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藤原の君(その3)

(このエピソードは、清少納言や定子には、すっと頭に入りますが、葉月には無理です。あて宮の知識を総動員して、何とか飲み込みます。うんざりした方は、読み飛ばしてください。)

 こうして、このお子たちは、男子は官と位を賜り、女子は裳着の儀式をして髪を上げ、婿を迎えたり、宮仕えをしたりと、それぞれに成長し、成人して生活を整えられていかれました。正頼様は、左大将を兼ねた正三位の大納言になられ、お子たちはいずれも、容姿がよく、心ばえも優れ、そろって人より優れていらっしゃるのを見て、世の人々は、

「この一族の方々は、普通の人ではない。神仏が人の姿となって現れた変化の者であろう。天女がお産みになったのだろう。」などと噂しあっているということです。


 太郎君は、左大弁で忠澄(ただずみ)様。年は三十。

 二郎君は、兵衛督で師澄(もろずみ)様。年は二十九。この二人は、参議。

 三郎君は、右近中将で蔵人の頭で祐澄《すけずみ》様。年は二十八。

 四郎君は、左衛門佐で連澄《つらずみ》様。年は二十七。

 五郎君は、衛門佐で顕澄《あきずみ》様。年は二十六。

 六郎君は、兵部少輔で兼澄《かねずみ》様。年は二十五。

 七郎君は、侍従で仲澄《なかずみ》様。年は同じく二十五。

 八郎君は、大夫で基澄《もとずみ》様。年は二十三。

 九郎君は、式部の丞殿上人の清澄《きよずみ》様。年は二十二。

 十郎君は、左衛尉で蔵人の頼澄《よりずみ》様。年は二十。

 十一郎君は、近澄《ちかずみ》様。

 

 

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