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異世界転移は意味不明 ~レベル社会で生活できるようにかんばります~  作者: els


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やってはならないこと

シャアとボトルは獣人族特有スキル、獣人リミット解除を行う


「獣人リミット解除!」


ブチっと何かが切れるような音がすると、ボトルは二回りほど大きくなり、シャアは全体の筋肉が締め上げられるような状態へと変化する。


さっきのゴトックとは違い二人共自我がきちんとあるようで暴走しているようには見えない。

徐々にリーザも押され始めた。


俺も参戦すべく、ボルトの前に飛び出しボトルをシャアから引き離す。


ターゲットを変更したボトルの攻撃は俺から見るとスローのパンチのはずなのに何かがクリーンヒットしていた。


さっきミリアが魔素を見ろと言ったな


魔素感知で魔素を感じるようにするとボトルの動きが変わって見える。

さっきまで避けていたのは魔素による幻影のようなフェイントで、本物の物理攻撃はその後から俺に届いていたのだ!


仕掛けがわかれば簡単に対応できる。


相手も百戦錬磨の戦闘エキスパートだ、時々フェントと実物を入れ替えながら、魔法攻撃も行い、カムフラージュとフェイントの連続攻撃。


とても魔法士の動きではないが、俺からすればどちらもスローに見える。

ボトルはいくら攻撃しても俺に一撃もダメージが入らない。


おまけにボトルからは恐怖の匂いも出始めていた。

巨大化し3m近い身長のはずの熊族のボトル。

俺への攻撃が全く通じないことに苛立ちと恐怖を感じ始めていた。


「こんなクズ人間族なんかに負けられねぇ。絶対だ!」

ボトルが俺に対して負け惜しみのように叫びボルトの動きが一瞬止まる


ついに諦めたか?チャンス!

ボトルに一撃加えるべく、俺はボトルに近づいて行くのだが・・


「ダメだ!リックそいつに近づくな!」

リーザさんの焦る声と一緒に強烈な打撃音が炸裂

「えっ!」


次の瞬間には俺の体内の魔素が一気に変化する

ボトルから何かしらの魔法が使われたのだ

パキーンと体内で何かが弾ける感じが脳に痺れるように伝わり俺の視界が真っ赤に変わった。


「リック!!!」

リーザさんの叫び声が聞こえる・・が俺の体は動かない。

意識はあるのに体が動かせないのだ


「貴様ぁ!リック!に何をした!!!!!」


リーザの体内で爆発的な変化が起こる。


ああ、リーザさんの魔素が一気に変化をしていく・・

俺はどうしたのだろう・・・


リーザの怒りの感情が全開になり、獣人リミッターが解除されると

リーザの頭に耳が生え、尻尾が付き出る。

普段人間の姿とほとんど変わりないリーザだったが、獣人に変化。


俺の変化にいち早く気が付いたミリアは会場全体に対して負のオーラを発生させ、さっきまで賑わっていた会場は一瞬にして恐怖が支配し、無音の空間に変わる。


ミリアとポットが審判に対して何かを抗議しているが審判達はそれを無視し、試合は続行されれている。


負のオーラに気を取られたボトルは一瞬硬直し、そのチャンスを逃さないリーザはボルトの胴体に蹴りを入れるが、そのままボトルの丸太のような腕にガードされる・・かと思った。


しかし、獣人化したリーザの蹴りの破壊力はボトルの丸太のような腕をそのままへの字にへし折ると、そのまま強烈な一撃をボディに入れる。


通常であればシャアがフォローに入るのだが、ミリアの負のオーラに当てられたシャアは正常な判断が出来ていない。


リーザの蹴りによってボトルの肋骨は破壊され、折れた肋骨がそのまま内臓に突き刺さる重症を負う事になったが、リミット解除したボトルには後が無い。重症ではあるが痛覚を感じにくくなっている為、重症のまま動き続ける。


「クソ!ハンパ者がぁ!!!勝てばいいんだよ!」

「《スプラッシュ・ボディ》」


さっきリックが直撃を受けたスプラッシュボディはじける肉体という魔法。 

体内魔素を変化させ防御力無視で内臓から破壊する魔法だ!

魔法耐性が無い者が直撃すれば即死の魔法。


当然選手を殺す行為は、この大会では反則なのである


「お前の単純な魔法攻撃が効く訳が無いだろう!」

リーザは魔素の動きを察知しながら魔法の流れを読み取り、ボトルの魔法を難なく回避

そして、リーザは叫びながら、ボトルへの攻撃を続ける


ボトルは片腕で防御行うがリーザのスピードには全く追従する事が出来ず、打撃により皮膚は裂け、血が飛び散り、動きが極端に鈍くなる。


そこに、止めの一撃と言わんばかりに、リーザのかかと落としがボルトの肩から胴体に対してクリーンヒット。

リーザのかかとは、ボトルの肩と鎖骨を破壊すると、砕けた骨がそのまま肺に突き刺さる。

ボトルは明らかな体の異常に襲われるが肺が破壊されている為叫ぶ事も出来ない。

ボトルはそのまま魔法も詠唱できず、気を失いそのまま動きが止まった。


審判はボトルの生命反応を確認するが、死んでいない為試合は続行される


「役立たず野郎どもが!」

シャアは苛立ち叫ぶと、そのままシャアVSリーザの戦いになる


シャアはリーザに対し魔法攻撃を複合的に加えながら剣による攻撃にチェンジ。

獣人化したリーザはシャアの速度を超え攻撃を次々と交わしていく。


リーザとシャアの総合ステータス自体に大きな差は無かったが、リーザの実戦経験値の違いでシャアは徐々に押されていく事になる。



そのころキャノは動かなくなったリックを抱きかかえて叫んでいた。


「リック!リック!目を覚ませ!!!」

スプラッシュボディの直撃を受けたリックは死んではいないが目を覚まさない。

キャノがいくら声をかけても反応が全く無かった。


キャノはリックに対して抱きかかえて声をかける事しかできない。

目を覚まして欲しいと本心から願い、リックを強く抱きしめて声をかけ続けていた。



ああ、キャノの匂いだ。

来てくれたのかな・・俺動けないな、何があったのだろう。

ボトルに何かされて、体が動かなくなってしまった

今感じているのはキャノの魔力なのかな?俺に流れているのがわかる、あったかい感じだ。

リーザさんが戦ってるのが感じられる、俺も早く行かないと・・・



時間にして数分も経ってないのだろうが、試合中の数分は数十分にも感じられる時間の長さだ。

この間にもリーザとシャアの戦いは続いている。


「キャノもう動ける、ありがとう」

リックの目が開くが、様子がおかしい

いつものリックとは違う、何かを悟って来たかのような表情に変化していた。



リーザは最初優勢に戦っていたのだが、蓄積されたダメージが予想以上に大きかった。

徐々に速度が落ちてくる。

魔力切れも影響し始めていた。

さらに獣人化による体力の激しい消費にリーザの体自の体も付いて来れなくなっていた。


「中途ハンパ者にここまで追いつめられるとは思わなかったが、ここまでだな」

リーザは呼吸も荒く、立っているのも限界の状態まで追いつめられる

「ここで倒れる訳には行かない、キャノ・・、リックは・・リックは!!」


リーザはキャノが戦えない事は把握していた。

リックもボトルの魔法攻撃の直撃を受け倒れたままだ。


もうダメかと諦めかけた。


リーザにシャアの攻撃を回避するほどの体力は残されていなかった。


「これで終わりだ」

リーザに向かって振り下ろされる剣。

誰も止めない審判達。

途中からすべてがおかしい、この大会。

リーザが切られてしまう、その瞬間。


「リーザさんは俺が守るよ!」


リーザに振り下ろされる剣を俺は砂糖菓子のようにへし折る。


・・一度眠っていたのかな?全てが冴えて見えるよ・・


復活したリックを見たリーザの顔から涙が溢れている。


「泣かないでリーザさん。俺は大丈夫だよ」


「貴様!生きて居たのか!!!!!」

シャアが叫んでいるが、生きて居たなんて心外だなぁ・・・俺殺されたの?


俺が死んでるならお前ら反則負けだろ・・死んでないけどな。


リックはシャアを威圧すると、少し待っていろと合図を送る。

通じたのかは分からないが、シャアの動きが止まる。


そのまま力が抜けていくリーザさんを俺は抱え上げ、そっとキャノのほうに移動する。


「キャノ、リーザさんをお願いするよ」

「わかりましたわ」


俺はシャアに向き合い


「さぁ最終戦だ」

「異常人間がぁ!!」


シャアから発せられる恐怖と怯えの匂い、獣人リミッタカットによる全身の悲鳴。

あらゆる情報が俺の中に入って来る。

倒れてから不思議と頭の中が冴えわたっているので、シャアの魔法を使用するタイミングも魔素変化によって容易に把握できる。


全ての動作が、動作する前から把握できている。


もうフェントも何も関係ない、フェント動作自体が俺の頭の中ではスロー動作として再現されるので、フェイント動作自体が意味のない物に変化していた。


ケトル師匠に日常生活中に叩き込まれた格闘の基本動作が不思議と華麗な動作で行えている

シャア自身も格闘には自信があったのかもしれないが、本当に格闘の基本的な動作のみで全ての攻撃が回避されていく。


「お前は一体何なのだ!!!」

シャアは叫び距離を取るとファイアボールを連射する。

リックは草原を歩くかのようにゆっくりとシャアに近づいて行く。

何をしても全く攻撃の当たらないリックに対し恐怖の感情しか発しないシャア。


シャアは先の攻撃で剣を折られたので、ナイフの攻撃に切り替わっているが全くの無意味な状態になっていた。


幾らシャアが魔素を利用して魔素フェイントや攻撃を行っても、リックには何も通じない。

獣人化の時間切れなのか、シャアの姿が平常時よりも弱々しく変化していた。


「人間なんかに!人間なんかに!負けられない!」


こう見るとシャアも哀れになってくる。


攻撃に先ほどまでの力強さやスピードは無くなっていた。もう子供の剣士ゴッコ遊びのようなフラフラゆるゆるな攻撃しか出来てない。


審判も試合を止めないし、セコンド席の獣人達も沈黙している。


万策尽きたシャアはその場で立ち尽くし、一歩も動かなくなってしまった。

死を覚悟したかのように・・・


シャアはナイフを自分の首に突き立てる。


「生き恥はさらさん!」

俺は言っている意味が解らなかったが、シャアが首にナイフを差し込むよりも早く移動し、シャアからナイフを取り上げ、最後に一撃加えてシャアは気を失い、崩れ落ち戦闘不能を確認した。


ゴトック戦闘不能

ボトル戦闘不能

シャア戦闘不能


敵が誰も動かない事を確認する。


しばらくすると審判から俺達の勝利が言い渡され、終了の鐘が鳴った。


俺が覚えているのはここまで。


俺はここで再び倒れてしまった。


活動報告の方にキャラの気になる点を書いてみます。困った。

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