




