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孤高の才女は毒に溺れる  作者: kuroyomi4


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喪失

※注意※

性的な描写があります。

胸糞です、気を付けてください。



 デートの日、空は雲が覆っているが雨は降っていない。

 私が服を着替えてリビングに行くと彼に服装について指摘される。


「敦那、その格好は好ましくないね。もっと女の子らしい服装は無いのかい?」


 私は肌を露出する服が好きではないのでマニッシュ系の服を良く着る。

 彼はそれが嫌なのだろう。


「そうそう、君の部屋に行ったときに見たあの服を着てきてくれよ」


 あの服とは彼女に買ってもらった服の事だろう。

 ハンガーにかけていたのを見られていたらしい。

 よりによってあの服をこいつとのデートで着ないといけないのか。


「着替えてきます」


 逆らっても意味がないので応じるしかない。


「ああ、頼むよ。着替えたら家の前まで出てきてくれ」


 彼に言われた通りにあの服に着替える。

 どうせ彼の事だ、この服が彼女に貰ったものだという事も知っているのだろう。

 家から出ると車が止まっており、彼がドアを開けて待っていた。


「どうぞ」


「ありがとう」


 私が座ると彼は私に寄り添うように座ってくる。さらに、手を私の太ももに置いてきた。

 気持ち悪すぎて鳥肌が立つが何もできない。


「じゃあ、駅前までお願い」


 彼は運転手に指示する。

 私は今日どこに行くのか、何をするのか全く聞いていない。

 しかし、彼は私と彼女の思い出を自分で塗り替えようと考えている節があるため、大体の予想はついている。

 映画館に行くつもりなのだろう。


 駅前まで着くとそのまま映画館まで連れていかれる。

 私の予想は当たっていた。

 映画は彼が決めた中高生が好きそうな青春映画。

 私の苦手なジャンルだ。

 それに、この手の映画はアイドルや有名なインフルエンサーを主役に起用することが多い。そして大体コケる。


 映画は普通に面白かった。

 映画は。

 上映中、彼が私の手を触ったり握ってくるのが気持ち悪くて仕方なかった。


 映画を見た後は、彼のおすすめだと言うカフェに行く。

 ここのパンケーキが美味しいらしい。

 私は甘いものが苦手だったが彼が勝手に私の分まで決めてしまい、クリームがたくさん乗ったアンケーキが届いた。

 彼の前で残すわけにはいかなかったので頑張って食べる。

 食べ終わったころには甘いものを食べ過ぎて気持ち悪くなっていた。


 そんな私を気にもせず彼は見たいものがあると言って私を連れまわす。

 アクセサリーショップ、香水店、服屋。

 何か所も行くので足が疲れる。


 彼の買い物が終わったようだ。満足したような顔をしている。

 良かった、これで解放される。


「おや、疲れた顔をしているね。じゃあ、休めるところに行こうか」


「え?」


 これで終わりじゃないの?休めるところ?どこ?

 私は彼の気持ち悪い笑みに嫌な予感を覚えながらもついていくしかない。


「ここだよ」


 彼に案内されたのはホテルだった。

 彼の父親が経営しているホテル。

 気持ちの悪い予想が頭の中を支配する。

 嫌だ、そんな......


 ホテルのエントランスに行くとスタッフが出迎えてくれる。

 どうやら、最初からここに来る予定だったらしい。


 スタッフが部屋に案内してくれる。

 最上階のスイートルームだ。

 普通の人なら喜んだり驚いたりするのだろうが今の私にそんな余裕はない。

 自分の予想がどんどん現実のものになっていく。

 嫌だ、だれか......


「ごゆっくりお過ごし下さい」


 スタッフの人が部屋から出ていき、2人きりになる。

 今すぐにでも逃げ出したいが、彼から逃げれる自信などない。


「疲れただろう、こっちに来な」


 彼はベッドに腰かけ、隣を叩いて私に座れと合図する。


「......」


 どうするのが正解なのか分からずに立ち止まっていると彼が腕をひいてくる。

 ベッドに座る。


「ほら、このベッド気持ちいいだろ」


 確かに柔らかくてふかふかだ。

 でも、今はそんなことどうでもいい。


「これから僕はシャワーを浴びてくるから、そこでおとなしく待っててね」


 彼はそう言って浴室へ向かう。

 つまりそう言うことだ。これから私は彼に犯されるのだろう。

 私の初めてが彼に奪われる。怖くて体の震えが止まらない。


 シャワーの流れる音が聞こえる。

 今なら逃げれるのでは。

 私はベッドから立ち上がり、部屋の扉まで行きドアノブに手をかける。


「何してるのかな?」


 後ろから声がかかる。

 なぜ?シャワーを浴びていたはず、私の事に気が付くわけがない。

 恐る恐る後ろを振り向くと彼は服を着たまま立っていた。

 そう、彼はシャワーを浴びるふりをしていたのだ。


「いや~もしかしてと思って浴びるふりをしてみたんだけど、本当に逃げようとするなんてね」


 まずい、ばれてしまった。

 言い訳なんてできるわけもなく、彼に腕をつかまれる。


「本当は優しくしてあげようと思ったんだけどもういいや、君が悪いんだからね」


 そう言ってベッドに倒される。


「やだ......やめて......」


 私が拒絶すると彼は愉しそうに笑う。


「ああ、その表情、最高だ。今から君は僕に抱かれるんだ」


 怖い、誰か助けて。

 そんな言葉を言っても誰にも届きはしない。

 誰かが助けに来るわけでもないし彼に勝てるわけでもない。


 彼の手がワンピースの下に入り込み、私の秘部を下着の上から触ってくる。

 気持ち悪くて涙が出てくる。

 その表情さえも彼を愉しませてしまう。


「いいね、その表情。実に僕好みだよ」


 彼の顔が近づいてきて口づけをされる。

 ファーストキスだった。

 初めては好きな人としたかった。


 舌が私の口に入ってこようとするのを口を閉ざして防ごうとする。

 しかし、彼は私の下着を脱がして秘部を直接触ってきた。

 私がそれに戸惑っている隙に彼は舌を入れてくる。


「ん~ん!」


 やめてと叫ぼうとするが口がふさがっていて言葉にならない。

 彼の顔がさらに歪む。

 そこから私は泣くことしかできなかった。

 彼の行為を甘んじて受け入れる。痛みも悲しみも彼を喜ばせるスパイスになってしまう。


 彼が満足するまで行為は続き、私の心と体はボロボロだった。

 彼は、ベッドで気持ちよさそうに寝ている。

 私はワンピースを着直して部屋から出ていく。


 もうこんな人生とはおさらばだ。

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