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異世界転移は意味不明 ~レベル社会で生活できるようにかんばります~  作者: els


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屋敷を修理しよう

 ミエスさんアリシアさんは一緒に調べものが有るので図書館や役所に行く関係で、リーザさんが護衛に付き、俺とエリアで街の状況を調べる事になった。


ミエスさんは歴史や文化について彼女の時代との違いを出来るだけ情報収集する仕事があり

アリシアさんは商業や法律について抜けている所を勉強しなおすそうだ。

 クソ領主みたいなのに会った時に色々論理武装しなければこの世界で商売するのは難しいと言うこと。


たぶん昔、商会潰された時にやられたんだろうなと思う。

理論派美女2人では昨日の冒険者組合みたいな事もあると心配なので、リーザさんに護衛をお願いした。


そんな訳で、現在ミリア、エリアと3人で街の中を移動中。

「リックとデートだね!」

エリアは上機嫌だ。大体解説や道案内で俺の横にはリーザさんが居たので、今日はエリアと腕組んで歩いている状態だったりする。

ミリアは現在の街並みを見ながら、あーでもこーでも無いと何かブツブツと言っている。


俺達は不動産組合に到着し、燃えた部分を治してくれる業者を紹介してもらう事にした。

「いらっしゃいませ~、あーあなた方ですか、物件のクレームはお断りですよ」

さすが事故物件、最初っから冷たい対応をされる

「いや、ゴーストの件は大丈夫です。今回は燃えた部分を修理してくれる業者を紹介してほしいのですか」

「まことに申し訳ないのですが、多分無理だと思います。安かった訳の一つに、修理してくれる業者が居ないのですよ。みなさん怖がってしまいまして。」

なんといきなりの裏設定が発覚する。まさか修理業者からも見放されている物件だったとは思わなかった。


「こちらで交渉しますので、どなたか紹介していただけませんかね?」

「んーー可能性としてはダイワーさんという職人さんがいます。もしかしたらその職人さんなら大丈夫かもしれません」


不動産組合の方から場所等を聞いて、ダイワーさんを訪ねる事にした。

商業街ではなく産業地区の方にある店なので1時間近く歩いてダイワーの店に到着した

店の中からはハンマーを叩くような音がしている。営業しているようだ。


「ダイワーさんのお店はこちらですか!!?」

「おーう、ちょっと待っててくれぃ!」

ガチンコンガチンコンと何かを叩く音が続いていたが、やがて止まりガタイの良いおっちゃんが出てくる。

「待たせたな、なんの用だ?」

「不動産組合の方でこちらを紹介されて来たのですが、屋敷の修理をお願いしたいのですが」

「ん?何かの訳あり物件か?俺の所に来る仕事は大体、他の職人が受けない物ばかりだからな」

「いえ訳アリと言うほどの物では無いので」

「何なんだ?」

「ラベール商会の別荘の」

「なんだって!!ラベール商会の別荘をお前買ったのか!!?」


美人メイド失踪事件、メイド惨殺死体で発見される、地下室は地獄絵図

みたいなニュースタイトルで当時街を震撼させた大事件だったそうだ


遺体を供養し浄化魔法等を使用して浄化を試みた物の失敗。ゴーストで溢れかえっていて、他の職人が何度か教会の連中を連れて行ったが全部失敗。あんまりしぶといと自宅にまでゴーストが出る状態になってしまい、1年もしないうちに放置、事故物件につき取引停止。職人が誰も近づきたくない物になったそうだ。


 俺一人だと説得力に欠けるが、今回は運良く魔導士?のミリアが同行していた。

「そっちのお嬢さんが除霊したのか?」

「彼女も使う屋敷なのでゴースト達を無効化する事に成功しました」


除霊なんて一言も言って無いよ。


「ほおう!大した物だな」

「でも信用できねーぜ!教会の偉いさん達が束でかかってダメだった場所なんだぜ、お嬢さんがいくら優秀でも一人じゃ無理だろう?」

見た目若すぎるのが失敗したか?

「面倒じゃの。リック。ミエスに頼んでハイームでも呼べば良かろう」

「ミリア、一応アリシアさんに地元の業者を使うように頼まれているんですよ」

「そうか、アリシアにも考えがあるんじゃろうな?」


「ハイームってのは何処の野郎だ!聞いた事が無いぜ!他の街のヤツがウチラの縄張りの物件を工事するのは不動産協定で例外を除き禁止されているぞ」


「そうだったんですか。それは知らずに申し訳ない。でも例外もあるんですよね?」

「ああ、王族や貴族連中どもはお抱えの職人が居るからな、それが例外だ」


「では屋敷を一度見に来ていただければ信用してもらえると思うのですが」

「行くわけねェだろ!あんな恐ろしい場所。何人もの職人がノイローゼになっちまったんだぞ。」

「いやどうすれば信用していただけるのかと」

「そうだなぁ、うちはこの手の物件が多いんだよ。中には呪われたアイテムなんかも引き取る事がある。命の危険は無いが気持ち悪いってレベルのヤツだな。不思議な事に一部コレクターが居るんだよ。こういう呪われたアイテムを収集している変な奴らが」

「そんなのが結界処理された倉庫の中にいくつかあるから、そのアイテムの呪いを無効化してみろ」


「ミリア出来るか?」


「呪いなんぞは見ないとわからん。魔術とは違うからの」

「ダイワーさん一応持ってきてもらえますか?彼女も見ないとわからないそうです」


ダイワーさんは倉庫の方へ行き、しばらくするとお札のような物が張られた箱を持ってきた。

「こいつはすげぇぜ、中に人形が入っている。綺麗な人形なんだが、夜中に奇声を上げなら勝手に飛び回るんだ。こういうアイテムが好きな持ち主だったが、あんまり酷いんで恐怖した持ち主は捨てようとしたが、夜中になるとまた同じ場所に戻って来て元の場所に戻るんだぜ」


「今でも、夜中には箱の中で暴れるんだ、すげーだろ?」


ダイワーさんは箱を開けて人形を見せてくれた

確かに美しい洋風の人形だ。良くホラー映画なんかで出て来そうなやつ。


急にミリアが小さな声で話だす

「これはフライちゃんじゃ。妾がゴーレムを試作したときのおもちゃじゃ」

「なんだ、お前が作ったのか」

「久しぶりに見たのぉ200年ぶり位じゃ、良く動いていたの」

「ミリアどうにか出来るのか?」

「おまえら何をコソコソ話しているのだ?こいつは見た目より恐ろしいぜ!」

ミリアは人形の服を脱がし、部品を外して頭と胴体を分離。中から筒のような物を取り出しそこに刻まれている文字の羅列の一部を変更。

「色々あったようじゃな。本来の状態に戻してやるかの」

ミリアは自分のポーチの中から魔核を取り出し、人形の中にあった物と交換し、筒状の物を元通り組み立てる。胴体を首を元に戻して服を元通りに戻した後に、人形に魔力を流し込んだ。


「リセットじゃ。再起動するぞ」


フライちゃんと呼ばれる人形は座っていた状態から、カクンと首が上向きに動き

正面に首が戻ると稼働限界値まで左右に首が回り出す。まぶたが開き眼球がギョロギョロ動いているのを見るとホラー映画そのものだ。


「ミリア、見てて怖いんだけど」

「うぉーーー呪いの人形が動き出すぞ!!!」とダイワーさんが叫んでいる。

眼球に生気のような物が生まれ、普通に動き出す。


『ミリア様ですね。お久しぶりです。』


フライちゃんはミリアの肩の上に飛び乗る。

「フライ、妾はお前に会えてうれしいぞ」

「お嬢ちゃん、そんな呪いの人形を肩に乗せて大丈夫なのか!!!?」

「問題ない、この人形は妾に従っておるのじゃ」

そのあと散々ダイワーさんが人形の安全性を確認して来た

「そんな訳でダイワーさん屋敷の修理お願いできますか?」

「お前らメチャクチャやるな・・・まさか呪いの人形まで手名付けるとは思わなかったぞ!」

一応そんなわけで、ダイワーさんが屋敷の修理をやってくれる事になった。


新しい仲間なのか分からないが、フライと呼ばれる人形がおまけで付いてくる事になる。

一応ダイワーさんから人形を買い取る形になったけどね。



 翌日にはダイワーさんとその仲間の職人さん数人が下見として屋敷に来ている。

本当にゴーストが出ないのか?心配そうな職人も居る。


「おう!あんちゃん来たぜ!」

「おはようございます。ダイワーさん。早速ですが現場を確認してもらえますが?」

「おう、でも本当にゴーストは出ないんだろうな?」

一応、メイドゴースト達には出てこないように命令してあるので大丈夫なはずだ。


「よく来たのぉ、よろしくたのむぞ」


 ミリアが珍しく出てくる。フライちゃん?が見つかって少しだけ機嫌が良かったので、たぶん人形を壊さずに預かっていたダイワーさんにすこしだけ感謝しているのかもしれない。


「おっ!?オイその人形。やっぱり動くのか?おっかねぇ物肩に乗せてるな」


『こわくないよ!!オッサン!』


「おい!そいつ喋るのか!!!」

「大丈夫、安心せい。フライちゃんは妾の言う事はきちんと聞くからの」

 俺もフライちゃん?の件に関しては驚いた。意思を持っているかのように喋る、会話が有る程度成立する。

 動く・歩く、しかも飛ぶ、最後の飛ぶが無ければ怖くないのかもしれないが、洋人形が飛ぶとやっぱりホラーなんだよな。現代の頃に”ポルターガイスト伝説”って言う古い映画の影響なのかやっぱり怖い印象がある。


ただ、喋っていて一言多いような、言葉遣いが荒いような気もするが、そういうキャラなんだとか。


ダイワーさんは一度フライちゃんを見ているの大丈夫だったのだが、他の職人たちがビビってしまい作業が中止になりそうな感じになり少しだけ困った事になった。

 でもミリアを見たら一瞬でデレっとなってしまい

「お任せくださいお嬢さん!」だってよ。


美人すげぇな。


ダイワーさんと職人が現場に入り屋敷の状態を確認している

「しかし兄ちゃん、この屋敷2~3年は無人で放置されていたはずなんだが、スゲー綺麗だな。何か魔法的な何かでもやったのか?」

ダイワーさんはミリアが何か特殊な魔法で屋敷を綺麗にしたと思っているらしい

「あんまり詳しくは話せないのですが、そういう事にしておいてください」

本当はメイドゴースト達が管理していたのだが、そんなことを言ったら職人がパニックになるかもしれない。

「普通は雨風にさらされると1年もしないうちにボロボロになるんだがな、基礎部分もしっかりしているし特に問題なさそうだ」

「お頭!こっちの部屋なんですが」


焼けた状態が一番ひどい部屋。狂った管理人が焼身自殺した部屋だ。

霊的とか呪いとかそんなのは何もない部屋なのだが、なんせあんな事があった部屋なで改修しても使うかどうか悩む部屋である。

ダイワーさんも連れて来た職人と一緒に悩んでいる。俺も悩む。

部屋に戻しても使う気になれない、倉庫にしても取りに来るのが何となく怖い。

そうするとミエスさんがやってきて


『私達のスタッフ用の部屋として使わせてもらうのはどうでしょうか?』


「おお、う。ここにも美人のネーちゃんがいるわ!」

「ミエスさん、ここはちょっとアレな部屋なんですけど」

『私達はそういう事は全然気にしませんのでご安心下さい。本部の方から機材を持ち込んで常時置いておけるスペースがあれば良いので』


ミエスさんはロボだからそういう事も気にしないのだろう。

「ネーちゃん本当に大丈夫なのか?」

色々心配するダイワーさんだが、全然大丈夫と言うミエスさん。ミエスさんはダイワーさんに部屋の改修工事の希望を伝える。この時代の部屋のレイアウトではなくて、ミエスさんの時代のレイアウト風に全て変更してもらうようだ。


工事には数か月はかかるということで、それらを了承し作業開始となった。

なお、工事中に遺跡街のからミエスさんのスタッフが派遣されてきた為、工事中の留守番は派遣スタッフの方にお願いする事になる。


俺達と入れ替えで工事がスタートする感じになる感じだ。


マスコットキャラクターのような物を出しても良いかなと思い、登場させてみました

毒舌キャラの予定なのですが、私自身そういうのが苦手なので書けるか心配です


★★★★★評価いただけると執筆の励みになりますのでよろしくお願いいたします。


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― 新着の感想 ―
[一言] しもべのルビ、下部という名前なのか? 下僕(しもべ)と間違っているのか?
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