第7話 LEVEL7
「何だその剣は!?」
「ミ、ミスリルの大剣を紙切れみたいに切り裂いた!?」
「う、嘘でしょ…それってまさか―――」
「「「聖剣エクスカバ!?」」」
「――――え?」
バンッ!!
突如として、尋問室の扉が開く
「そこまでだ!」
入って来たのは、俺を魔の森でとらえた銀髪の美女…コホン――もとい、銀の鎧を装備した女騎士
と…その背後から現れた長い金髪の―――
「―――美しい…」
ピンクの宝石のように輝く瞳
透き通るような白い肌
シスター服のような青と白を基調としたワンピース、長いブロンドの髪に金の髪飾り…
女神イシスすら裸足で逃げ出しそうな美しさ
見たことも無い美しい金髪の女性は、ゆっくりとロキの元へと歩み寄り
「え?」
ロキの両手を包み込むように握ると
「ようやく逢えましたーーー私の勇者様♡」
「えぇ――――!!」「「「え―――――!」」」
「大変失礼いたしました勇者様……」
尋問室から出られたかと思ったら、今度は騎士隊の隊長室へと通された…何で?
そして、俺を捕らえた銀髪美女…いや、騎士隊長バニラさんが俺と金髪美女の前に傅いている
いや、まぁ気分は悪く無いけど…悪く無いけどーーー
「あ、あのぉ―――聖女様?」
「セラスです!勇者様」
「あ、はい…そうですね…それでセラス様は何で俺の腕に抱き付いておられるのですか?」
そう今俺は騎士隊長室のソファーに座り、聖女様であるセラスに思いっきり抱き付かれている
―――何?この状況…柔らかい感触がまぁ控えめに言っても最高なんだけど?うん、大好物だ
「勇者様だと気付かず、このような扱い…このバニラ命を以って償います!」
「だぁぁぁぁ待て待て待て!」
バニラは自分の喉元にミスリルレイピアをあてがい自決しようとする
――いや、このやり取りもう10回目なんだが…
つか、この騎士隊長、何かっていうとやたら自決したがるんだけど、もはや病気か?
「あ、あははは…いや、バニラさんは自分の責務を果たされただけで…その、僕はもう怒ってませんので」
「まぁなんと心の広い!バニラ、勇者様の寛大な心に感謝するのですよ」
「はっ!では勇者様の寛大さに報いる為、この命を!」
「だ―――か―――ら―――すぐに自決するの止めろって!!」
だめだ、この騎士隊長…見た目も雰囲気もすこぶる威厳が有って貫禄も感じるのに何故かポンコツ感が…
「と、ところで、聖女様「セラス」…セラス様は俺が偽勇者じゃ無いと?」
そう、なんで聖女ほどの高位聖職者が偽物の俺を勇者と呼ぶのか…ものすごく気になる
「え?普通に”遠見の術”で確認しましたよ?」
「え?何それ!?」
「聖女様、遠見の術は各国の宝具でしか行えない秘術…その為、各国の要人の間にしか知られておりません」
「まぁ!そうでしたか!」
「―――なんか、勝手に覗かれてたなんて…!?まさか、洞窟の中で俺が一人で致していた事なんかも!?」
「???致す」
「い、いえ…何でも有りません(ホッ…そこまでは見られて無かったか)」
「申し訳ございません、私が見たのは勇者様が洞窟でお休みになられる前に下半身を出して、大きくなった【ピ――】を激しく【ピ――】して、そして最後に【ピ――】を出して、果て…」
「ワァ―――――!!!もう良い、もう良いからぁぁぁ!これ以上俺の痴情を広めないでぇ―――!」
「!?こ、これは失礼しました!勇者様を辱めるような事を!この上はこのバニラが命を賭して!!」
「―――もう、好きにして下さい‥‥」
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「では、勇者様は自身の出自を誤魔化す為にあえてアザルと名乗られていたと?」
「はい(本当はアザルって名前の方がカッコいいからだけど…)」
「ロキ様という名もとても素敵だと思いますが?」
聖女セラスは相変わらず俺から離れる様子もなくジッと潤んだ瞳で見上げてくる…しかも、ピンクの瞳の奥にハートマークが…
「確かに、北の森の近くの辺境の村で勇者アザル様が逗留して、北の魔の森の魔性魔物相手に修行をされていた…と、村長ソンチョから報告も上がっております」
「まぁ!流石勇者様!偽名を使えば、魔王を討伐した後に勇者として称えられることなく。”私と”平穏な隠遁生活が送れますものね♡そこまでお考えだとは…セラスはうれしゅう御座います♡」
イヤーンと顔を赤くする聖女様…なんか盛大な勘違いをしているが
まぁここはその勘違いに乗っておこう…
――うん、なんか俺に都合の良い流れになってきた!
この波に乗って、エロエロウハウハの勇者ライフを満喫だ!イエ――イ




