リーザ、冒険者組合にて
リーザ視点でのお話です
現在冒険者組合に来ている。受付嬢のニーニャが少し怒っているような状況だ。
「リーザてめー何やってんだニャ」
私のような上級冒険者が初心者集団?パーティに入っている事が気に入らないらしい。私自身はもっと上位のクエストを受けたり、城壁外での仕事もあったりするためだ。
「久しぶりだな、ニーニャ」
「久しぶりじゃねぇニャ、オメーが居ないと高ランククエストが溜まるニャ!」
「心配ないぞ、もう私の仲間も十分強くなったしな!」
「嘘つくんじゃねぇニャ!、デンジャーゾーンだったかニャ!確かにすげー量のクエストやら魔獣討伐やってるみたいだがニャ、数か月でそんなに強くなれるかニャ!」
私は考えていた。いくら何でもパーティメンバーの成長速度が速すぎる事。リックの強さの異常はわからない物でもない、過去に色々推測している。ただ、パーティメンバーの成長も異常なのだ。
トニーとマイも私も驚くほど速く成長していた。種族特有の物なのか彼等がドワーフ族のハーフなのでそれで何かしらの補正がかかっているのか、そんな感じだった。
しかし後から合流したエリアとアリシアは全く違う。エリアは人間族でアリシアは人間族でもハーフエルフ系となっている。ハーフエルフに関しては長寿の代わりに成長がそれほど早くないので有名な種族だ。エルフは初期ステータスが人間族よりは高いらしい。彼女は丁度成長期なのだろうか?
このグループがまさかこの階層の城壁内で敵なしの強さになるとは思わなかった。森の中の最深部は普段は私達が討伐しているオーク等も出現するが、その集団でさえ討伐に成功している。
はっきり言って冒険者のレベルと魔獣のレベルが全く合ってない状態でメチャクチャなのだ。
オークの場合LV25以上推奨、集団なら規模によるがLV30は無いと厳しい。通常だとレベルが3も離れると攻撃すら通用しなくなるハズなのに、彼らはそれを簡単に破ってしまっている。
そういう私もデンジャーゾーンのメンバーになってから、体が軽いとか敵が思っているほど強く無いという場面に数々遭遇しているのだ。
これもリックの影響なのか? 彼はパーティメンバーでさえも無意識に強化する事が可能なのか?
「リーザ、てめーなに黙り込んでるニャ」
「デンジャーゾーンの事で考えていた」
「確かに狂ったように魔獣討伐してるがニャ、テメーがどうせ補助しているだがニャよ!」
「それにしてもおかしく無いか?低レベル冒険者が高レベル冒険者と同行しても、あんまりメリットが無い事をお前も知ってるよな?」
「そうニャ、普通ならレベル上がらんニャ」
「でも、私のパーティメンバーは普通に上がっている、しかも凄い速度でだ」
「そいうや、ロテクもそんな事言ってたニャ」
「私はデンジャーゾーンの行末を見てみたいんだ。秘密みたいなやつを」
「そうニャア・・・確かにレベルが早く上がり過ぎニャんだけどニャ、お前監視するんかニャ?」
「監視という訳ではないが」
「オメーに抜けられると組合としては少し困るんだがニャよ、でも仕方ないかニャ、オメーはリックに興味があるみたいだからニャよ」
「キョ、興味とか言うな!」
「いや別に普通に興味があるだけだろニャ?何顏赤くしているニャ!さっき秘密がどうのとか言ってたニャ」
「そっそういう事だな」
「まぁデンジャーゾーンがほとんど中レベル討伐やらクエストやらやっちまってるからニャ、時々お前が高レベルを担当してくれるだけでよいニャ、目をつむるニャ」
「助かる、ニーニャ」
「長げぇ付き合いニャ」
そんな訳で私は冒険者組合を後にした。
■現在のデンジャーゾーン情報■
リック LV3 【種族】人類【職業】冒険者(剣士)【スキル】ブースト(自分・仲間)・嫌な気配を何となく察知する。魔力なし
アリシア LV22【種族】人間族(ハーフエルフ系)【職業】商人【スキル】商業鑑定S・ガンナー・魔力量A
エリアLV20【種族】人間族【職業】魔法士【スキル】魔素?と話せる、魔力量B
リーザLV40【種族】人間族(人間族と獣人族のハーフ)【職業】剣士【スキル】第3層までの補助系魔法が使える、魔力量C
トニー LV28【種族】ドワーフ族(人間族とのハーフ)【職業】重剣士【スキル】索敵
マイLV27【種族】ドワーフ族(人間族とのハーフ)【職業】魔法剣士【スキル】防御特化術 魔力量B
ニーニャを登場させてみたくて書いたお話です。
※誤字報告ありがとうございます。修正いたしました。




