アンデット戦
俺達デンジャーゾーンは木々が生える森と言いうか遺跡の中を進んで行く、崩れた建築物があったりしているため、通常の森の中より進みにくい状態である。しかし、さっきから全く生き物の気配が感じられな異常な地帯だと言う事は変わってない。
デンジャーゾーンの達の足で2時間歩き、ようやく目的地の宮殿跡の入り口に到着した。
「嫌な雰囲気がするな」
「ええ、魔素割合が異常になっています」
「ここの魔素さんは黒いよ!大丈夫かな?」
マイの表情が少し青い。リーザさんもいつもの強気とは少し異なるようだ。
トニーはずっと何かを睨んでいるようだった。
「リック!何か来るぞ!」
トニーが叫ぶ。
土が盛り上がり、うめき声と共にゾンビが表れる。村人のような恰好から盗賊のような恰好の物まで、たぶん近辺で死んだ人がゾンビ化してここに集まったのだろう。
俺は剣でゾンビの首を跳ね飛ばす
「リック!ダメだ!昨日言っただろう魔核を破壊するんだ!」
リーザさんに怒られる。
俺が首を跳ね飛ばしたゾンビはそのまま俺に襲いかかってきた。
魔核があると思われる場所、昨日の話だとゾンビは心臓の辺りにあるらしいので、心臓に剣を突き刺す。魔核が破壊され、ゾンビは崩れる。
リーザさんは華麗な動きでゾンビを仕留めていく。トニーもそれに習いゾンビを切り裂いていく。
それにしても動きが想像以上に速い。現代知識でゾンビは遅いイメージがあったが、昔の映画で見たバンテリンアン系の素早いゾンビだ。しかも肉体のリミッタが外れている状態なので、通常の人間に比べてもはるかに速い。
ゾンビ軍団の敵意を俺に集中させ、エリア・アリシアさんの方に行かないように注意する。
アリシアさんはショットガン5連発で次々にゾンビ共を破壊していく。
やってる姿は美しいんだけど、武器が凶悪すぎる。被弾したゾンビは炸裂して肉片をまき散らしながらバラバラになっている。
エリアはファイアボールで対抗。
魔核の破壊と言うよりも焼き尽くす作戦。放たれたファイアボールはゾンビの体に当たると一瞬にして胴体のほとんどを炭化させた。当然魔核も燃えてしまっている。
エリア、全部燃やすと討伐部位がなくなるから、討伐クエストだったら注意してね!という感じだが、今回は豪快に燃やしている。討伐とか今回は関係無いからね。
それにしても、沸いてくる。俺は剣で攻撃していたが裁ききれなくなったので、もう殴る事にした。
ネチャネチャ、グチャグチャで気持ち悪いんだよな・・・これ。
でも仲間に被害が及ぶよりはよいだろう。
「グチャ!ぬちゃ!」
俺は剣で刺しても上手く倒れなかったゾンビに腕を突っ込んで心臓を引き抜く
魔核を失ったゾンビはそのまま崩れ倒れる。
リーザさんがそれを見て
「リック!キモ!」
俺だってやりたくないよ!汚いしネチャネチャだし!!!!!!!
やけくそになった俺は、ゾンビ軍団を蹂躙していく。俺の心も蹂躙されていくようだ
30体ほどのゾンビを倒し、周囲には肉片やら人体パーツやらが散乱、見るも無残状態になっていた。
俺の体はネチャネチャグチャグチャ
「リック!くさいよ!」
エリア、ひどい。
「リックさん、今浄化用魔素水作りますね」
アリシアさんは大気中の水分を水にして、浄化系の魔素水を作ってくれた。
それで体を拭き、衣類を洗う。エリアが、風魔法で温風を作ってくれたのでそれらで乾燥。そんな事をしている間にリーザさんとトニーが死体を片付けて、マイが火魔法で死体を焼却していた。
「いきなり30体は凄いな、ここには主が居るかもしれない」
リーザさんは経験上そんなことを言っていた。
エリアが気になる事を言う。
「黒い魔素さんは反応してくれない。黒い魔素がゾンビ軍団に纏わりついているよ!」
という事だ。
使役している主が居る可能性が一層高くなった。
『あの、リック様これは何なのでしょう?殺人事件のように見えるのですが』
事情を知らないロボのミエスさんは俺たちが人殺しをしているように見えたらしい。
そりゃ、ミエスさんの時代にはゾンビなんか居なかったと思うから、人の形をしていれば人殺しだと思う。
その辺の事情を説明するが、ミエスさんにはイマイチ理解出来ない感じだった。
『一応データに記憶してデータサーバーにこの時代の知識として記録しておきます』
まぁ一応敵という認識にしてもらった。
いつの時代も戦争みたいに敵味方はあるようだ。
アンデット初登場です。




