表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移は意味不明 ~レベル社会で生活できるようにかんばります~  作者: els


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/294

リーザの考察

 リックという青年の事が気になる。冒険者志望の青年だった。


元々この町の人間ではなく奴隷としてこの洞窟内で保護された人物だ。当然、冒険者訓練等を受けてはいなかったのだろう。

 LV3という信じられないレベルだった。これは村人でもほとんど働いてないようなレベルだ。これが冒険者協会の初心者講習での最初の印象だ。


 彼は剣術も全くダメ。舞台演技のように踊る感じの物を見せられた。

初心者講習にはこう言った冒険者を夢見る変な若者に厳しい現実を教えて冒険者を諦めてもらう意味もあったりする。


 そこで彼には外周1週1500メートルほどある競技場を10周走ってもらう事にした。普段ならこんな事はさせないが、どうせヘバってしまいまともに走ることも出来ないだろうという考えだ。

 しかし彼は10分ほどで戻ってきてしまう。いくら嘘でも雑だろう。走り終わったという嘘を平気で付き、なんで私はこんなバカを任されてしまったのかと頭が少し痛くなる。


トニーとマイの二人も彼が嘘を言っているように思えないと言っているので、私は確認の為、彼を闘技場内で走ってもらう事にする。


彼は軽く了承し、その瞬間私は目を疑う。さっきまでそこに居た彼は50メートルほど先にあるゲートに居て、次の瞬間には私の目の前に居たのだ。


この間約4秒


彼の鑑定プレートによると魔法の素質はない感じだったので異常な身体能力なのだろう。

パワーも試してみる事にした。彼の体重を聞くとおよそ65キロ位。人間種の場合持ち上げることのできる重量は体重の50%位とされる。

 村人で普段から鍛えているような人でも体重の100%位が限界なのである。彼に30キロの石を持ち上げてさせてみたが、簡単に持ち上げていた。

 両手で持ち上げたのではなく、片手で軽々と持ち上げて見せたのだ。

その後大剣を握らせてみたが、彼は50キロ以上ある大剣をあっさり持ち上げ軽々と振り回して見せたのだ。


 私はこの件で彼に興味がわいた。LV3は事実なのだろうか?彼は一体何者なのか?

そして彼にしばらく同行してみる事に決めたのだ。


この世界には強化系の魔法やポーションが存在している。自分のステータスを一時的に上昇させたりするものだ。強化系特化の魔法使いが居るパーティであれば、3ランク上位の魔獣狩り等も出来るようになる。強化幅は30%~100%が一般的で、魔法の重ね掛けでそれ以上を使うことも出来るが、そのステータスに耐えうる肉体作り、精神強化も同時に行わなければならず、強化のしすぎで肉体にダメージが入ることもあるのだ。


 最初に彼と出会った頃はその強化系魔法を使えるのではないか?と考えた。しかし彼が魔法を使っている所を誰も見たことがない。

私も魔法を使う事が出来るので、大体ではあるが相手の魔力量なども把握する事も出来るのだが、彼からは全く魔力を感じない。


かなり珍しい。


そこで彼の場合はスキル系の強化なのではないかと考えた。

実戦闘に出ても彼の動きは安定していない。

自分に全く自身がない感じだ。講習中は普通に乗り切っていたのだが、実践になると動きが硬く上手く立ち回れていない。

自分の危機や仲間の危機になると本領を発揮して危なげなく勝利する。毎回このパターンだ。

この時の彼は異常な能力上昇をしていると思われる。


 中級講習中に出会ったハイコブリンとの戦闘、彼は棍棒の直撃を避けずに受けたのだ。彼の速度ならば十分に避けられたと思った私は、そのあとのフォローの為戦闘に参加するのだが、彼が避けずに攻撃を受けた事で衝撃の事実を目撃する。


 敵の棍棒が粉砕したのだ。粉砕させるためには攻撃する側にもそれなりの力が必要になるのだが、ハイコブリン程度の腕力では棍棒を折る事は出来ても、粉砕する事はまず不可能なので、粉砕したのは彼の影響の可能性がある。強化系のほかに弱化系もあるが、強化弱体どちらも武器や物に対しての効果あるという話を聞いた事がない。


 彼自身の固有スキルの影響なのか?物まで強化や弱体化できるスキル持ちだとしたら私の想定を超える人物かもしれない。


 そんな人間種には会った事はないので私はしばらくこの男と同行して様子を見てみたいと思う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ