デンジャーゾーンの冒険開始
この半年で俺達が中級冒険者講習の強行修業を行っていた為、討伐系依頼がすっかり無くなっていた。
一応この中はダンジョンの一部の巨大な空間だが、異常なほど魔物が沸くような階層でも無い。城壁の外に出るとLV40オーバーの魔物や魔獣がウロウロしているそうなので、俺達では即死してしまう。そんな訳で城壁内の森の中を野良狩りのような感じで、出会った魔獣を狩っているような感じだ。
ちなみに、リーザさんは戦闘に参加せずエリアとアリシアさんの指導のみ。マイはエリア・アリシアの補助とガード役、索敵はトニーが担当している。俺は特攻して敵の攻撃を受ける盾役のような感じをして、エリアとアリシアさんが攻撃をするレベル上げみたいな事をやっている所だ。
トニーが魔獣に気が付く
「ワイルドウルフが居るな」
「ああ、数は3体か?ほかの気配は感じられないな、敵の意識を俺に向けるから行ってくる」
「エリア、アリシアさん攻撃等お願いします」
俺はそう告げるとワイルドウルフに向かって走り出す。
「エリアちゃんアリシア、リックに当てないように魔法を使って攻撃してみろ」
リーザさんが指導している。
「どんな魔法が良いのかな?」
「そうだな、森の中だから炎系はやめておけ、火事になったら大変だ。それ以外で使える物を使ってみろ」
俺の場合はワイルドウルフレベルでは何とも無いので、攻撃をかわしつつ距離を取ったり敵の意識をこっちに向けておく作業をしている。
「風魔素さん、これでこんな感じでお願い」
「OKですわよ」
エリアが呟いているとリーザが不思議な感じでエリアを見ている。
「ウインドーボム!」
風の塊?が空間を切るように飛んでいき、ワイルドウルフに命中する。
「ぐきゃん?」
命中した魔法は、ワイルドウルフを切り裂き空気爆発を起こす。
おおー!なんか怖えーーー
バラバラになるワイルドウルフ。とてもLV7のエリアの魔法とは思えない強さだ。
続いて、アリシアさんの攻撃が来る。
ショットガンに魔弾をセットする。魔弾はアリシアさん調合の特別製だ。と言うよりも、彼女はノーマル魔弾頭にその場で魔素割合を決めて調合結合して魔弾を作成している。
ちょっと考えられない速度だ。
彼女はショットガンを構え、ワイルドウルフを狙う
「ファイア・・」
彼女は小さく呟くと、「ポン!」という音と共にショットガンから魔弾が発射される。
魔弾はワイルドウルフにかする程度に着弾するが、その瞬間に炸裂。
「ギヤン!?」
かすっただけの魔弾だが、炸裂によりワイルドウルフの肉片が舞う。
おお!!アリシアさん怖ぇぇ!!
アリシアさんもLV9だよ。おかしいよこの武器性能。
と思いながら、最後の1匹もアリシアさんの狙撃で戦闘終了。
この二人LV10以下なんだけどね。
俺達の初戦とは全く違っているが、俺はこの二人を守ると決めているから二人にも早く強くなってもらいたいのです。
そんなわけで、俺が魔獣の注意を引き、エリアとアリシアさんが攻撃をするという方法で特に危険もなくレベル上げが続く。
エリア・アリシアさんのデビュー戦でした。リックほど苦労しません。リックが居るし。




