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仲忠(その7)
相撲の還饗に向け、国々の荘園から絹や布などが届きました。また、急ぎの料として、綾、薄織物、固く織った縑絹などがたくさん献上されました。縫物をする御匣殿の人たちが、それらを父母の前に広げ、どう仕立てるか、染める草をどうするかなど、相談していらっしゃいました。
荘園から献上されたものは、一条の屋敷にも分けられました。父がそちらに行くことはなくなり、御方々は嘆かれて、いろいろお手紙などをよこされる方もあるのですが、父は母以外の女に便りをする気持ちはないようです。
七月二十二日の相撲の還饗の日になって、素晴らしく立派に準備を整えられました。
寝殿の前庭には砂子をまかせ、前栽を植えさせ、新しく幕を張った御座所を設け、敷物も褥(座る物)も、皆新しくそろえられました。立派な四尺(約120㎝)の屏風や几帳などが方々に立ててあります。女房は重ねの裳、唐衣、汗衫などを着て、童は青色の表着に二藍を重ねて着て、並んで座っています。




