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田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件  作者: マルルン
2年目の秋~冬の件

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スリリングなジェットコースターと戯れる件

 


「うわっ、何か凄いボスが出て来たねっ……背中にいっぱい、敵兵さんが乗ってる大蛇がこっちに這って来てるよ、みんなっ!

 ルルンバちゃんっ、先制ビームでぶっ飛ばしちゃって!」

「無茶言わないの、香多奈のおバカ……空にはまだ、半ダースの敵が飛び回ってるのよっ! ミケが加勢してくれてるけど、コウモリ獣人は用心深くてすぐ物陰に隠れちゃうからねっ。

 とは言え、あの大きな敵を止めるのも骨が折れそうね」

「そうだな、取り敢えず俺とルルンバちゃんであのジェットコースター(?)の相手をしようか。アレに突っ込まれて、前線を突破されたらかなり怖いからな。

 俺たちでアレの動きを止めたら、背中に乗ってる敵兵の排除を皆で頼むよ」


 空にはまだワイバーンも飛んでいて、割と怖いのだがそれはミケに任せる事に。2号ちゃんとエルヴィスも、近付くバルーン型モンスターをせっせと破壊中。

 この辺は指示を貰わずとも、薄い場所のフォローはキッチリ出来ている来栖家チーム。何気にエルヴィスも加わってるのは、そう言う性格なのだろう。


 元が剣だけに、戦闘参加を(いと)わないのは何となく頷けるモノが。先程ゴーレムを真っ二つにして、香多奈に凄く褒められたってのも一因かも。

 要するに割とお調子者で、他にも秘めたる能力を見せびらかしたいって思いもあるのかも。それはともかく、上空ではミケの落とす雷が猛威を振るっている。


 お陰でワイバーンもいつの間にか姿を消して、バルーン型モンスターも既に数えるほど。コウモリ獣人に至っては、建物の影に隠れて戦意喪失状態である。

 それはそれで駆逐が大変だが、目の良い末妹が潜んでいる場所を教えてくれて残党狩りは良い調子。このまま行けば、後衛組は全ての敵を蹴散らせそう。

 つまり残った厄介事は、大蛇に(ふん)したボス級ジェットコースターのみ?


 ソイツの突進を止めようと、前に出た護人とAIロボは敵の勢いにややビビり気味。それでも家族を守ろうと、ルルンバちゃんは勇気を出して護人を(かば)うように前へと出る。

 その心意気は素晴らしいが、護人には《堅牢の陣》や『硬化』スキルがある。それでも優しいAIロボの行動に、護人は一歩引いてスキルでの支援を行なう事に。


 具体的には、魔導ボディに向かって『硬化』スキルを掛けてやったのだが、これが初めてにしては上手く行った。威嚇するカニのように手を挙げたルルンバちゃんは、そんな訳で敵のジェットコースターと正面衝突を果たす。

 その衝突音は、ちょっと洒落にならないレベルで思わず足が(すく)む程。


 護人も思わず、前に出なくて良かったと相棒(ルルンバちゃん)に感謝。逆にその衝突エネルギーで、乗っていた獣人達は慣性の法則で座席から吹っ飛んで酷い有り様。

 すかさずレイジーが炎のブレスを放って、(まと)めて丸焼きにしてくれる。それをお手伝いする萌と、護人の肩の上の軟体幼児は何とも素早い追従振り。


 お陰で相手の自爆もあって、思ったより楽に変形型大蛇(?)を始末出来た。ちなみに自爆の巻き添えになった獣人軍は、フライパンで焼かれたポップコーン状態。

 ポンポンと次々に魔石へと変わって行って、観ていて気持ちが良い程だった。それを見て、やったねと後衛陣の子供達から歓声が上がる。




「最後は自爆で締まらなかったけど、早く決着がついて良かったね、護人さんっ。うわあっ、落ちてる魔石はほとんどが小サイズ以上だよっ!

 中サイズも混じってるし、大盤振る舞いだねぇ」

「大きいサイズとオーブ珠は、ボスのジェットコースター大蛇が落としたのかな? 自爆で見せ場は無かったけど、一応はボスだっただけはあるよねっ。

 ルルンバちゃん、ナイス壁役だったよっ!」

「本当だな、さすが頼りになるよ……もう周囲に、討ち洩らしの敵はいないかな? いなければ、宝箱も湧いてるしチェック後に休憩に入ろうか。

 ミケも討伐ご苦労様……香多奈、エーテルを飲ませてあげてくれ」


 了解と張り切って返事をする末妹だが、ドロップ品の回収は姉に任せる事にした模様。何しろ今回も銃や銃弾が大量に混じっていて、触らせて貰えそうも無い。

 宝箱の中身も気になるが、こちらも同じく自重する事に。紗良は逆に、ペット達の怪我チェックのために、ミケを香多奈に預けて前衛へと出て行く。


 今回は敵の早期自爆のお陰もあって、ペット達も怪我は負ってなさそう。とは言え、銃持ち獣人が相手なので、ペット達も遠隔で傷を受けてる可能性も高い。

 それを入念にチェックする長女だが、どうやら心配は杞憂に終わりそう。萌やルルンバちゃんと一緒に魔石を拾っていた護人は、その報告を聞いてホッと一安心。


 一方の姫香は、ツグミと一緒に宝箱のチェックに余念がない。コイツはボスの倒れた場所に自然と湧いた奴で、今回はそんな仕掛けが各層にあって嬉しい限り。

 これも案外、複合ダンジョンの恩恵かもだが詳しい事は不明。とにかく宝箱の中身は、定番の鑑定の書や木の実や薬品類に、魔結晶(大)が5個と豊作だった。


 後は新幹線のミニチュアとか替えの白パンツとか、すっかり定番の銃火器とか予備の弾丸がたくさん。何故にジェットコースターでなく新幹線なのか不明だが、まぁ似たようなモノか。

 それから今回は、装備品も幾つか……新幹線カラーのブーツと、それから篭手が1つずつ。妖精ちゃんが魔法アイテム認定して、後衛の香多奈が大喜びしている。


 その前では、ミケが大人しくお皿に注がれたエーテルを舐めている所。その一緒のお皿から、軟体幼児も仲良く補給をしていてまるで親子みたい。

 さすが難易度の高いダンジョンだけあって、両者ともここまでMP消費は激しい。他の面々も、各々でMP補給をしたり休憩をこなしている。


 ちなみにルルンバちゃんだが、先ほどの護人とのコンビ討伐にかなり浮かれた様子。どうやら以前から、ペット同士の連携技を(うらや)ましく思っていたみたい。

 例えばレイジーと萌とムームーちゃんの炎コンビとか、姫香&ツグミや茶々萌コンビのツーカー仲とか。それを自分も護人と出来た事が、この上なく嬉しい模様。


 つまりはルルンバちゃんも、『硬化』スキルの効果は体感出来ていたようだ。そう言う意味では、護人の目論見(もくろみ)は大成功で上手く行った事になる。

 AIロボも上機嫌だし、このままこの難関ダンジョンも無事に乗り切りたい所。そんな感じで、休憩を終えた一行は4層エリアの残りの踏破に挑み始める。

 先行するハスキー達は、残党に気を付けながらゲート捜しへ。




「さすがにここは新造ダンジョンだけあって、スキル書とオーブ珠のドロップが半端ないねぇ。ただし難易度が高いから、エリア攻略に注意が必要だよね、護人さん。

 探索ペースを落としても、敵の不意打ちは受けないようにしなくちゃ」

「そうだな、このエリアはどこもBGMが騒がしい上に建物の数も多いからね。ハスキー達の能力は信頼しているけど、上空からの襲撃も念頭に入れて皆で警戒に当たろうか。

 特に遠距離からの射撃とか、過去の例で言えばドローン兵器や戦闘ヘリなんかも出て来たからね」

「あっ、そうだったねぇ……後は魔導ゴーレムみたいな奴とか、兵器系の敵は凄くゴツいのが多かった気がするかなぁ?

 これはミケさんにルルンバちゃん、この先も出番はいっぱいあるかもよっ?」


 ただまぁ、4層も中盤を過ぎて残りは残り(わず)かとなっている。高難易度とは言え新造ダンジョンなので、階層は精々が5~7層くらいではなかろうか。

 つまりは、最速であと1層で終わるパターンも考えられる訳だ。この妙なテーマパークの仕掛けも、次で終わるかもと思ったら何故か寂しくなる不思議。


 そう口にする香多奈に、アンタは呑気で良いよねと辛辣な姫香の返し。確かに前衛~中衛陣は、何度も危険な銃射撃に(さら)され、生きた心地も無かっただろう。

 実際に怪我人も出てるし、出来れば次で終わらせたい思いは護人も一緒。そんな思いで探索する事10分、ようやく遊園地エリアを歩き回った成果が得られた。


 今回のゲートは、何と遊園地の入り口の切符売り場付近に設置されていた。とは言え、扉の向こうは海と言うか甲板の端っこなので進みようがない。

 それを確認する末妹は、エルヴィスと海面まで遠いねぇと感想を述べている。迷子ちゃんも異界の巨大空母が珍しいのか、何でコレ浮いてるのと不思議そう。


 ここに至るまでに遭遇した敵は、空中からの襲撃を含めて全部で4度ほど。割と多い印象だったけど、残念ながら追加の宝箱の発見はナシ。

 その代わりにドロップは割と豊富で、スキル書こそ無かったけど銃弾や弓の矢弾などが豊富にドロップした。武器系も短剣やアーミーナイフや、サバイバルキットやレーション等々。


 これには子供達も大喜び、気前がいいねとレーションの種類をチェックしながら話し合っている。そんなこのダンジョンの評価は微上昇、敵が相変わらず強力なのが玉に(きず)だろうか。

 何しろ、魔石の7割近くが小サイズで、微小サイズのドロップ率を軽く超えてしまっている。獣人も手強い奴が多くて、銃持ちオークもぼ魔石(小)を落とす有り様。


 そんな評価の分かれる、“空母遊園地ダンジョン”の5層目に到着した一行。ここも賑やかなBGMの流れる、海の上のテーマパークが広がっていて変化は無し。

 しかも来栖家チームの貸し切りで、他のお客は1人もいないと言う。ただし、モンスターが濃い密度でうろついているので、楽しむ感じでは全くない。


 まぁ、ペット達に関しては、戦いに楽しみを見い出していて問題なし。そんな感じで、この5層目も目にした敵の集団とさっそく戦い始めるハスキー達。

 それを中衛陣に加えて、後衛にいた姫香もお手伝い。今回も、銃持ち獣人軍やゴーレム&パペット兵の20体程度の集団である。すっかり慣れたとはいえ、この密度はかなりキツい。


 コロ助の《防御の陣》やルルンバちゃんの魔導ボディを盾に、こちらも遠隔スキルで応戦する。後衛陣も周囲の敵を警戒しながら、遠隔や応援の加勢に入る。

 案の定、空からの追加の敵はこの層でも健在で、護人と軟体幼児は()む無くそちらの対応へ。(あわただ)しく戦況が変化する中、チームは後衛の安全確保に奔走する。


 その中には、段々このチームに馴染み始めているエルヴィスも混じっていた。それに指示を出す末妹は、完全に迷子ちゃんをチームの一員として扱っている。

 2号ちゃんと一緒に、空の敵の撃ち落としを手伝ってと号令を掛けての戦線維持。今回も、空の敵はワイバーンやコウモリ獣人やバルーン型モンスターと種類も数も多くて対処が大変。


 それを器用に、飛ぶ斬撃で撃退する迷子ちゃんは何気にスペックが高い。本人によると、実は操るパペットの性能不足で、能力は半分も発揮出来ていないそう。

 ところが、そんな事も言っていられない事態が突然この戦場に訪れた。何と追加の伏兵が、バックアタックで来栖家チームに襲い掛かって来たのだ。


 しかもその編成は、リザードマンがメインで指揮官はどうもドラゴニュートらしい。つまりは竜種の獣人で、着ているアーミー服が逆にチャーミング。

 その数は、雑魚のパペット兵士も含めて軽く1ダース以上。





 ――壁役が2号ちゃんのみの後衛陣、これは大ピンチっ!








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