宮殿遺跡の中へ
いつもより長い話になっています。
俺達はゾンビ軍団を倒し、宮殿遺跡の前までやってきた。
遺跡と言うには綺麗すぎるかなと言った感じで、立派な扉も付いているし、掃除も行われているようだ。
「この扉、侵入防止の結界が張ってあるな」
リーザさんが居る事でだいぶこの世界の知識が補填出来る。リーザさんありがとう!
俺がリーザさんの方を見ていると、彼女は少し赤くなっていた。
「リック!そんなに見られると恥ずかしいぞ!」
俺はそんなつもりじゃないんだけど・・・
「でもリック、この結界は私には解除できない。LVが違いすぎる」
「リック!私も無理だよ!魔素さんが全然答えてくれないよ」
「リックさん私もダメみたいです。リーザさんと同様で私のレベルでは対処できません」
うーん、困った。扉が開かない。中に入れない。
トニーとマイもお手上げポーズ中。
俺も軽く叩いてみると、扉の音と言うよりも、ガラスのような硬質な感じの音が返ってくる。
これが結界と言うものなのか
「チッ!ダメか!」
俺は扉を蹴飛ばした。
次の瞬間
パキーン!!!!!ドゴォーン!!!
という音と共に、扉が吹っ飛んで行く
「はいっ!?」
「リック!やっぱりお前だな!非常識だぞ!」
リーザさんは大はしゃぎ。
周囲に結界が張ってあったが、扉を固定している壁部分から根こそぎ破壊して扉がすっ飛んで行ってしまったようだ。
「リックのパワーは結界も破壊するのか!覚えておこう!」
「俺はちょっと強めに蹴っただけなんだけどな」
「リック!すごよ!」
トニーとマイは冗談のように目が点になり、口がパックリ開いていた
宮殿の中に入っていくと、最初に目についたのはスケルトンの残骸。扉を開かれた時に用に配置されていたスケルトン隊だったのかもしれない。吹っ飛んで来た扉の巻き沿いを食らってバラバラ、コナゴナになっていた。
扉の裏は通路になっていて、そのまま広間に続いていたが、広間の向う側には扉が貫通して開けた大穴が開いている。
いきなりやっちまった感が強い。
コナゴナ、バラバラのスケルトンの残骸が通路にブッ刺さっていたり違う意味で地獄絵図。
しかも、まだ微妙に動いているのでなおさら怖い。
身動きが取れないスケルトン隊を破壊しながら、広間に進んで行く。
「通常、謁見の間みたいなのはもっと上の方にあるから、上のほうに行ってみるか?」
リーザさん物知り!。
「そうですね、俺の感じる嫌な雰囲気も上の方から感じられます」
「リック!黒い魔素さんも上の方が強い感じだよ」
そんな訳で、俺達は階段を上がり次の部屋を目指していく。
「リック!敵だ」
トニーが叫ぶ。まだ姿は見えていないが、通路の角からスケルトン隊が表れる
「ブラックスケルトン!とスケルトンマジシャン!」
「リック!あいつら上位スケルトンだ!」
リーザさんが戦闘態勢を取る。
エリアがファイアボールを放つが、無効化されてしまう
「?! 火の魔素さんが消えたよ!」
「最初にマジシャンを無効化しないとダメかもしれない」
トニーがスケルトンマジシャンに攻撃を行おうとしたが、ブラックスケルトンがそれを許さない。
「カキーン」と音が響き
「か、硬いぞ!こいつ」
トニーの攻撃は通用しないようだ。
アリシアさんのショットガン攻撃も途中で無効化されてしまっている。
「アリシアさん!魔弾ではなく通常弾で攻撃して見て下さい!」
しかし、通常弾攻撃でも全く効果がなく、命中すると「カキーン」と言う音と共に跳ね返されてしまう。
今の攻撃でアリシアさんがターゲットになっているので、俺は走りこんでブラックスケルトンを殴り飛ばす
カキーン!という音と共にブラックスケルトンは吹っ飛んで行き、壁にブッ刺さって脱出不能状態になるが、すぐに別のブラックスケルトンが出てくる。
リーザさんは魔剣で切り裂いていく。現在まともに攻撃ができているのはリーザさんだけだ。
しかしスケルトンマジシャンが《ブラックオーラ》の魔法を放ち、リーザさんは回避が間に合わずに直撃を受けてしまった。
「リック!まずい、状態異常の魔法を受けてしまった!」
「リックさん!リーザさんのステータスが半分に下がっています!」アリシアさんが鑑定して叫ぶ。
さっきまで華麗に戦っていたリーザさんから余裕が一気に無くなってしまったのだ!
俺は、目の前のブラックスケルトンをスケルトンマジシャンに向かってぶん投げた!
しかし、別のブラックスケルトンに邪魔され、マジシャンまで攻撃が届かない!
その隙に、アリシアさんがリーザさんに向かって状態異常無効化の魔弾を撃ち込む
アリシアさんの魔弾はリーザさんを光で包み込み、状態異常を若干回復させる事に成功する。
「アリシアありがとう!、少しマシになった。これなら大丈夫だ!」
アリシアさんの魔弾補助の影響で、ターゲットがアリシアさんに向いてしまう。
戦闘において、回復・補助系を先に潰すのは常識なのである。
《ブラックフォグ》
スケルトンマジシャンから黒い煙のような物がアリシアさんに放たれる、防御役のマイが、防壁を展開
「ダメ!防ぎぎれない!レベルが違い過ぎる!!」
パキーンという音と共に防壁魔法が破れ、ブラックフォグははマイを包む
「くっ苦しい!!息ができない!!」
後方から、アリシアさんが、状態異常無効化の魔素水をふりかける
「くはっ!ありがとう!アリシア!」
「いいえ、私を守ってくれてありがとうマイ!」
「俺のマイになんて事してくれるんだ!」
トニーがマジシャンに突っ込んで行く。
トニーの攻撃がマジシャンの魔核の破壊に運良く成功し、マジシャンを倒すことに成功した。
「マジシャン単体なら何とかなるぞ!!」
「トニー前進しすぎだ!!」
リーザさんは現在LV30相当まで落ちているので、現在動きに切れがない。
そこで、エリアがファイアボールを放つ
「今度は大丈夫そうだよ! 火の魔素さんが復活したよ!」
エリアのファイアボールはブラックスケルトンに直撃し、ブラックスケルトンを爆散させる。
「よし!マジシャンが居なくなったから、ある程度魔法が通用するようになっているようだ!」
押され気味だったトニーも攻撃が通るようになって、少しだけ戦況が良くなってきている。
俺も、ブラックスケルトンに攻撃をすると、異常に硬かった骨に剣が通るようになった。
アリシアさんがショットガンに爆裂系の魔弾をセットして連射!
エリアが火炎放射器のような魔法を放つ
アリシアさんの攻撃で爆散したブラックスケルトンを、エリアが焼き尽くしていく。
そして、ブラックスケルトン隊は全滅した。
俺は壁にブッ刺さっていたブラックスケルトンを始末していく。
燃えてしまった壁等を、一応マイが、律儀に消火している
「今回もやったね!」
そうエリアが叫んだ。
デンジャーゾーン一行はそのまま通路を進み、時々野良ゾンビ等が出て来たが、アリシアさんがサクっと殺ってしまうので何事もなく進んで行く。
無詠唱魔法よりも速く実弾発射なので攻撃が凄く速いのだ。
「アリシアさん残弾には注意してください」
「まだ沢山あるので大丈夫ですよ」
戦闘後は薬莢を回収して、弾を作っているようなので問題ないとの事だ。
長い通路を進んで行くとやがて大扉が表れる。
見るからにボス部屋だな
「リック!黒い魔素さんが、ここから溢れてるよ!」
「リックさん、私の鑑定結果も黒魔素比率が異常に高いです」
俺にも嫌な雰囲気がビンビン伝わってくる
通路の脇にメカっぽい物の残骸が転がっている事に気が付く
『わが社の小型ドローンじゃないですか!!誰ですか壊したのは!!』
ミエスさんが怒っている。どうやらハイームさんの言っていたマシンの事のようだ。
「そのゴミが妾の眠りを邪魔したのでな・・・始末してやったわ」
巨大な扉が開き出す。
玉座のような場所にローブを纏ったスケルトンが鎮座している。霊感とかあまりない俺でも、嫌な感じが収まらない。
「エッエルダーリッチ!!!!か!」
リーザさんが叫ぶ。
「うるさいのぉ、死ね!」
急に俺の頭に危険信号のような物が何だかわからないが警告を発する
このままだとリーザさんが危ない!直感でそうに感じたのだ!これは今までにない感覚だ!
俺はリーザさんの所にダッシュしてリーザさんを抱えてその場から離れる
エルダーリッチから放たれた黒い線がレーザーのように壁に命中し、壁に設置してあった調度品を真っ二つに切り裂く
「「「!!!!」」」
「おもしろそうなのが2人いるのぉ」
エルダーリッチは呟く
「お前アンデットかい?、見たことのないヤツだね。人間に使役されているのかい?無様よの」
どうもミエスさんの事を言っているらしい。
「それに、そこの人間、良く私の攻撃に気が付いたね。ちょっと驚いたよ」
エルダーリッチはそんなことを話し出すが、リーザさんは真っ青だ。全く何が起きたのがわからない感じだった。
「面白そうだから少し遊ぼうかの。無駄に起こされた分だけ楽しませておくれ」
「おいで我がしもべ達」
「レッ!レイス!!!エルダーレイスか!!!!」
リーザさんが解説してくれた。なんか雰囲気的にダメっぽい。
エルダーレイス LV45 そんなのが2体浮いている
「そこの人間が妾のしもべに勝てたら許してあげるかもしれないよ フフフッ」
「いくらリックが異常でも勝てる訳がない・・私でも無理だレベルが違い過ぎる」
「そこのアンデットと人間以外は手を出してはダメじゃぞ。手を出したらすぐに殺すよ」
『えっ?アンデットって私ですか?!!!!』
ミエスさんがロボなのに驚いている。AI技術凄い
「ちょっと作戦タイムで良いですか?」
「かまわんぞ、でもそんなに待たないぞ、不愉快になったら殺すよ」
「リーザさん、魔剣を貸して下さい。アリシアさん、ショットガンをミエスさんに貸せますか?レイスやリッチに有効な魔弾をセットして下さいl」
「リック、ミエスお前達に賭けるしかないな、持っていきな!」
「リックさんとミエスさんお願いします」
アリシアさんからショットガンを受け取り、ミエスさんに軽くレクチャーする。
ミエスさんはデータベース内から警備用のプログラムをダウンロードして戦闘モード用に変更しているようだ。ショットガン自体は魔力でなく電気信号でも発火するようなので何とかなりそうとの事。
一応レクチャー中に魔素パウダーに発火させて見せてくれたので、大丈夫そうだ。
アリシアさんが警告してくれる
「あのエルダーリッチは私では鑑定できませんでした。最大の注意をして下さい」
「大丈夫だよ、みんなは俺が守るよ!」
「そろそろ待ちくたびれたねぇ」
エルダーリッチが退屈そうにこちらに警告する
「マイ、エリア、とりあえず魔法で防壁を張ってみんなを守ってやってくれ!」
「「了解!!」」
「準備完了だ!」
「おや、アンデットのお前はその変な物を使うのかい? 楽しみだねぇ」
リック+ミエスVSエルダーレイスの戦いが始まる
俺はジャンプして一気にエルダーレイスとの距離を詰め、リーザさんの魔法剣で攻撃をするが、あっさり避けられてしまう。
「遅い遅いねぇ、さっきの速度はどうしたんだい?」
エルダーリッチが楽しそうに話している。
エルダーレイスの攻撃が直撃するが、「バキーン」大きな音がするが、俺はその場に踏みとどまる、エルダーレイスが何故か後退する。
《ヒューン・・・ヒューン》
エルダーレイスが何かを言っている。エルダーレイスは俺を無視してミエスさんの方に襲いかかった!
『戦闘モードに移行します。骨格保護リミッターをカット』
ミエスさんは凄い速度で動き出した。エルダーレイスもその速度に追従していくが、エルダーレイスに向かって魔弾を発射!。しかし、初弾は外してしまう
『射撃制御パラメータ修正中』
その後の魔弾はエルダーレイスに命中。俺から見るとダメージが入っているのか分らない。
「ミエスさん!確実にダメージが入っていますよ!!」
アリシアさんがエルダーレイスを鑑定して結果を伝えている!
ダメージを受けたエルダーレイスは仕返しとばかりに《死のオーラ》を纏い始める
「リック!ミエス!それに当たると即死だ!」
次の瞬間エルダーレイスから黒い稲妻のような物が発せられ、俺とミエスさんに直撃する!
「リック!ミエス!!!!!」
しかし、俺は何とも無かった。
ミエスさんも「は?」という感じ
そう言えばミエスさんはロボだから精神系攻撃は関係ないんじゃないのか?
問題は俺、受けたけどやっぱり何とも無かった。
「面白いやつじゃのう。あれを食らっても何ともないか」
「もう一匹は、アンデットではなく、もしやゴーレムか?魔核も無しか、あんなのは見たことが無いのお」
さっきの《死のオーラ》でマイとエリアが張っていた防御障壁が消滅してしまった。
「こいつの攻撃は全エリア攻撃なのか!」
このまま負けてしまうとみんな死んでしまう!
俺はもっと速く、もっと強くと願う。
すると、今まで速く感じていたエルダーレイスの速度が少し下がったように感じた。
エルダーレイスに魔剣が届く。
《ヒヤウンーーーー》
「リックさん!確実にダメージ入っています!頑張って!」
アリシアさんが鑑定結果を伝えてくれる
『戦闘パターン解析完了、迎撃モードに移行します』
ミエスさんが物騒な事を言い出す
ミエスさんの速度がさらに高速化し、動きがどんどん加速、エルダーレイスとの距離をどんどん縮めていく。その間にエルダーレイスも攻撃しているが、ミエスさんはほとんど回避していた。
そして、パパパパン!!という銃撃音と共にショットガン全弾連射!!!
エルダーレイスに魔弾が至近距離で全弾命中しエルダーレイスが爆散消滅
「そやつ、おもしろい武器を使っておるのぉ。楽しい楽しい」
エルダーレイスが《死霊の叫び》を使うが、俺と、ミエスさんには通じない。
続けてエルダーレイスは《死の雷撃》の詠唱を始める。
「おぬしが避けると仲間が死んでしまうかもなぁ ふふふふっ」
「ず、ずるいぞ!!!!!」
俺は怒った。
次の瞬間エルダーレイスから《死の雷撃》が放たれる。
ミエスさんが意外と戦えているので、俺が犠牲になれば全員助かるかもしれない!!!
空間が真っ白で何も見えなくなるほどの雷撃が放たれる
バリバリバリ!!!ドーン!!!!
俺に雷撃が直撃した、死んだ。今度こそ死んだ。
「「「リック!!!!」」」
みんなの声が聞こえる。死にそこなってるのかな。
「「「「りっく!!!」」」
なぜか俺は生きていた。
あれだけの雷撃をうけて俺は何ともなかった。
服は全部燃えてしまっている。異世界のお約束か放送コードなのか。パンツ周辺は残っていたけど。
ピカっと光って、それっきり。たしかにスローに服が燃えていくのが確認できた。前もこんな事があったかな。死の瞬間はスローに見えるって。
エルダーレイスが魔法を放っている間に、ミエスさんがショットガン連射で銃撃を済ませ、2体目のエルダーレイスを倒す事に成功。
『リック様大丈夫ですか?』
「こんな格好だけど大丈夫そうだ。みんな大丈夫だ!」
「「「おおおおおお!!!!リックー!!!」」
『私はしばらく動けそうにありません・・・骨格ユニットがオーバーロード中です。冷却モードに移行します』
パチパチパチ と拍手が響く
「そこのゴーレムも面白いが、おぬしは何なのじゃ?エルダーレイスのあれを食らって何ともなさそうじゃのう」
「うるせー!馬鹿野郎!!!!!!」
俺は答える事もなく、エルダーリッチをぶっ飛ばしに行く!
エルダーリッチには防御魔法壁が何重にも張り巡らせてあったようだが、俺は全部それを砕き貫通させる。障害物競走の発泡スチロール壁破りみたいな感じだけど、周囲にはバリン、バキン凄い音が響きわり、拳がエルダーリッチに直撃!
殴られたエルダーリッチは玉座を破壊し、壁にぶち当たり数十回枯草のように転がりながら、反対側の壁にぶつかって停止する。
停止し、起き上がった瞬間に
《死の騎士召喚》
エルダーリッチは死の騎士と呼ばれるアンデットを召喚する。
死の騎士 LV40以上が出現
俺は、それを無視してエルダーリッチに殴りかかる。
俺は怒りにに身を任せ、行く手を邪魔する死の騎士を掴んで投げ捨てる。
「バッコーン」と音と共に死の騎士は石壁をぶち抜いて、外に飛んで行ってしまった。
続けてエルダーリッチは何体も死の騎士を召喚するが、全部投げ捨てた。
おかげで、暗かった部屋に日の光が差し込むようになり、天井には青空も見える
「ちょっとまて!おぬし何なのじゃ!」
「うるせ!!!!!!バカヤロー!!!!!!!!!」
俺はエルダーリッチをぶん殴る、
殴る殴る殴る殴る殴る殴る。もう某オラオラ物のように。
エルダーリッチはバラバラになってしまったが、魔核を破壊しない限り、また元に戻っていく。
元に戻ったらバラバラにする。
これの繰り返し。
多分1000回位バラバラにした。10回から先は数えてないけど。元に戻るたびに殴って破壊した。
「まっ!待て!!!まってくれ」
エルダーリッチの様子がおかしい
何回もバラバラにして魔核の位置も特定して、トドメを刺そうと思っていた時の事だった。
「たのむ、許してくれ!!!」
まさかの謝罪だ。俺も動きが止まる。
「いままで妾はこの地を管理していたのだ。と言うより、先に住んでいたのは妾じゃぞ!お前達にだって非はあるだろ!な!」
「勝手に敷地に入ってきて、妾が気分よく寝ていたら起こされて、挙句の果てには屋敷を破壊して侵入し、警備のしもべ達は破壊するし」
確かに一考するべき事かもしれない。
軌道エレベータ周辺に住み着いたのは仕方ない事だし、出て来たアンデットを勝手に敵認定して倒してしまったのは俺達だからな。
「だからお前達には手は出さん!、この地も変な魔獣やらが寄り付かないようにするから、今回の件は許してくれ」
「魔法が効かない、死の騎士を軽々投げ飛ばすヤツとは戦いとうないわ」
今の所悪意、敵意ゼロに感じる。
リーザさんに一応意見を求める
「要相談案件だが、今回はお前が決めてくれ。私ではエルダーリッチには手も足も出ない」
アリシアさんの鑑定にも反応するようになり、エルダーリッチの魔力はほとんどゼロ状態との事だ。
俺もしばらく悩んだ。こんな化け物を放置するとどうなるか分からないが、そのときは俺がブッ飛ばしに来れば大丈夫かな?一応死人も出てないし・・・居れば便利かな。
そんなわけでエルダーリッチにこの辺りを警備させる事にしたのだった。
今回の敵
エルダーリッチ LV不明
エルダーレイス LV45
死の騎士 LV40
ブラックスケルトン LV30
スケルトンマジシャンLV25
スケルトン LV20
ゾンビ LV10-20
エルダーリッチとの戦いから数日後、遺跡地域周辺の嫌な感じはすっかり無くなった。
相変わらず、軌道エレベータ周辺は”ター八百式”みたいなのが工事の為、せっせと作業中だ。
『大変です!リックさんちょっと来て下さい!!』
ミエスさんが、やっぱりスケルトンボディのまま慌ててやってくる。お茶目な感じは良いんだけど、相変わらずスケルトンだから怖いんだよなぁ
「おお!リック殿、無事に会えたのじゃ!」
??どちら様で・・・とこの喋り方はもしや・・・」
「やっと魔力も回復したから会いに来たのじゃ」
「一応、聞くけど、どちら様で?」
「お主と戦ったエルダーリッチじゃ。」
マジですか・・またこのパターンかよ。
骸骨の体には何故か肉が付いていて、骸骨だったからわからないんだけど、ローブを纏った女性が立っていた。
年齢的には20代?と思える、美人お姉さんが居た。
「容姿はおぬしの年齢に合わせて来たのじゃけど、気に入らんか?」
「なぜ人間の姿なの?」
「お主に興味があるでな今日から一緒に過ごすぞ、あのままの姿では都合がわるかろう?」
「一緒にって・・本気ですか?」
一応パーティメンバーにお伺いを立てる事にする。
安全が確保できていればOKという事だが、リーザさんは個人的にはNGな感じだった。
でもLV不明のエルダーリッチだからある意味逆らえないのかもしれない。
そんな訳で俺が監視する?面倒を見ると言う事でエルダーリッチがパーティに入る事になった。
「リック!名前が無いのは不便だね!」
エリアちゃん、すでに余裕だな・・・この子は大物になるかもしれないよ。
「そうじゃな、本名も有るのじゃが、お主に新しい名前を付けてもらおうかの」
なんか喋り方がおばあちゃんっぽいので、かわいい名前とかは無理だろう。
「エルダーリッチだからエルダでいいか?」
「ババーっつぽいのぉ」
「エリィは?」
「んーー子供っぽくないかね?」
めんどくさいなぁ・・
「本名何なの?」
「ミリアじゃ」
「それで良いじゃんか」
「私もそれで良いと思うよ!」
こうしてエルダーリッチのミリアが仲間になった。
ミリアが仲間になった事で、アンデット系のスケルトン作業員が一気に増える事になる。元々”ター八百式”みたいなのが仕事をしていたため、違和感は無いんだけど、本物が混じるとやっぱり怖いよね
冒険者のリック達ではどうにもならない時用のキャラとしてミリアを用意しました
※実際の投稿画面を見ると改行位置等が変だったので修正しました。




