表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
溺愛は最上級爆裂魔法のあとで〜ちびっ子従者は運命を巻き戻す〜  作者: 撫羽


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
57/100

57ー急な来客

 俺はちょっとお喉が渇いたぞ。近くにいたアイレを見ると、はい? て顔をした。


「おのどが、かわいた」

「はい、ジュースでいいですか?」

「うん、ありがと」

「アイレ、あたちも」

「ああ、僕も」

「はい、皆様にお茶を入れ直しましょうね」


 フラン爺が、一番喉が渇いていると思うぞ。何しろあんなに汗をかいているんだ。あれって冷や汗か?

 アイレにもらったりんごジュースをコクコクと飲む。

 そこに思いもかけない知らせがあった。


「なに? どうしてだ?」


 知らせを聞いた親父も驚いている。俺は関係ないからりんごジュースをまだ飲む。


「旦那様、第1王子殿下がお越しのようです」

「なんだと? そんな知らせはなかったはずだが?」


 貴族って、何日の何時頃に行くけどいいかしら? て、先に確認するのがマナーになっている。

 所謂、先触れなのだけど。それが今回なかったらしい。突然の訪問だ。

 旦那様が王城に行って留守の時の方が多いのに、いなかったらどうするんだ?

 俺は関係ないから、親方のところにでも行っておこうかな?


「黙って座ってろ」

「ええー」


 いや、退出したい。ややこしいことには関わりたくないって。


「お嬢様を守るのだろうが」


 おっと、それを言われてしまったら仕方がない。ジュースを置いて、お行儀よく座り直す。


「ゲイブ、こちらにお通ししなさい」

「はい」


 親父が対応するために出て行った。

 なんだろうな、突然くるなんて。もしかして、料理長の料理が目当てだったりなんかして。そんなことはないか。

 親父が開けたドアから入ってきた第1王子の、シュテファン・ラフィーナ。現在13歳だ。前の時は、27歳だった。

 前にも話題に出たように、この第1王子の婚約者は侯爵家の令嬢だ。

 幼馴染みらしいのだけど、さっさと王に進言して決めてしまって王妃がお怒りだという。この頃にはもう婚約しているはずだ。

 皆が立ち上がって、第1王子を迎える。一応、俺も隅っこで立っている。ちびっ子だから気にしないで欲しいと、極力存在を消して。

 お腹が鳴らなかったら良いのだけど。俺のお腹はすぐに減るから。


「集まっているところをすまない。お邪魔だっただろうか?」

「いえ、何をおっしゃいます。急にどうされました?」

「公爵に話しておきたいことがあるんだ」


 親父が勧めたソファーに座り、アイレがそっと出したお茶を一口飲む。


「ああ、とても美味しい。ほっとするよ、ありがとう」


 とってもスマートな所作で、これで本当にあの第2王子の兄弟か? なんて思うくらいだ。


「昨日、四公爵が集まっているのを知ったのだ」


 旦那様たち四公爵家と王が話していたことを、知っていると思って良いのかな?

 この第1王子、俺は前の時にあまり接したことがなかった。だって俺は第2王子の婚約者だったお嬢の従者だから。

 第1王子と第2王子ってあまり仲が良くない。あの第2王子と気の合う人っているのか? とも思うけど。

 人の触れて欲しくないところに、平気でナイフをぶっ刺すような第2王子だから、皆距離を置いていた。

 今は何歳だろう? 確かお嬢の1歳上だったと思うから、まだ4歳か。


「母のことを、父がやっと気付いたかと思ったのだけど」


 なんとも言えない表情をしている。本当にこれで13歳なのか?

 第1王子と第2王子の歳が離れているのだけど、そこも王妃にとっては気に入らないとこなんだ。

 王には側妃が一人いる。寵愛されているという噂だ。いつも穏やかで、王妃の前には絶対に出ない人だ。

 それでも着実に地固めはしている。何が起こっても、自分と自分の娘を守れるようにと。

 その側妃の一人娘が、9歳だ。第1王子と第2王子の間に生まれた子だ。それが王妃は気に入らないらしい。

 側妃の娘だけど、ちゃんと王族としての教育は受けていて、優秀な人だったと記憶している。

 決して出過ぎたりしないが、芯の強い人という印象がある。

 まあ、俺はあまり関わったことがないから、当てにならないけど。

 だけど前の時に、お嬢とは少し接点があったんだ。時々庇ってくれたりしていた。だから俺も知っている。


「僕の婚約者のことは知っているよね?」


 本当に、まだ13歳だと言うのに堂々としている。フラン爺に見習ってほしいものだ。


「もちろんです」

「母が大反対をしていることも?」

「ええ、王城では有名なことですから」

「そうなんだよ、あんなに騒いだから……」


 前にも話したように、第1王子は王妃に一切の相談なく王に婚約者の話を持っていった。そして王は即決した。

 確かに公爵家の令嬢ではないが、建国当時から続いている侯爵家だし質実剛健な家だと分かっていた。

 ただ真面目なだけではなくて、外交でも手腕を発揮するなど貿易に強い面もある。そのことは、第1王子の幼馴染みだから、ちゃんと調べられていた。

 だからこそ、王も即決したんだ。それは良いことだと。

 しかもその令嬢は、回復魔法を使えた。王家の回復魔法とは違って、水属性魔法の回復魔法だけど。

 どう違うかというと、まず効果が違う。王家の回復魔法は、聖属性魔法に分類されている。

 広範囲で回復が可能だったり、病気も治せたりするらしい。

 今のところ、そんなに発揮される場がないのだけど。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ