アリシアの鑑定記?
アリシア視点のお話です
神殿組合に通い始めて数か月が経ちました。毎日神々に祈りを捧げ、この世の仕組み等を勉強しています。
私には商業鑑定スキルもあるので時間がある時に神殿にあるものをいろいろ鑑定していました。神殿組合には通常販売されない物等もあるので商人魂で鑑定してしまうようです。
中には結構危ない物もあったりして神殿で保管管理しているのだとか。
呪われた道具類はその代表例ですね。
いつも鑑定をしていると、今までは「これは〇〇氏製作の絵の本物、だいたい〇〇リーン位で販売できそう。今は次期が悪いので温存」みたいな感じでしか頭の中に浮かばなかったのですけど、最近は「使われている絵具は〇〇製の物で〇〇の鉱物を使用」みたいな細かい情報がわかるようになってきたのです。
試しにお布施の銀貨を鑑定してみたら「銀の割合60%その他の合金」の様な感じで頭の中に流れてきます。偽物かと思って他の銀貨も鑑定してみましたが、だいたい同じような結果でした。
こんな感じに物の成分とかもわかるようになったので、エリアちゃんに分離できる魔法とか無いの?って聞いてみました。エリアちゃんは少し悩んでいましたが、どこかを見ているようで何かボーっと考えている感じでした
エリアちゃんは突然「できるよ!」って言ったのです。彼女は空気中の魔素をさっきまで分離してまとめていたようなのです。
どうやら見えて感じられれば魔力を使って操作できると教えてくれました。
私は魔素についてはほとんどわかりませんが、魔力量が結構多いという事をエリアちゃんに教えてもらって、魔力操作の仕方を彼女から習います。
私はエリアちゃんと一緒に「結合」「分離」「移動」の魔法を覚えました。
【結合】は物くつっけたり混ぜる事
【分離】は結合された物を個別に分けること
【移動】物を指定された場所に移動させること。
後で知った話ですが、元々混合結合・分離系の魔法は薬師の方なんか一般的に使う物だそうです。
【移動】で人とか動かせるのか試してみましたが、私のレベルでは無理みたいでした。エリアちゃんも試してみたのですが、移動させたい物が複数の何かで固まっている時はそれぞれ全部の物を指定しなければならないのでちょっと無理って事のようです。
【移動】魔法は改良する!って言っていましたけどね。
そんな訳で私は家にあったワインを鑑定してみました。
「〇〇さん作の〇〇ワイン」の後にいろいろと頭の中に情報が流れてきますが、途中「成分構成、〇〇葡萄成分〇〇%、水分60%、アルコール10%・その他・・・・・」と成分一覧が表示され、私の知らない物はその他とか曖昧に表示されるようです。
私は分離の魔法でアルコールを分離させ、アルコール部分だけを隣のコップに移動する実験をしてみました。結果隣のグラスに透明な液体が移動し、残ったワインを飲んでみたら、まずい葡萄ジュース?ととても辛い、カーっとするアルコールに分かれたのです。
神官の方にこの件について相談してみることにしました。
全部話した訳ではないのですが、鑑定レベルが上がると今の私のように成分なる物がわかるようになるのか?という所まで聞いてみる事にしたわけですが。
「まさか聖神鑑定を取得したというのですか!」
神官の方は凄い表情で私を見ています。
「事実ならば大神官様に報告しなければなりません!」
私は大神官室に案内されました。
大神官室と言っても冒険者組合のカウンターの中みたいに書類や何だかわからない道具がおいてある乱雑な状態の部屋でした。
「お前が、アリシア・ラベールか?」
大きな椅子に大神官のお爺さんが座っていました。
「ああ、自己紹介が遅れたね。わしは大神官をやっているジョーンだ」
「アリシア・ラベールです。よろしくお願いいたします」
「それじゃあ、またステータスを見せてもらうよ」
私はステータス鑑定機に手を乗せステータスの確認を行います
【職業】商人・神官見習い
【スキル】商業鑑定(S)
「わしの記憶だと鑑定ランクは初・中・高の3段階ではなかったかね?」
「私もわかりません S って何なのでしょうか」
「アリシア、あなた何をやっていたのだ?」
「実は神殿にある物や神殿に来る人を鑑定していました」
「なんじゃいそりゃ・・それだけれSになるとは思えないけどね。まぁなっちまった物は仕方ない。」
私は、物を鑑定すると状態やそのものに使われている物が分かれて分ると説明しました。
スープ料理なら
水・塩・胡椒・肉・玉ねぎ・人参みたいな材料がわかると説明しました。
「ああ、そりゃもう聖神鑑定の一部だね。私達神官はスキルで物の構成が見えるのだ。
人の病気なら病気がわかる。アリシアは分離の魔法を覚えていたな?」
「はい、必要になりそうなので教えてもらいました」
「病人を治す時どうすれば良いと思う?」
「簡単に言うと病人から病気を取り除けば良いのだ!」
「そんな簡単で良いのですか?」
「まぁ簡単に言ったからな。病気も体の一部だ。いきなり全部取り除くと患者が死んでしまう事もある」
「それでも驚いた。短期間での習得も驚いたが、商業鑑定でも同じような事が出来るとは知らなかった。アリシア・ラベールは今から治療系の勉強だ!ホーリこっちに来い!」
するとホーリと呼ばれる女性神官がやってきました。
「ホーリですよろしく」
ホーリさんは神殿で治癒魔法を行っている方です。
治癒魔法には病気を治すもの、ケガを治すものがそれぞれあるそうで、魔力や魔素を使って人体そのものが持つ治癒能力を何倍にも高めてあげる物なのだそうです。
ジョーン大神官が簡単に説明してくれましたが、病人から病気を一気に取り除いてしまうと、今までその病気でバランスが取れていた体がバランスを維持的なくなってショック死していまう事が過去に何度もあり、神官達はそれらの情報を共有して治癒魔法を使用していく事になったそうです。
「では今日から実際に患者さん達を見ながら教えて行きますね」
「はい、よろしくお願いいたします」
私は治癒に関する魔法を覚える為、勉強を始める事になりました。
調べると100%アルコールの存在が難しいようです。
その前にアルコール自体の存在の話も問題になりますが省略させて下さい。すいません。




