いざ地上へ!(遺跡街編)
地上調査という事で、デンジャーゾーンと調査組合が編成した人員が追加される。調査員団代表のダインさんと他数名だ。
『軌道エレベータにようこそ、現在無人自動モードで運用中です』
「システム!地上に移動したい、どうすれば良い?」
『現在16号搬送機が稼働可能です。中に入りお待ちください』
俺達一同は16とかかれた扉の前に立つと、自動で扉が開く
中に入ると、座席のような物が50席ほどとロッカーが同数。見た感じはミニシアターのように正面にはディスプレイが表示されている。
明らかに人間サイズだが、このメンバーなら大丈夫そうだ。亜人の大き目の種族は乗れないので、要改造だろうな。
古代人?の作った軌道エレベータ。何で文字や言葉が通じているのか謎だったが、ダインさんの話によると、昔から言語形態はほとんど同じで新しい単語が作られ、無くなった、使わなくなった単語があるのでその辺で理解が難しくなっているだけみたいな感じ。
簡単に言えばガラケーがスマホに変わったみたいに電話機の名称も変わっているみたいな物だろう。
『着席後、シートベルトを締めてお待ちください。』
『本搬送機は約30分で地上まで移動します、搬送中、席の移動等はしないでください』
かなり古い施設だと思われるが、きちんと稼働しているのは異世界だからなのか?凄いよな。
ディスプレイには現在位置と思われる映像と、位置情報等が表示され、出発までの時間が表示されている
俺達は適当に席に付き、出発を待つ感じになる。
「エリアはリックの隣だよ!」とエリアが隣の席に座る。
ヤバイ予感がする
アリシアさんが、反対側に座ろうとするが、リーザさんが割り込もうとしているようだ。
エリアがあんなこと言わなければ普通に座って出発を待つだけだったのに、アリシアさんとリーザさんは変な対抗意識を持っているのが、こんな展開になるとは思わなかった。
「アリシアばっかりでずるいぞ!私もリックの隣が良いぞ!」
「私は普通に座ろうとしただけです」
どうもエリアは子供だから仕方ないが、アリシアさんは大人だからずるいって事みたいだ。エリアに代わってやれとも言えないので、俺は提案する
「じゃんけんで決めれば?」
アリシアさんとリーザさんのじゃんけんが始まる。
「じゃんけんポン!」
あっさりアリシアさんの勝ち
「くぅ!、今のナシだろ。練習だよ練習!、次は本気の勝負だ!」
良く有りがちの敗者の言い訳だな。
「リーザさんダメですよ、ズルは」
「えーリック、私は悲しいぞ、寂しいぞ!」
「30分じゃないですか!我慢してください!」
トニーとマイはボケーっとしている。ああ、またやってるよって感じ。
『まもなく移動開始です。座席に座りベルトを締めお待ちください』
ドアが自動で閉まり、わずかな機械音と共に上昇しているような感じがわかる。ディスプレイ上の現在地表示がどんどん上に移動している。平均時速60キロ位かな、最高速はもっと出ていると思が、案外遅いんだなとか考えていたら
『起動エレベータのご利用ありがとうございます。当搬送機は地上との直行運航となります。また、厳密な気圧管理とテクノロジーにて30分という短時間での減圧処理を実現しました。ご不便をかけるかと思いますが、どうかしばらくお待ちください』
チャラチャラン~♪
とBGMが流れ出す。
ああ、確かに気圧管理しないと、そういや登山すると気圧の変化で高原病とかそんなのがあったよなとか思っていた。
「リックさん、未知の素材ばかりですね」
シートに座りつつ、アリシアさんはやっぱり鑑定に夢中だ。鑑定結果がみんな不明なんだとか。
座っているシートの素材でさえ不明なんだって。この時代には化学繊維みたいな物は無いからな。
「原料が石油だったりするかもしれないからな」
「石油って何ですか?」
まぁそこから説明だな。
アリシアさんとそんな会話をしていると、リーザさんがその隣でやっぱりつまらなそうにこっちを見ているので、2人の相手をする事になった訳だ。
エリアはディスプレイに表示されているデータを見ているだけで楽しいいみたいだ。
他のメンバーも大体同じ感じ、初めて見る物だから珍しいよねそりゃ。
やがて減速が始まる。若干だけどフワッと体が軽くなる感じが長く続く、減速中だとはっきりわかる。慣れてない他のメンバーは色々驚いていたが、俺が減速中だから体が軽くなるような感じになるぞと説明すると、みんな落ち着いた。
やがて地上部に到着する。
『地上ステーションに到着しました。ご利用ありがとうございました』
照明が明るくなり、扉が開く。
地下と同じような建造物が続いているが、地上なので風雨にさらされたのだろうか若干汚い。所々に木の根のような物も飛び出していた。システムに聞いてみた所、機能上問題は無いが、そのうちメンテナンスロボットが動き出すのでその時に修復されるらしい。
地上世界への出口と言う事で期待しつつシャッターが開くのを待つ。
「・・・・。。」 そこは泥と岩で埋まっていた。
やっぱりそうなるわね・・何百年、何千年経っているのかしらないけれど、古代遺跡と言われる物だからそりゃ埋まるよ。
「システム!出口が埋まっている、何とかならないか?」
『土木工事用のサイボーグをまわします、少々お待ち下さい』
リーザさんが戦闘態勢になる。続けてトニー・マイが警戒
俺は何が起こったのか理解できなかったが、通路からスケルトンだかアンデットのような物が出て来たのだ!
「システム!なんか怖いのが出て来たぞ」
『ご安心下さい、当システムの土木作業用サイボーグです』
どうみてもスケルトン?ん、でもよく見ると、現代でやってた映画「チンタラネータ」に出てくる”タ-八百式”みたいなヤツが、5体ほど出て来た。
「リーザさん、トニー、マイ、あれは大丈夫みたいだ」
1体が挨拶に来て
『大変ご迷惑をおかけしております、工事課のハイームと申します』
流暢な言葉で、挨拶をしてきたので違う意味でビックリ
『お客様、復旧まであちらの待合室でお待ちください』
後から来たサイボーグたちは、土木工事用の道具?を持って崩れた場所に向かっている。
『お客様申し訳ありません、生体ボディが劣化してしまい、骨格ボディのみになってしまぅて大変恐ろしい目にあわせてしまったようで』
そういう事なんだ、だからミイラみたいに中途半端なスケルトンが出来上がったんだねと。良く見ると服があった形跡もあるし
そんなわけでハイームは出て行って、追加の作業ロボが続けて投入されていく。
待合室は外の風景の画像と音楽が流れている。
ご自由にお飲みくださいと書かれた、自動販売機のようなもの。動いても飲めないだろう。
泥埃だらけでとても休めるような感じではないがしばらくここで待つ事になった。
遺跡街編がスタートしました。




