12/65
俊蔭(その12)
その7つ目の山は、特別素晴らしいものでした。その山の地面は瑠璃色で、花は匂うように咲き、紅葉は鮮やかに染まり、浄土の音楽が風に混じって聞こえてきました。花の上には、鳳凰と孔雀が群れ遊んでいました。そこにわたしたち七人が入って行って、あるじを拝みました。
そのあるじがかしこまって拝礼を受けているのに向かい、やってきた同胞が、
「日本の人が蓮華の花園より至る。我らが母の恋しさに、連れ立ってきたのだ。花園のことを話してくれたので、こうやって皆で連れ立ってやってきた。」と言うと、七つ目の山のあるじが、わたしに、自分たち同胞のことを語ってくれたのです。




