マッドブラッドの状況
冒険者パーティ「マッドブラッド」視点のお話です
あのクズ奴隷が魔法使いを蹴り飛ばしたせいで戦闘状況が一気に変わってしまった。
俺は今、領主の館に来ている。あのクズ奴隷達の事でだ。
「どうですか?あの奴隷達はうまく役割(餌として死ぬ)を果たせましたか?」
クソ領主が、俺は今それどころでは無い心境なのだが。
「6層のダンジョン内に置き去りにした」
「死んだのかな?」
「死体は確認していないが、最後にサイクロプスのようなモンスターの発生確認している」
「まさかサイクロプス!」
サイクロプスは最低LV30からの中位モンスター、そんなものが発生しているとなると王宮物件になってしまう
王都の冒険組合から必ずダンジョン調査が入ってしまう。最悪、私の管理責任が問われ王都の冒険者組合の管轄下になってしまう可能性があるのだ。そうすれば私の管理している冒険者組合も王都側に吸収され、ダンジョンから生み出される利益がほとんど王都に持っていかれてしまうのだ。
それはまずい。
「とりあえず奴隷はどうなったのだ?」
「だから置き去りにしたと言っているだろ!こっちも仲間が一人死んでいるんだぞ、サイクロプスなんか相手に出来るか!」
「あの奴隷に生きてもらっていては困るのですよ。」
「俺だってあの奴隷をブチ殺したいのは同意見だが、現状サイクロプスが居る階層には潜れん。それにあの階層に置き去りだぞ、普通生きている訳無いだろう!」
「この世に居ない事を確認して貰いたいのですよ」
「じゃあ、あんたは地上を探せ、俺たちは何とか6層まで潜ってあの地帯に死体の有無を確認してくる」
置き去りで死体がなければほぼ死だろうが魔獣の餌にでもなっている事を祈る。
「サイクロプスか・・・存在を知っているマッドブラッド達もやっかいだな」
「はい領主様。このダンジョンが王都管轄になってしまうと収入が減ってしまいますからね」
「あとは頼んだぞ。執事」
「かしこまりました」




