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汚穢  作者: ロベストラ
12/16

上澄みの童貞

当初は桑田や小野先生もスパッゲティにする予定だったが、

思ったよりも疲れたのでやめにした。


そもそも小野先生に至っては、セルフロボトミーを慣行したあとは

廃人同然となっており、病院に隔離されているので会うだけで一苦労だろう。

今、この疲弊した状態では、そこまでのバイタリティーは湧かない。

まぁあのクラスの連中はもっと面白いことに利用するためにとっておこう。


私は団体に電話し、冨田家の処理を依頼した。

担当からどういうことだ?と聞かれたので事の顛末を一通り話した。

……わかった。あとはこちらでやっておく。

そうだ。直接会って話したいことがある。明日、こちらに来てくれないか?

いいですけど。

そうか。なら明日の朝、そちらに向かいを寄越す。

団体からの呼び出しはひさしぶりだった。


ワゴン車に乗りこむと、助手席と私が座る席の隣に、

明らかにその辺の連中とは雰囲気の違う筋肉達磨が座っていた。

お目付け役だろうか。相変わらず私は信用されていなさそうだった。

エチケットとして、挨拶をしたり軽く話しかけたりしたが無視された。

恐らく、この2人は能力者だし童貞だろう。


本当の上澄み、0.5パーセントほどだが、

中にはアメコミ映画に出れるレベルで、

有用性のある能力を持つ物もいる。

そいつらは団体の監視下におかれながら、

力仕事や、汚れ仕事をこなしていく。


都心のビル群の中に30階建ての、

真っ赤なガラス張りのビルがあるが、

ここがこの団体の本拠地だ。

相変わらず、いつみても趣味が悪い。


この団体は、元は能力者を管理する為に設立されたものだ。

この世界での能力者は超能力といっても、

さっきの童貞たちと違い、基本は手品に毛の生えた程度で大したことはなく、

管理も容易なため、そこまで大きな規模の団体ではなかった。


私の誕生とともに、私を管理、監視するといった目的で

各国から膨大な予算があてがわれるようになり、

今ではかなり大規模な組織となっている。


つまりこの団体は私と一蓮托生なのだ。

私が消えれば、この団体の存在意義も大いに損なわれる。

私のわがままが軽い説教などで済まされ、

私のきまぐれが引き起こした惨劇が、

隠蔽され、秘匿とされるのもそれがゆえだ。


車から降り、エントランスに入ると、

190cmはゆうにあり、ガタイのいい大柄な体躯の男がこちらに寄ってきた。

昨日、私が処理を依頼した担当だ。

額から顎までを横断する傷痕があり、

漫画にでてくるコッテコテのヤクザキャラのような見た目をしている。


面倒はあれほど起こすなと言ったろう。

会うなり説教ですか。あの童貞たちといい、いったいお宅はどういう教育してるんですか?

童貞……?まぁいい。それはこっちのセリフだ。あっちこっちで殺しやがって。

お前がくだらないことをするたびに、こっちは大迷惑だ。

誰のおかげで飯が食えてるんだと言い返しそうになったが、

そういった態度は火に油を注ぐだけだと思い、口をつぐんだ。





























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