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「た、確かに…」


温泉の底は、湯気のためにハッキリと見えなかったが、少なくとも大柄なガンダルガが入っても余りある深さのようだ。


「ガンダルガさ〜ん!!」


ブランが、湯船に呼びかけてみるが、やはり応答はない。


「……とうとうヤツも逝ったか」


「ちょっ!!やめてくださいよ!!」


しみじみと手を合わせるアリッサに文句をつけるブランの顔色は、見る見る青白くなっていく。


「救いどころのないじじいだったが、せめて最期くらいは悼んでやらなー」



ザババァ!!!



しかし、アリッサの期待を裏切るかのように、湯船の中心から坊主頭が勢い良く浮かび上がった。


「こぉりゃああ、アリババ!!!いきなり何をするんじゃい!!!」


「おやおやガンダルガ、無事だったのかい」


いつもならこのまま、紛争勃発となるところだったが、意外にもガンダルガは、湯船から上がると、咳払いをしてみせた。


「まあよい……今回ばかりは見逃してやろう」


「おやおや、何だか気持ち悪いね。打ちどころが悪かったのかい??」


「ふん、何とでもいうがよい。皆の衆よ!!」


そういうとガンダルガは、アリッサに向けていた顔を一同に向けた。


「第二の扉を発見したぞ!!」


「ええっ!?それってまさか…」


「うむ、この湯船の底に青い扉があった。わしがこの目でしかと見届けたっ!!」


ガンダルガのでかい声が、室内に響き渡った。


彼の威勢のよすぎる宣言に、何と返答したものかと、皆が微妙な空気になってしまったが、ようやくポッテヌが口を開いた。


「ふむ。では、なんとかして、湯船のお湯を抜かないといけませんな」


「しかし、この深さじゃ、全部汲み出すのは相当大変だよ」


湯船に視線を送りながら、メディナが眉間にシワを寄せる。


「おそらく、部屋のどこかに湯を抜く仕掛けがあるはず。民間人に託した以上、それ程難しいものとは思えないが…」


ポッテヌの言葉にガンダルガが声を上げる。


「よしっ!!それではさっそく部屋の捜索じゃ!!」


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