リーザの冒険者中級者講習
トニーとマイを巻き込む形で、リーザさんの中級者講習に参加している。
一応確認するが、
LV10で初心者冒険者ランク E~C
LV20で一人前 ランクD~B
LV30でベテランとかそんな感じだ。
ランク表記はLVとは関係なしにクエスト難易度や達成率、組合貢献度で決まる為、レベルとランクが合ってない場合もあるらしい。ランクが上がると、組合側から指名クエストがあったりして、そういう事が嫌いな人はクエストを受けないで野良狩りや採集を行う人もいる
意外とCランクやBランクが多いという事。
通常中級者冒険者はLV20の一人前を指す。LV20まではレベルも上がりやすく勉強期間みたいな感じ、一般人気分が抜けて冒険者としてようやく一人前だが、そこから壁にぶち当たり、無茶をして命を落とす冒険者が増えた為、組合として中級者講習を設定した感じだ。
「リーザさん、さすがに死ぬんじゃないですか?」
「今日の討伐ポイントってゴブリンの巣の駆除でしたよね」
トニーとマイは2か月前から俺と一緒にこの講習会に参加しているが今回はさすがに心配でそんな事を言っていた。
「そうだ!数日前に発見されてな、早期駆除依頼が出ていたから私が受けて来たぞ」
「リーザさん、それ無茶ですよ、あいつらLV18~LV20の団体ですよ!」
「あいつら基本バカだから大丈夫だぞ。お前たちにはこの2か月でいろんな事を教えてきた」
この2か月間、俺はともかくトニーとマイは死線を潜り抜けてきている。俺自身仲間が攻撃を受けても大丈夫かダメなパターンもかなり分るようになってきているし、中級講習というかトニーとマイからすればほとんど強襲強化講習と言って良いレベルだ。
なんせ、毎回自分よりも強い奴と戦わされ何度死にかけたか分からない位だ。現在トニーとマイはLV18ゴブリンに対応できるレベルになっているが、巣となると話は変わってくる。
「まぁ、大丈夫だ。いざとなったら私も参加するしな!」
と言っているが、スパルタなリーザさんは一度も参加した事はない。
だいたいトニーかマイが死にかけ俺がポーションで復活させるを繰り返している為、ポーション代金でパーティ自体もそんなにお金があるわけでもない。
「今回はリックを前衛にして突っ込んでみる作戦で行ってみろ!リックはいつも周りを気にしすぎて自分の力を出せていない感じだ!今回は私も参戦するからトニーとマイの事を信用して行け!」
あれ?リーザさんはやっぱり何もしない感じがする。
普通ならば「トニーとマイの事は任せろ?」じゃないのか?
森を進みゴブリンの巣と思われるポイントに到着する。巣と思われる洞窟の周りに見張りと思われる2匹のゴブリンを確認する事が出来た。事前情報では16匹
まだ、ゴブリン達は俺には気が付いていないので、普通のゴブリン顔のままだ。距離は30メートル。
マイが睡眠系の魔法を使い、見張り1匹を眠らせる事に成功。もう一匹は異常に気が付き叫ぼうとした瞬間に、俺の投石が体にヒットしてそのまま絶命。
ただ投石の威力が強すぎてゴブリンを貫通して洞窟にヒットしまい、大きな音が出てしまった。
異常に気が付いたゴブリン3匹が洞窟内から出てくる。
俺は一気にゴブリンに接近し1匹・2匹目を切り裂く。マイが攻撃魔法で残り1匹を攻撃。しかし絶命までには至らない。ゴブリンは大きな声を出し、敵襲を告げる
洞窟の中から大量のゴブリンが出てくるのがわかる、俺は洞窟前にいたゴブリンを洞窟内に蹴り飛ばし、2匹のゴブリンが絶命。トニーとマイを発見したゴブリン3匹がトニーとマイに襲いかかる。
トニーが攻撃を防ぎ、マイが後ろから魔法で攻撃する。トニーは戦闘にだいぶ慣れてきた為、上手に攻撃をかわしている。とてもLV18とは思えない動きだ。
マイの魔法攻撃もLV18としては異常に強い。1発では絶命させる事はできなくても確実にダメージを与えているようだ
「ファイヤーボール!ファイヤーボール!ファイヤーボール!」3連続ファイヤーボールを放ち、近距離のゴブリン達を焼く。そしてトニーがそいつらにトドメを指している感じで、連携がすごく取れている。
すると、洞窟の中からゴブリンの死体が飛んできたのだ!さっき俺が蹴り飛ばした死体が俺の方に飛んできた。リーザさんの方に飛んで行ったようだが、リーザさんは何事もなかったかのようにそれをよける。
洞窟の中から出てきたのはハイゴブリン、通常のゴブリンよりも2倍ほど大きい上位種だ。
討伐推奨レベル25
ハイゴブリンの登場で、周りのゴブリン達は笑い始めた。ハイゴブリンはリーザさんの方を気にしているようだが、俺たちの事は全く気にしていない感じだ。
この場の強者であるリーザさんだけに敵意が集中しているようだ
マイがハイゴブリンにファイヤーボールを放つが、まったく効いていない。これがこの世界のレベル差という物。
洞窟に一番近い俺はゆるキャラ化したハイゴブリンの目の前にいる。
大木を削って作ったような凶悪なこん棒で攻撃してきた!
「やばい!リック!」
トニーとマイが叫ぶ
その瞬間俺は防御態勢を取って棍棒を待ち受ける。
暴力的なこん棒は俺に一気に振り下げられ、今度こそ死んでしまったかも
生身の人間が棍棒に勝てる訳が無いだろう。死んだ時はリーザさん後はよろしく。
一瞬の間だと思っていたが、俺はそんなことを一気に考えていたようだ。
次の瞬間
「ガコーン」
という凄まじい音と共に、棍棒が砕け散る。
俺を中心として木片がはじけ飛ぶ。
感じとしては強度の無い発砲スチロールみたいな物で叩かれた感じに、クラッカーの中身が吹飛ぶように、木片が飛んで行った。
そばに居たゴブリンは「アヘ?」って感じになっている。
ハイゴブリンは砕けた棍棒を見て驚いているようだ。
気が付くとリーザさんは俺の隣に居たのだが、リーザさんもビックリ。サポートに入ろうとしたが、全然意味がなかったようだ。
トニーとマイも驚いていたが、即戦闘に復帰する
唖然としている3匹に攻撃を開始、
ハイゴブリンは棍棒を投げ捨て俺に掴みかかる。力比べみたいな状態た。
身長165cmの俺と220cm位のハイゴブリン。パワー勝負になった。
ハイゴブリンは嫌な笑い顔をして、いつでもイイんだぜ!貧弱な人間なんかひねり潰してやるわ!みたいな感じだ。ハイゴブリンからは力が入っている感じはしない。遊んでいるような感じにも見える。
俺は少しだけ力を込めると、ハイゴブリンの表情が一気に変わる。
ハイゴブリンの表情は苦痛の表情に変わり、握った手を振りほどこうと必死だ。
「ん?」
俺はそのまま力を入れると「グチャ」っという感じとともにあっさりハイゴブリンの手を握り潰してしまった。俺の握力は50キロ前後だがハイコブリンの手はミンチ状になってしまう
「ウギャァ!!!」
まさかの展開で混乱するハイコブリン。
ハイコブリンがやられた事で一気に統率が乱れるゴブリン達
リーザさんが状況を確認して
「このまま一気に行くぞ!」
俺はハイゴブリンの腕を掴み壁に叩きつける。ハイゴブリンは何が起こっているのか分からないまま振り回され、絶命した。
そのあとは簡単。バラバラで統率も取れていないゴブリン達は連携攻撃も出来ず、やられるがままだった。
リーザさんも前に出てしまい仕方なく戦ってくれたので見えるゴブリンは全滅。
屋外のゴブリンは片付いた為、洞窟内を調べる事にする。
鼻にかかる嫌な臭い、独特の臭さが洞窟内にまん延している。
しかし、俺のなんとなくわかる嫌な気配探知では嫌な気配は感じられなかった。
洞窟内にはゴブリン達が集めたガラクタが転がっている程度で特に気になるものはなかった。
俺たちは討伐したゴブリンの討伐部位と魔核を取り出し、ゴブリンの装備品である錆びた剣等は一度回収する。これは違うゴブリンが拾って使う事を防止するためだ。
死骸と洞窟内の物は焼却処分。これも新しいゴブリンが住み着かないようにするための処置である。最後にリーザさんが土魔法で洞窟に蓋をして作業終了。
リーザさん魔法も使えたんだな。
無理だと思ったゴブリン討伐を無事完了したのだった。
そして統率が取れていない魔物は集団でもそれほど強くならない事を経験した。
トニーとマイを動かす為に戦闘シーン重視で書いてみましたが上手に書けません
難しいです。




