ビジェイ遺跡街へ
俺はビジェイ。オーガ国の第二王子だ。
妹キャノーラに変な薬を渡して親父を殺させた、リックという野郎と薬を作ったアリシアとかか言う女を裁かなければならん。
王族に喧嘩を売ったのだからこれは都合が良い。ついでに人間の街も支配してやる。キャノーラも邪魔だからリックとアリシアを処刑するついでにあいつにも死んでもらう予定だ。
俺はワイバーン隊を引き連れ、遺跡街に到着する。
「ケッ!人間の街はつまらなねぇ所だな。何も無いぜ」
遺跡街は開発中な事と、地上の街との交流も本格的にスタートする前なので、プ・リンタの街と比べれば寂しい状態ではある。
しばらくすると街の警備担当がやってくる。
遺跡街を害する物は警備隊としてミリアのアンデット部隊と地下街の警備組合が治安維持を行っている。なお、軌道エレベータに関してはミエスさん達ロボ系の警備隊が編成されているが、こちらは遺跡街のトラブルに関しては介入しないルールになっている。
「お前ら、ここの衛兵か!」
警備員はオーガ族と認識すると丁寧に対応している。つい先日キャノーラ姫が訪問し友好的関係で交流を始めようと決まったばかりだからだ。
「俺はオーガ国の第二王子、ビジェイだ!犯罪者リックとアリシアを引き渡してもらう!」
犯罪者という言葉に警備員たちに動揺が走る。リック達はこの街では遺跡解放の英雄なのである。それを犯罪者呼ばわりされたとなると、警備員たちの内心も穏やかではない。
「ビジェイ王子殿、話が良く分からないのですが」
ガシィ!という音と共に警備員が蹴り飛ばされる
「俺様の話に意見すると言うのか!俺は第二王子だぞ!国と国との問題になるぞ!」
王子の連れてきている護衛達も物騒な感じの者ばかりである、下手に暴れられると対応が難しくなりそうなので警備員はリック達を呼ぶことにした。
警備員からオーガ国のビジェイ王子が俺達の事を犯罪者呼ばわりしていると説明があった。
「私がリックですが、どのようなご用件でしょうか?」
「お前がリックか!お前がキャノーラに渡した薬が原因でイオス王が死んだぞ!」
ビジェイ王子の話を聞いてアリシアさんが驚いている。
マッソドリンク自体は毒では無い、自分たちで色々試して高濃度だと色々問題もあるが死に至る事は無かった。もしこれで死ぬような事があればマッソドリングよりも強力な回復系魔弾を使っているデンジャーゾーンのメンバーはとっくに死んでいる事になるからだ。
俺は種族に違いで何かトラブルが発生してしまった可能性も否定できない事が脳裏を走った。
「すいません、確かにお亡くなりなられたのでしょうか?」
「俺の言う事が信用できないのか!この犯罪者が!、おいお前ら!この二人を捕まえろ!」
「ちょっと待って下さい、本当に確認されたのですか!」
そんな事をやっている間にアリシアさんが拘束されてしまう。
王子の護衛というのだから、キャノ以上に強い護衛なのだと思うので下手に手を出せない。
「何かの誤解だと思うので心配しないで下さい。確認してきます」
警備員にそう伝えると、おれとアリシアさんはビジェイ王子の護衛に拘束されオーガ国に連行される事になってしまったのだ。




